信じられない! わずか100円から投資信託の積み立て投資ができる!

2017年の夏のボーナスシーズンを目前に控え、投資信託で積み立て投資をする人にとって、凄いニュースが飛び込んできました。なんと、投資信託をたったの100円から積み立てすることができるようになりました

100円で投資信託の積み立て


最初に発表したのは楽天証券です。業界に先駆けて対応した姿勢に、拍手ですね。そしていつものごとくSBI証券がただちに追随して、更に松井証券も対応すると表明しました。

このページでは、その100円からの投信積み立ての意味を考えてみると同時に、この仕組みのメリットとデメリットを記載します。利用する価値はありますので、どうか参考にしてみてください。

なお、当サイトにはこれ以外にも500円からの投信積み立てや、1000からの投信積み立てののページがありますが、100円積み立ての登場で、それらのページを見る意味が無くなったような気がしますね。


 


100円で投資信託を積み立てられる証券会社はどこ?

たった100円から積み立て投資が可能な証券会社は、以下の通りわずか3社です。赤い丸印を付けておりますので、積み立て投資をするとしたら、もうこれら3社に決まりと言って良いです。

松井証券などは投資信託の後発にもかかわらず直ちに対応されており、投資信託の初心者向けの証券会社として、流石だと思いました。

100円積み立て 500円積み立て 1000円積み立て
楽天証券
SBI証券
松井証券
カブドットコム証券 ×
マネックス証券 × ×
ソニー銀行 × ×
イオン銀行 × ×
ひふみ投信
SMBC日興証券 × × ×
野村證券 × × ×
大和証券 × × ×
フィデリティ証券 × × ×
みずほ銀行 × × ×
スルガ銀行 × × ×
セゾン投信 × × ×
さわかみ投信 × × ×


500円からの積み立て投資を業界で初めて可能にしたカブドットコム証券は、今回は付いてゆけずに脱落した形になっていますね。奮起を期待したいです。

ひふみ投信に関しては、直販分は1万円からの積み立てになりますが、上述の3社を用いれば、ひふみプラスを100円から積み立てが可能です。



素朴な疑問、100円積み立てに、何の意味が有るのでしょうか??

さてここで、素朴な疑問がわいてきます。500円積み立てであってもごく少額から積み立て投資が可能なわけで、そこから更に100円という超少額の設定までして、何の意味が有るのかという事です。この点について、考えてみます。


基本的に、100円で投資しても資産形成などできない

「100円から投資できるなんて凄い!」とは思います。しかし最初から話の腰を折るようで恐縮ではありますが、100円で投資をしたところで、一生かかっても資産形成など無理です。

毎月100円を30年間、5%の複利で回ったとして、いったいいくらの資産が積みあがるかと言えば、楽天証券のシミュレーションを使うと次の通りの結果が出てきます。

100円で毎月の積み立て投資をした時のリターン


結果は何と、たったの8万円ちょっとです。こんな数字に、1ミリも意味はありません。つまり100円で積み立て投資をするという事自体は、全くの無意味です。

1000円からの積み立て投資が可能になった時に、セゾン投信の中野社長は「5000円を積み立てたとしても、将来安心できる金額にはならないので、あまり意味があるとは思えない」とおっしゃっていたのを思い出します。私もそれに、同意します。

(参考までに、月5000円を5%で30年間回した時の資産形成額は、400万円強になります。このぐらいの金額になると、かなり有意義な事になると思います。)


100円からの投信積み立ては、初心者が投資に馴染むための仕組み

しかしながら、100%意味が無いかどうかというと、実はそうではありません。「これから投資をしてみたいのだけれども、初めてなのでとにかく怖い」というような人にとって、これほど素晴らしい仕組みは他にありません。

ほぼほぼ自分の懐が痛まない金額で、お試し投資ができる。これは言うなれば「投資信託の試食」と言って良いかと思います。以下のようなケースで、「試食」が有効です。


インデックス投資を1~2年程度やって、相場の上げ下げに我慢できるか確かめてみたい。
2種類(複数)の投資信託を決めかねていて、どちらが良いのか試してみたい。
他人から投資の相談を受けて、とりあえずやってみればという時の逃げ口上として・笑。


100円単位での投資信託の積み立て投資


それに、「投資は余裕資金で」と言われる事が多いですよね。となると、「お金が貯まるまで投資なんてできない」という事になります。

けれども流石に100円から投資できるとなると、100円の余裕もないような家庭など皆無ですから、(生活保護などの特殊な例は除く)、それこそ日本国民のほぼ全員が、あまねく投資に触れる事ができるようになるという意義が有ります

似たようなケースとして、普段は比較的家計に余裕があるものの、子供が高校~大学に進学をして、その時だけほぼ余裕資金が底を尽きかけた時などは、毎月の積立金額を100円単位にまで減額して、それでもなんとか投資を継続する事ができるという意味が有ります


投資の中上級者は、アセットアロケーションの微調整に使える

100円積み立ては初心者だけのものかというと、実は投資の中上級者にも使える仕組みだと思います。中上級者がこれを使う意味があるとしたら、アセットアロケーションの調整でしょう。




増えすぎた資産クラスを売却して、比率が下がった資産クラスを買い増しするのがアセットアロケーションです。ですが売却を伴うと、利益が出ている場合は税金を約2割も取られてしまうので、投資効率が落ちます。

