朝日Nvest グローバル バリュー株オープン(愛称:Avest-E(エーベスト・イー))は、過去の実績は優秀だが、現在は残念なアクティブファンド

朝日Nvest グローバル バリュー株オープン(愛称:Avest-E(エーベスト・イー))は、MSCIオールカントリー・ワールド・インデックス(除く日本)を参考指数とする、(日本を除く)全世界株式アクティブファンドです。2000年3月24日から運用されています。

バリュー株投資で評価の高い米ハリス・アソシエイツ社に運用を委託し、日本を除く世界の株式の中から、投資対象を30~50銘柄に厳選する手法をとっています。運用方針は以下の通りです。

日本を除く世界各国の株式にグローバルな視点で投資し、キャピタルゲインの獲得および配当等収益の確保を目指して運用を行う。
エマージング(新興国)株式も投資対象とするが、投資割合はポートフォリオの30%以内。

朝日Nvest グローバル バリュー株オープン(愛称:Avest-E(エーベスト・イー))


本ファンドは、前回評価した2015年5月時点では、リターンが継続的に参考指数を上回っており、同じ参考指数をベンチマークとするインデックスファンドよりもリターンが高い、存在意義のあるアクティブファンドとして名の知られたファンドでした。

しかし、ここ数年はインデックスファンドにも大きく劣ったリターンしか出せていない残念なアクティブファンドに転落しています。


(2018年11月23日更新)・・・本ページの情報の更新を希望される方は、Q&Aページより管理人までお知らせください。すぐに対応したいと思います。



 


朝日Nvest グローバル バリュー株オープン(Avest-E)の基本的情報

このファンドの基本情報

購入単位:証券会社により異なりますが、楽天証券SBI証券では100円より購入可能。
信託報酬年率1.80%(税抜)
信託財産留保額:0.3%
決算: 年1回(3月16日)。2017年3月は1300円もの分配金を吐き出すなど、税金分、無駄なことをするのが欠点です。
償還日:なし
運用:朝日ライフアセットマネジメント
為替ヘッジ:なし


このファンドのポートフォリオなど

日本を除く世界の株式計40銘柄投資(2018年11月9日時点)。国別投資比率は以下の通りです。先進国6ヶ国と、新興国2ヶ国の計8ヶ国の株式に投資しています。
    
区分 投資国 通貨 比率
先進国 アメリカ 米ドル  55.7%
ドイツ  ユーロ  13.7%
スイス スイスフラン  10.1%
イギリス ポンド  9.0%
イタリア  ユーロ  3.6%
オーストラリア  オーストラリアドル  2.5%
新興国 南アフリカ  南アフリカランド  4.3%
インド  インドルピー  1.1%


業種別の構成比率は以下の通りです。
朝日Nvest グローバル バリュー株オープン(愛称:Avest-E) 業種別構成比率


組入上位20銘柄の構成比率は以下の通りです。

朝日Nvest グローバル バリュー株オープン(愛称:Avest-E) 組入上位20銘柄の構成比率


「朝日Nvest グローバル バリュー型外国株マザーファンド」に、ファミリーファンド方式で投資しています。

朝日Nvest グローバル バリュー株オープン(愛称:Avest-E) ファミリーファンド方式構造



朝日Nvest グローバル バリュー株オープン(Avest-E)の感想

設定来のリターンが参考指数を大きく上回るアクティブファンド

朝日Nvest グローバル バリュー株オープン(Avest-E)は、設定来(2000年3月24日)以降の約18.5年の運用実績があり、設定来のリターンの高さから評価が高く、先進国株式アクティブファンドとして最有力のファンドです。

朝日Nvest グローバル バリュー株オープン(愛称:Avest-E)の設定来の参考指数との騰落率比較


上記は、本ファンドの設定来の基準価額(税引前分配金再投資)(グラフ青線)と参考指数(MSCI オールカントリー・ワールドインデックス(除く日本))(グラフ赤線)の騰落率を比較したグラフです。

ファンドの基準価額は投資対象銘柄の配当も含んでいる一方、参考指数は配当抜き指数です。(参考指数に配当分が含まれていないことを考慮しても)参考指数(配当込み)を大きく上回るリターンを上げていることがわかります。

これを見ると、朝日Nvest グローバル バリュー株オープン(Avest-E)は常に凄い運用成績を上げており、投資するに値するファンドであると思ってしまいますね。


過去3年のリターンは参考指数を10%以上大きく下回る大不調に

では次に、本ファンドと同じくMSCI オールカントリー・ワールドインデックス(除く日本)をベンチマークとするインデックスファンド、eMAXIS 全世界株式インデックスとの過去3年のリターンを比較したグラフをご覧ください。

