八十二銀行の企業型&個人型iDeCo「ゆとりプラン」はボッタクリ

本ページでは、八十二銀行が「ゆとりプラン」と称して展開している個人型iDeCo企業型iDeCoについて、その中身を詳しくチェックしています。

iDeCo(イデコ)を制する者は人生を制する!」・・・八十二銀行にiDeCoでお世話になったとしたら、あなたの人生は八十二銀行に制御される状態になります。

少なくとも、その商品を選ぶか選ばないかの選択権がある個人型iDeCoの場合は、八十二銀行を選ぶ価値など有りませんから、他の金融機関に当たるべきでしょうね。その理由は本ページで詳しく述べます。

八十二銀行のウェブサイト


(2016年11月22日追加)


本ページに記載した内容の目次になります。上から順番にご覧いただくほうが分かりやすいとは思いますが、お時間の無い時などは、関心のある部分に直接飛んでください。


酷すぎる、企業型&個人型iDeCoの商品ラインナップ←必見コンテンツ
八十二銀行の個人型iDeCoの、口座手数料の確認
ボッタクリサービスの八十二銀行よりも、はるかに有利な金融機関


 


酷すぎる、企業型&個人型iDeCoの商品ラインナップ

八十二銀行の、現在のiDeCoのラインナップは、次の通りとなります。八十二銀行と同じ管理運営機関の東京海上日動と提携して、商品をセレクトしているようです。企業型も個人型も同じ商品ラインナップになると思われます。

しかしながら、投資を知っている身としては、このラインナップは泣きたくなるような酷さです。世の中にはこんなにもたくさんの低コストのインデックスファンドがあるにもかかわらず、非常に高コストの投資信託を紛れ込ませていて、私たちから将来に渡って多大なコストを徴収して、金融機関の利益が大きくなるように最適化されています。

本来は私たちの利益に目を受けるはずの金融機関が、「そうとは知りながらあえてこのような高コストファンドのラインナップをしている」とすれば、まさしくボッタクリ以外の何ものでもありません。

http://401k.tokiomarine-nichido.co.jp/personal/pdf/82.pdf

(信託報酬は税抜き、区分はI=インデックスファンド、A=アクティブファンド)
投資先 区分 ファンドなどの名称 信託報酬 運用会社
日本株式 I 三菱ufjインデックス225オープン(確定拠出年金) 0.50% 三菱UFJ国際投信
東京海上セレクション・日本株TOPIX 0.60% 東京海上アセットマネジメント
A 東京海上セレクション・日本株式 1.50%
先進国株式 A 東京海上セレクション・外国株式 1.58% 東京海上アセットマネジメント
新興国株式 無し
日本債券 A 東京海上セレクション・物価連動国債(うんよう博士) 0.25% 東京海上アセットマネジメント
東京海上セレクション・日本債券 0.54%
先進国債券 A 東京海上セレクション・外国債券 1.04% 東京海上アセットマネジメント
新興国債券 無し
REIT 無し
バランス型 A マイストーリー・株25
マイストーリー・株50
マイストーリー・株75
1.20%
1.25%
1.30%
野村アセットマネジメント
この部分は信託報酬は税込み表示
野村DC運用戦略ファンド 0.80% 野村アセットマネジメント
東京海上・円資産バランスファンド(円奏会) 1.5% 東京海上アセットマネジメント
東京海上セレクション・バランス30
東京海上セレクション・バランス50
東京海上セレクション・バランス70
1.03%
1.24%
1.42%
保険 東京海上日動のねんきん博士・5年
東京海上日動のねんきん博士・5年
保証利率:0.01%
東京海上日動火災保険
預金 八十二銀行 自由金利型定期預金(M型)<スーパー定期>1年満期 金利0.025%
八十二銀行


 


具体的に、ラインナップのダメなところを指摘

上記のラインナップのダメなところは、一言でいうと、高コストのアクティブファンドばかりで構成されている点です。(⇒参考:インデックスファンドとアクティブファンド

八十二銀行の確定拠出年金(iDeCo)


アクティブファンドというのは、市場の平均値を狙って「勝たないけれども絶対に負けない」運用を行う事です。市場に10年20年と長く居続けるために必須の戦略です。

これに対してアクティブファンドは、インデックスファンドを上回る投資リターンを上げることを目標としています。市場の平均値よりも勝てていれば、アクティブファンドの高コストはその対価として納得ができます。

しかし、そうは問屋が卸さないのが金融の世界の常識。アクティブファンドの大半が、実はインデックスファンドよりもリターンが負けています。

八十二銀行も東京海上日動も、おそらくそれを知っていながらアクティブファンドを大量に配置しているという事は、あなたから高コストの分だけ利益をむしり取りたいという願望が強いものと推定します。

ここでは、八十二銀行と東京海上日動が用意した、各資産クラスごとの投資信託について、管理人の見解を書いてみます。


日本株の投資信託について

信託報酬が0.5%の三菱ufjインデックス225オープン(確定拠出年金)を持ってきているところは、ギリギリ許せる範囲でしょう。しかしこの半額のコストのものが世の中にある中、少々高いと感じざるを得ません。

また、長期投資の基本は、徹底した分散投資です。その意味からすると、日経平均株価に連動するものではなくて、TOPIX連動の低コストのファンドが必要でしょう。しかし東京海上日動のTOPIX連動ファンドは0.6%のコストがかかり、だいぶ残念です。


