ありがとうファンド・・・高コスト過ぎて長期投資には不向き

ありがとうファンドは、国内外の株式ファンドにファンドオブファンズ形式 で投資するバランス型の世界株式アクティブファンドです。投資信託の直販会社である、ありがとう投信が運用する唯一のファンドです。

組入ファンドは「運用方針が明確で一貫性があることを重視するスタンス」ということですが、ありがとう投信の信託報酬年0.90%(税抜)以外に、投資対象ファンド自体の信託報酬と合わせ、トータルで信託報酬が年1.7%±0.25%とかなり高いのが欠点です。

ありがとうファンド


各ファンドの組入比率にも明確な理由がなく、ベンチマークも参考指数も設定しない運用については疑問点があります。(なんだかよく分からん、と言う意味です)

なにかと「長期投資」を唱えていますが、長期投資は低コスト&分散投資がセットで初めて意味のあるものとなります。高コストのありがとうファンドでは長期投資には全く不向きです。

(2016年6月12日更新)


 


ありがとうファンドの基本的情報

・購入単位:1000円以上
信託報酬年率1.7%±0.25%(税込)
信託財産留保額:なし
・決算:年1回(8月31日)。2005年8月の初回決算以来、一度も分配金を出していません。
・資産配分比率: 資産配分および各アクティブファンドへの組入比率は以下の通りです(2016年5月31日時点)

ありがとうファンド 資産配分および各アクティブファンドへの組入比率


以前は組み入れられていたさわかみファンドトヨタグループ株式ファンドは、今は組入から外されています。

・償還日:無期限
・運用:ありがとう投信
・為替ヘッジ:なし


ありがとうファンド、管理人の感想や評価

運用方針が分かるようで分からぬ、少々困惑するファンド

まず、組み入れているファンドをどのような基準で採用しているのかがわかりません。以前はたくさん組み入れていたさわかみファンドトヨタグループ株式ファンドには今は投資しておらず、どういう判断か不明です。基本となる資産配分比率についても以前は不明でしたが、現在は月報にのみ

・国内株式:25%
・先進国株式:46%
・新興国株式:20%
・その他(現金):9%



と書かれています。ただ、交付目論見書に資産配分の記載は一切なく、いつどこでこの配分比率を決めたのか全く謎です。これでは投資家として、ありがとうファンドがどれくらいのリスクを持つのかが分かりません。

社会貢献ファンドなどのテーマ型ファンドも、長期的には安定しているとは言い難く、「よくわからないけど有名なアクティブファンドを複数購入しておけばなんとはなるのでは」とでも言うかのような中身となってしまっています。


高コストすぎて論外のバランスファンド

冒頭に記したように、そもそも信託報酬が年1.7%±0.25%(税込)と超高コストのバランスファンドと言う時点で、長期投資には値しないと言えるでしょう。

(だってそうでしょう、10年持ったら17%、20年持ったら34%も、コストのせいであなたの大切な元本が目減りするんですから)

せっかくノーロードで、銀行や証券会社を経由しない直販方式を採用しているにもかかわらず、この高コストでは他のファンドに比べ大きなビハインドを背負っていると言ってよいでしょう。

最近は純資産総額の伸びも鈍く、後発のセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドなどに完全に抜かされています。

直販ファンドだからと、なんでも無条件に信奉する方もいますが、高コスト過ぎるという時点で、個人投資家にとってはメリットよりデメリットの方が大きいと言えましょう。長期投資を考えているのであれば、今では信託報酬の安いバランス型ファンドにあるような

ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)(信託報酬0.34%)
世界経済インデックスファンド(信託報酬0.50%)
SMT インデックスバランス・オープン(信託報酬0.50%)


などのはるかに信託報酬の低いバランスファンドがあります。コアとなる上記のような低コストバランスファンドを利用するか、各資産ごとに個別購入できる低コストインデックスシリーズの中から、自分専用のアセットアロケーションを組んだ方が良いでしょう。

ベンチマークも無く、上手く運用できているかどうかリターンを比較できないありがとうファンドを購入する必要は全く無いと当サイトでは判断します。

⇒参考 ありがとうファンドって、どうなんでしょうか?



 


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