・朝日Nvest グローバル バリュー株オープン(愛称:Avest-E) :+11.36%
・eMAXIS 全世界株式インデックス:+21.61%

朝日Nvest グローバル バリュー株オープン(Avest-E)とeMAXIS全世界株式インデックスの過去3年のリターン比較


なんと、過去3年の本ファンドのリターンは、インデックスファンドであるeMAXIS全世界株式インデックスより、10%以上も下回って大差で負けています。

eMAXIS 全世界株式インデックスは設定来の分配金がゼロであるのに対し、本ファンドは年1回の決算時に分配金を大きく出すことが多く、その時の税金を引かれる分、上記のグラフよりも実際には更にリターンは下がる事を考慮すると、ダメダメなリターンになっています。

アクティブファンドは、理念がいくら立派でも、リターンがベンチマークや参考指数に負けていては意味がありません(・・・いや、理念なんて無いものが大半ですが・笑)。アクティブファンドの第一義的な使命は、インデックスファンドより高いリターンを出す事ですから。

設定来のそれまでの超過リターンの言わば「貯金」があるため、設定来のリターンは参考指数を配当分を考慮しても上回っています。

ただ、過去のリターンの良さから期待して本ファンドを買った人は、過去3年はインデックスファンドよりはるかに悪いリターンしか得られなかったわけで、ここがアクティブファンドを買う事の難しさです。

「過去のリターン実績の良さと将来のリターンに相関は全くない」と言われる通りのことが本ファンドにも起きているわけで、リターンがベンチマークや参考指数に負ける平凡なアクティブファンドになってしまいました。


実質コストが年2.0%以上もかかる超高コストがリターンに大きく影響

リターン悪化の一因は、運用手腕よりも、信託報酬が年1.80%(税抜)と、アクティブファンドとしても高コストである事だと思われます。

トータルでどのくらいのコストがかかっているのか、運用報告書(第18期:2018年3月16日付)記載の1万口当たりの費用明細を下記に示します。

朝日Nvest グローバル バリュー株オープン(Avest-E) 運用報告書記載の費用明細


実質コストは、2.033%(税込)もかかる超高コストファンドであることが、リターンを削る結果となっている事は容易に想像が付きます。

今では、本ファンドの参考指数をベンチマークとするインデックスファンドとして、リターン比較で使用したeMAXIS 全世界株式インデックス(信託報酬0.60%)と同一のマザーファンドに投資するeMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)(信託報酬0.142%)があります。

インデックスファンドがこれだけ低コストになった今、毎年約2%ほどの10倍以上もするコストをかけて、朝日Nvest グローバル バリュー株オープン(Avest-E)を選ぶべきかどうか、悩ましいところです。


分配金も盛大に吐き出し

本ファンドは年1回決算型ですが、下記にあるように、2017年3月のようにリターンが良かった期は、1万口あたり1300円などの多額の分配金を吐き出しており、税金が引かれる分、複利効果を落としています。

朝日Nvest グローバル バリュー株オープン(愛称:Avest-E)の過去5年間の分配金


分配金は再投資したとしても、利益が出ている場合は税金分が引かれるので、その分長期投資には不向きです。せっかく設定来では高いリターンを出しているファンドなので、分配金を少なくしてほしいところです。


資産形成の基本は分散投資と低コスト

資産形成の基本は、徹底的な分散投資と低コストです。

そのため、アセットアロケーション決定後、その外国株式クラスにはお勧めの先進国株式インデックスファンドにあるような低コストのインデックスファンドをあてがい、本ファンドのようなアクティブファンドにどうしても投資したい場合はその一部に留めておくのが無難です。

なお、朝日ライフアセットマネジメントが運用する、本ファンドと同じマザーファンドを投資対象とする、年4回決算版のハリス グローバル バリュー株ファンド(年4回決算型)もありますが、こちらもリターンが低いアクティブファンドです。

また、当ファンドの外国債券版とでも言うべき朝日Nvest グローバル ボンドオープン(愛称:Avest-B)もありますが、こちらも以前より成績が悪く、投資価値はありません。



朝日Nvest グローバル バリュー株オープンの購入先

朝日Nvest グローバル バリュー株オープン(Avest-E)をノーロードで購入できる証券会社、銀行は以下の通りです。

フィデリティ証券SBI証券楽天証券マネックス証券カブドットコム証券SMBC日興証券(ダイレクトコース)松井証券岡三オンライン証券ジャパンネット銀行イオン銀行等多数


証券口座選びに迷った場合は、 管理人神推しの証券口座のページ を参考にして下さい。
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