アバディーン日本小型株ファンド・・・運用目標に惨敗している投資信託

アバディーン日本小型株ファンドは、ジャスダック指数参考指数とし、東証一部上場銘柄だけでなく、ジャスダック銘柄や東証二部上場銘柄を含む日本株式市場の時価総額下位50%の中から選別投資する日本の中小型株式アクティブファンドです。

元のファンド名は「ウォーバーグ・ピンカス日本小型株ファンド」でしたが、運用会社の合併に伴い「クレディ・スイス日本小型株ファンド」に変更され、その後に現在のファンド名に再度変更される迷走ぶりを示しています。

設定来(2000年1月27日)からのリターンは、配当落ち指数である参考指数(ジャスダック指数)に劣っており、信託報酬が年1.70%(税抜)と高い事と合わせ、購入価値はありません。

(2016年5月7日)


 


アバディーン日本小型株ファンドの特徴や基本情報

・購入単位:販売会社により異なりますが、SBI証券にて最低500円より積立購入可能。
信託報酬年率1.70%(税抜)
信託財産留保額:0.3%
・決算:年1回(9月10日)
・資産配分比率:日本株式の時価総額下位50%のうち50銘柄に投資(2016年3月31日時点)

上場市場別、業種別構成比率は以下の通りです。

アバディーン日本小型株ファンド 上場市場別、業種別構成比率


中小型株式銘柄ではありますが、約87%は東証一部上場銘柄です。参考指数がジャスダック指数にも関わらず、ジャスダック銘柄はわずか7%程度です。


組入上位10銘柄の構成比率は以下の通りです。




・償還日:無期限
・運用会社:アバディーン投信投資顧問株式会社
・為替ヘッジ:なし(投資対象に為替リスクはありません)



アバディーン日本小型株ファンド、管理人の感想や評価

設定来のリターンは、「配当抜き」の参考指数すら下回る惨敗ぶり

下記が、アバディーン日本小型株ファンドの設定来のリターンと、(参考指数である)ジャスダック指数との比較です。

アバディーン日本小型株ファンド 設定来の参考指数とのリターン比較

参考指数であるグラフのオレンジ色のジャスダック指数には、配当は含まれていませんが、その配当落ちの参考指数にすら、本ファンドのリターン(青色)は大負けしています。

アクティブファンドは配当込みのベンチマークを上回るリターンを上げることが唯一の使命です(そうでなければ、インデックスファンドより高い信託報酬をわざわざ支払ってアクティブファンドを買う意味がない)。ですので、存在価値のないアクティブファンドと言えます。

ところが、アバディーン日本小型株ファンドは、R&I ファンド大賞2015 投資信託/総合部門の 国内株式総合部門で「最優秀賞」を受賞しています。

2014年9月から2015年9月の1年リターンが良かったためとのことですが、その後の直近1年は、ジャスダック指数の騰落率が-1.1%なのに対し、本ファンドのリターンは-11.2%と惨敗しています。

R&I ファンド大賞2015の「最優秀賞」ということで、本ファンドに投資を始めた方には残念なことになっており、過去のリターンとその後のリターンの優劣には一切関係ないことがよくわかります。


日本株式ファンドとして高コストすぎて話にならない

信託報酬は年1.70%であり、日本株式ファンドとしてあまりにも高コストです。日本の小型株に投資するというコンセプトなので、小型株効果を狙っているファンドですが、この高コストはその分確実にリターンを削り取ります。

過去のリターンと将来のリターンは無関係なので、年率1.70%もの信託報酬を払い続けるのは非合理的です。過去のリターンに関係なく、ここまで高コストのファンドを買うべきではありません。(というか、過去のリターンなんて酷すぎますから、お話しにならない)

実際、設定来の純資産総額は、先のリターン比較グラフにあるように減少を続け、設定時は7000億円弱だった純資産も今では約61億円と激減しています。買うべきファンドでないことは明らかです。

やはりアセットアロケーションの日本株式部分は、お勧めのインデックスファンドにあるような日本株式市場に低コストかつ幅広く投資できる、TOPIXインデックスファンドをメインとして利用するのが基本です。


アバディーン日本小型株ファンドの購入先

アバディーン日本小型株ファンドは、以下証券会社にてノーロードで購入できます。

フィデリティ証券SBI証券楽天証券東海東京証券

証券口座選びに迷った場合は、 管理人神推しの証券口座のページ を参考にして下さい。
管理人的には、ポイント利用でコストを徹底的に削減する効果のある、SBI証券楽天証券の利用がベストだと思います。(どちらでもお好みのところを利用ください。)


 


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