アセアン成長国株ファンド・・高コストの東南アジア株式ファンド

アセアン成長国株ファンドは、MSCI東南アジアインデックス参考指数とする東南アジア株式アクティブファンドです。2007年12月14日より運用されています。信託報酬が年1.73%(税抜)もかかる時代遅れの高コストファンドであり、特に魅力はありません。

アセアン成長国株ファンド


(2019年7月11日更新)・・・本ページの情報の更新を希望される方は、Q&Aページより管理人までお知らせください。すぐに対応したいと思います。



 


アセアン成長国株ファンドの基本的情報

このファンドの基本情報

項目 内容
購入単位 証券会社により異なりますが、楽天証券SBI証券などでは100円より購入可能。
信託報酬 年率1.73%(税抜)
信託財産留保額 0.3%
運用期間 無期限
決算 年2回(6月13日、12月13日)。
ファンド運用方式 「アセアンマザーファンド」にファミリーファンド方式で投資しています。

アセアン成長国株ファンド ファミリーファンド方式構造
運用会社 三井住友DSアセットマネジメント株式会社
為替ヘッジ なし


このファンドのポートフォリオなど

2019年6月28日時点で、アセアン諸国の株式計45銘柄に投資しています。国別構成比率は以下の通りです。シンガポールを筆頭にマレーシア、インドネシア、タイ、フィリピン、ベトナムの6ヶ国に投資しています。

組入構成国 比率
シンガポール  32.2%
タイ  18.9%
フィリピン  14.5%
マレーシア  13.6%
インドネシア  11.5%
ベトナム  3.9%


業種別構成比率は以下の通りです。

業種 比率
銀行  30.0%
資本財  8.0%
素材  7.9%
消費者サービス  6.6%
運輸  6.3%
不動産  5.3%
各種金融  4.1%
テクノロジ・ハードウェア・機器  3.8%
電気通信サービス  3.7%
リート  3.7%


組入上位10銘柄の構成比率は以下の通りです。

アセアン成長国株ファンド 組入上位10銘柄の構成比率



アセアン成長国株ファンド・管理人の感想

特に特色のない運用方針

アセアン成長国株ファンドの運用方針としては、以下のような事が書かれていますが、この程度はアクティブファンドとしてはごく当たり前の運用で、大したことは言っていません。

「アセアン加盟国のうち、シンガポール、マレーシア、タイ、インドネシア、フィリピン、ベトナムの株式を中心に、成長が期待できる企業の発行する株式を選別し分散投資」
「成長国(アセアン(ASEAN))の競争力かつ財務健全性を備え、成長性があると考える優良銘柄に投資する」

アセアン成長国株ファンド 運用コンセプトイメージ



リターンも大したことのないアクティブファンド

アクティブファンドとして最も重要なリターンについては、直近5年間について、運用報告書に(参考指数である)MSCI東南アジアインデックスと比較した以下グラフが載っています。


アセアン成長国株ファンドと参考指数の騰落率 最近5年間の推移


本ファンドのリターンの方がわずかに参考指数を上回っているように見えますが、上のグラフでの比較対象は毎年の配当を含んでいない配当抜き指数です。

本来はMSCI東南アジアインデックス(配当込み)と比較するべきで、その場合は本ファンドの方が下回ると考えられます。運用報告書にも年毎のリターンしか書かれておらず、特に購入の必要はありません。



自らの高コストが足を引っ張る形に

また、新興国株式クラスのアクティブファンドとして、DIAM アジア消費&インフラ関連株式ファンド(アジアンドライバー)と同じように、信託報酬1.73%(税抜)とコストがバカに高いファンドです。

いくら成長が期待できる銘柄に投資といっても、そんなものが事前に分かれば誰も苦労しません。ここまでのコストを販売側に毎年支払っていては、成長するのは投資家の資産ではなく、販売側になります。典型的に、販売側が儲けるための高コストアクティブファンドです。

また、運用報告書記載の1万口当たりの費用明細(6ヶ月分)は以下の通りです。 これより年間の実質コストは、1.306%×2 = 約2.62%(税込み)と計算できます。

アセアン成長国株ファンド 1万口当たりの費用明細(6ヶ月分)


保有期間10年で、自己資金の約26%以上が失われる状況です。この高コストがその分だけリターンを削ることになっており、どう考えても割りに合うコストではありません。

本ファンドの投資対象国であるシンガポール、マレーシア、インドネシア、タイ、フィリピン等株式に投資できるファンドとしては、朝日ライフ・MSCI・グローイング・アセアン株式ファンドがありますが、インデックスファンドとしては信託報酬が1.35%とコストが高く、購入に戸惑います。



分散と低コストが資産形成の基本

資産形成の基本は、徹底した分散と低コストです。そのため、ご自分のアセットアロケーションを決めた後に、新興国株式に投資する部分においては、アセアンや東南アジアなど特定地域にこだわらないほうが良いでしょう。

新興国株式全体に低コストで幅広く分散投資できる、eMAXIS Slim 新興国株式インデックス(信託報酬0.189%)など、お勧めの新興国株式インデックスファンドを選ぶのが基本です。

将来のリターンは確約できませんが、コストは確実に、本来取ったリスクに対して得られるべきリターンを削ります。

「リターンさえ出れば信託報酬が年3%でも5%でも喜んで払います!」と豪語する、主に販売側の意見も聞くことがありますが、リターンが出るかどうか誰にも分かりません。

既に本ファンドに投資している人は、上記を踏まえて、より低コストのファンドへ切り替えられる事ををお勧めします。



アセアン成長国株ファンドの購入先

アセアン成長国株ファンドは、以下証券会社にてノーロードで購入できます。

フィデリティ証券SBI証券楽天証券マネックス証券カブドットコム証券SMBC日興証券(ダイレクトコース)松井証券


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