効率を落とさないでアセットアロケーションの調整をするとしたら、比率が落ちた資産クラスの買い増しのみを行う「ノーセルリバランス」をする事になります。

この時、500円や1000円単位で積立金額を調整するよりも、より細かい100円単位でリバランスの金額を調整出来たほうが、良いに決まっていますね。

ただし、まあここまで拘るのはかなりマニアックですので、投資の初心者はそんな面倒なことは考えなくても良いと思います。また、バランス型ファンドで積み立てを行っている人はリバランスをする必要はありません。

それと、ETFを使ってインデックス投資を行っている中上級者も多いと思います。ETFは定期的に分配金が出て、その分配金は自動的に再投資されませんから、一定程度証券口座に貯まるまで、現金で寝かせておくことになります。

この少額の分配金を、100円積み立ての仕組みを使って少しずつ、とりあえず投資信託の買い付けを行う事で投資効率を高めるといった使い方も有り得るでしょう。

投資信託の金額が一定程度に積みあがったら売却して、ETFにリレー投資を行う事になります。もちろん利益が出ていたら納税の義務が生じますが、それよりも投資に資金を回すことを優先したい場合は、選択肢の一つになります。

なおこのETFの分配金を100円積み立てしたり、「リレー投資」したりというのも、一般的な人にとってはマニアック過ぎますから、この部分も無視して頂いても構いません。



引き落としの利便性に関してのの比較

こちらは、積み立てる際に、積立金をどこから引き落とせるのか、そして買付日がいつになるのかの比較表になります。引き落とし手段が多岐にわたるほうが便利だと言えます

一見すると楽天証券が有利に見えますが、100円積み立てに関しては銀行引き落としと楽天カード決済に対応していないようなので、SBI証券に軍配が上がりそうです。

引き落とし先 引き落とし日や買い付け日
楽天証券 証券口座、銀行口座、楽天カード 証券口座と楽天銀行口座の場合は毎月1~28日の間に自由に設定、その他の銀行は毎月7日か24日が引き落とし。

証券口座と楽天銀行利用の場合は買い付けは毎月1~28日に設定可能、楽天カードは毎月12日、その他金融機関利用は毎月7日と24日が買付日。
銀行口座や楽天カードでの決済は、100円積み立ての場合は不可。
SBI証券 証券口座、銀行口座 毎月14日か27日引き落とし。
買い付けは毎月1~27日と月末日に設定可能。
楽天銀行とジャパンネット銀行は不可。クレジットカードは利用不可。
松井証券 証券口座 毎月お好みの日に買い付け設定が可能。
銀行引き落としに対応していない点が、松井証券の改善点。
ただし、ここは毎月積み立てだけでなく「毎週積み立て」と「毎日積み立て」に対応している点が極めてユニークで評価できる。



ポイントサービスの有無と、一番メリットのあるポイントプログラム

オマケ的ですが、バカになりません。これに関しても、SBI証券が一歩秀でています。貯まったポイントの交換先も豊富で、ポイントを貯める楽しみが募りますね。

やや減価しますが、ポイントを現金に交換できるというのも高評価です。その現金でまた、100円単位の積み立てに資金を回すことができて、これは実質無料で資産が増えるようなことですからね。

ポイントサービス名 交換可能な先
楽天
証券
ポイントの付与率 ・50万円以上~200万円未満:50ポイント
・200万円以上~400万円未満:100ポイント
・400万円以上~600万円未満:150ポイント
・600万円以上~800万円未満:200ポイント
・800万円以上~1000万円未満:300ポイント
・1000万円以上~2000万円未満:500ポイント
・2000万円以上:1000ポイント
付与された投資信託資産形成ポイントの交換先 ・楽天市場で使える楽天スーパーポイントに1:1の割合で交換
・JALマイレージに交換(交換比率不明)
SBI
証券
ポイントの付与率 ・1000万円未満:年率0.1%相当のポイント
・1000万円以上:年率0.2%相当のポイント

ただし、当サイトでおすすめしているようなインデックスファンドは、元々信託報酬が極めて低いので、年率0.05%のポイントとなります。
付与されたSBIポイントのポイント交換先 ・スイカポイント、ANAマイレージ、JALマイレージ、Tポイント、PEX、ナナコポイント、JTBトラベルマイレージなどに1:1の等価交換
・ビールや肉類、地方の名産品などに好感
・現金に、1ポイント0.8円(別途手数料165円)で交換
松井
証券
ポイントプログラムなし



積み立て可能な投資信託の本数は?

基本的に、特に初心者の方であれば、世の中に多数出回っているトリッキーな投資信託ではなくて、低コストのインデックスファンドを積み立てるのが良いと思います

多ければ良いと言うものではありません。世の中の大半の投資信託はゴミ箱行きのものが多いですし、インデックスファンドだけ揃っていれば良いという部分も有りますので、そう考えると松井証券の120本の限られたラインナップでも、全く問題ありません。

積み立て可能本数 そのうち、ノーロード投資信託の本数
楽天証券 約2400本 約1100本
SBI証券 約2400本 約1100本
松井証券 約120本 約120本



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結局、どの証券会社が良いのかと言うと、個人的にはSBI証券にメリットがあると思います。次点として楽天証券でしょうか。

楽天証券は近い将来、楽天市場でお買い物をした時に付与される楽天スーパーポイントで投資信託を買い付けられるようになる予定です。楽天ポイントは、楽天カード利用でも付与されますので、この部分の多大なメリットを考えると、SBI証券と楽天証券の両方の証券口座を併用するのでもOKだと思います。

ファンドのラインナップが多すぎると、本来不要な投資信託を買い付けたくなる衝動に駆られる人は、松井証券の利用でも全く問題ありません。お好みのところを使いましょう。



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