先進国株の投資信託について

1.58%のファンドしか品揃えが無い時点で、ボッタクリとしか思えません。実は東京海上日動のラインナップには、コストが0.2%の東京海上セレクション・外国株式インデックスが存在します。これをあえて入れずに、超高コストアクティブファンドだけにしているのは悪質です。

東京海上セレクション・外国株式の超高コストが妥当だとすれば、それは同じベンチマークであるMSCIコクサイインデックスに連動する低コストのインデックスファンド、同じ東京海上日動が品揃えしている、東京海上セレクション・外国株式インデックスのリターンを超過した時だけです。

実際に過去の運用成績をチェックすると、次の通りになります。どうです? 自社に、はるかに低コストでマトモな運用成績のものがあるにもかかわらず、コストがバカ高くて、それでいてインデックスファンドにボロ負けのファンドを売りつけている訳です

八十二銀行の確定拠出年金(iDeCo)で運用されている外国株ファンドのリターン


これが、ボッタクリの実態です。1000万円を30年間運用する場合、それぞれのファンドをあなたに売りつけた場合の、金融機関が受け取れるコストを書き出してみます。

・東京海上セレクション・外国株式インデックス:元本の6%
・東京海上セレクション・外国株式(ボッタクリのほう):元本の47%



時間が経てばたつほど、多額の元本をあなたから奪ってゆくようなファンドなど、決してあってはなりません。このような商品をしらばっくれて平気でラインナップする金融機関とは、付き合ってはならないのです。


日本国債の投資信託について

ここも実に酷いです。やはり高コストのアクティブファンドしかありません。物価連動国債は少々目的が異なりますが、それも含めて、もっと低コストのニッセイ国内債券インデックスファンド(信託報酬0.15%)と比較したのが下記。

ここでも東京海上日動のアクティブファンドは、インデックスファンドに負け続けています。こんなものに高コストを支払わされるのは、全く納得いきませんね。

八十二銀行の確定拠出年金(iDeCo)で運用されている国内債券ファンドのリターン


外国債券の投資信託について

ここも酷い。みんな酷いな・笑。高コストのアクティブファンドしか品ぞろえがありません。上記までと同様に、世の中にある低コストのインデックスファンドと比較すると、その「悪さ」が一目瞭然となります。

ここでも信託報酬が0.25%と、東京海上の4分の1の低コストのニッセイ外国債券インデックスファンドを使って、運用成績を比べてみます。

八十二銀行の確定拠出年金(iDeCo)で運用されている外国債券ファンドのリターン


チェックして気が付いたのですが、外国債券クラスにもインデックスファンドが存在していました。それを隠して、コストの高い方を売りつけているんですね。そしてリターンはインデックスファンド2つに対して、明確に劣っています。

東京海上セレクション・外国債券インデックスのコストはわずか0.18%です。それをラインナップせずに、コストが約6倍もする成績の悪いファンドを買わせるのですから話になりません。


新興国やREITへの投資について

八十二銀行でiDeCoの運用を行うと、なんと新興国株、新興国債券、日本国内のREIT(不動産)、外国のREITの4つの資産に対して投資が出来ません。ラインナップされていません。

これら4つの資産クラスが絶対に必要かというとそうでもないとも言えなくもありませんが、少なくとも新興国株に投資できないのは、どうしようもない欠点と言えます。


バランス型の投資信託について

これがまた、コストが高いアクティブタイプのものばかりで、どうしようもありません。各資産をどのように配分したら良いのか分からない人は、バランス型を選ぶ人も多いのではないかと思います。

その時に、1%前後ものコストが取られるというのは、ちょっと残念すぎます。30年経過したら30%ものコストを元本から抜かれることになるのですから、典型的に買ってはいけない投資信託と言えます。


八十二銀行の個人型iDeCoの、口座手数料の確認

八十二銀行の個人型iDeCoを利用するとしたら、上記の投資信託の信託報酬以外のコストとして、次の通りの個人型iDeCo口座の利用手数料が発生します。

加入手数料(初回のみ) 管理手数料 受給時の手数料
加入者
(積み立て中の人)
運用指図者
(積み立て終わった人)
2777円 577円/月 420円/月 432円/回


このコストについては、八十二銀行の手数料は他の地方銀行と同様になっています。高いとは思いませんが、特に安いとも思いません。ただし信託報酬や商品ラインナップなどの明らかな「ボッタクリ」を思い出すと、手数料は普通かなと感じます。


ボッタクリサービスの八十二銀行よりも、はるかに有利な金融機関

上記の通り、八十二銀行の個人型iDeCoなどは利用するに値しない事を見てきたわけですが、では一体どの金融機関が良いのか。当サイトでは、SBI証券楽天証券マネックス証券イオン銀行の4社がベストだと思っています。

iDeCo・個人型確定拠出年金


企業型iDeCoを利用せざるを得ない場合は、会社に労働組合がある場合は組合と協議のうえ、会社に対して、運用者が不利にならない品揃えを要求すべきでしょう。

組合が無い場合は企業型iDeCoの管轄の部署に要請してみてください。そしてせめて、各資産クラスにインデックスファンドをラインナップするように要請してみて下さい。

それと同時に、今回チェックしたラインナップは明らかに投資家の不利益に直結する重大な事態ですから、iDeCoを管轄する厚生労働省と、金融商品を管轄する金融庁に対して、業者を指導するように要請すべきだと考えます。


参考:良質なサービス多数!個人型iDeCo(イデコ)完全比較

厚生労働省の問い合わせ窓口
金融庁に苦情を申し立てる事の出来るページ

 


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