日経平均連動型とTOPIX連動型ファンド、日本株式としてはどちらが有利?

アセットアロケーションの日本株式部分に割り当てるインデックスファンドを考える場合、以下の2つがあります。

日経平均ベンチマークとする日経平均インデックスファンド
TOPIXをベンチマークとするTOPIXインデックスファンド


日経平均連動型とTOPIX連動型のインデックスファンド、一体どちらを選べば良いのでしょうか? ここでは日経平均、TOPIXそれぞれの指数の中身を確認し、対象となるファンドのコストも考慮して検討します。

(2016年3月5日更新)


 


日経平均とTOPIXの比較

以下に、日経平均とTOPIXの違いを各項目ごとにまとめます。

項目 日経平均 TOPIX(東証株価指数)
算出元 日本経済新聞社 東京証券取引所
対象銘柄 日本経済新聞社が選ぶ225銘柄 東証一部上場全銘柄(1933銘柄)
組入比率  株価平均型
(各企業の規模に無関係に同じ株数だけ保有する場合の値動き)
 浮動株調整時価総額
銘柄入替 年1回(10月)入替 定期的な入替はなし(各企業の新規上場、廃止に応じて追加、削除)
特徴 日本経済新聞社が一存で選んだ225銘柄のみが投資対象。
各銘柄の保有比率が企業規模に無関係で、株価が高い銘柄の値動きの影響を大きく受ける。
東証一部上場全てに浮動株調整時価総額で投資できるため、企業ごとの規模に応じて東証一部上場企業1933銘柄に幅広く投資可能。


投資の基本である幅広い分散投資という観点では、東証一部上場1933銘柄全てに浮動株調整時価総額で投資できる、TOPIXに軍配が上がります。日経平均は、日経新聞社が独自に選んだ225社のみ。対象銘柄数も少なく、分散度が低いです。

また、年1回の銘柄組み換え時には、多くの機関投資家が新規組入銘柄を先に購入してしまうことが多く、日経平均インデックスファンド保有者は割高になった新規組入銘柄を買わされてしまうことからTOPIXインデックスファンドよりも不利と言われています。


TOPIXの上位構成銘柄

TOPIXの上位10銘柄の構成比率は以下の通りです。

TOPIX  上位10銘柄の構成比率(2016年2月29日時点)
銘柄 組入比率
 トヨタ  3.8%
 三菱UFJフィナンシャルグループ  2.0%
 NTT  1.9%
 ソフトバンク  1.6%
 日本たばこ産業  1.5%
 KDDI  1.5%
 本田技研工業  1.3%
 三井住友フィナンシャルグループ  1.3%
 みずほフィナンシャルグループ  1.2%
 武田薬品工業  1.1%


トヨタ自動車の3.8%を筆頭に、三菱UFJフィナンシャルグループの2.0%、NTTの1.9%と、規模の大きな会社の株式ほど保有比率も高くなっています。TOPIXの値動きが、日本株式市場そのものの動きとなります。


日経平均の上位構成銘柄

日経平均の上位10銘柄の構成比率は、以下の通りです。

日経平均株価(日経225)  上位10銘柄の構成比率(2016年2月29日時点)
銘柄 組入比率
 ファーストリテイリング  7.5%
 KDDI  4.2%
 ソフトバンク  4.0%
 ファナック  4.0%
 京セラ  2.4%
 アステラス製薬  2.0%
 セコム  1.9%
 テルモ  1.9%
 ダイキン  1.8%
 エーザイ  1.7%


日経平均の組入1位は、ファーストリテイリング(つまりユニクロ)が7.5%も占めています。日本株式に幅広く投資する目的で日経平均インデックスファンドを買うと、7.5%がユニクロの株で占められてしまうというのは、長期分散投資の観点からは疑問です。

TOPIXでは組入1位のトヨタがわずか1.42%で、ユニクロの約1/6しか保有しないのは、どう考えてもゆがんだ構造です。

ニュースではTOPIXよりも日経平均の方が報道されますが、投資の観点からは日経平均よりもTOPIXをベンチマークとするインデックスファンドを選ぶべきです。


低コストの日経平均インデックスファンドの存在も捨てがたい

日本株式市場に投資したい場合の指数の質としては、日経平均よりTOPIXの方が、投資には適しています。

ただ、日経平均インデックスファンドとして、最も信託報酬が低い日経225インデックスe(信託報酬0.19%(税抜))は、TOPIXインデックスファンドで最も信託報酬が低い<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド(信託報酬0.29%(税抜))よりも、低コストで購入できます。

日経平均の投資対象銘柄数がTOPIXよりずっと少なく、銘柄入替時に不利な点はあるとわかった上で、信託報酬が年0.1%低い点を重視して日経225インデックスeを選ぶのはありでしょう。

日経平均とTOPIXの違いを十分理解したうえで、信託報酬の低い日本株式ファンドを選ぶようにしましょう。

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