アジア製造業ファンド(3ヵ月決算型)・・・良いところ全く無し

アジア製造業ファンド(3ヵ月決算型)は、MSCIオールカントリー・ファー・イースト指数(除く日本)参考指数とする、新興国株式アクティブファンドです。2007年9月3日に設定されました。




アジア諸国・地域(日本を除く)の上場株式の中で、製造業に関連した成長の期待できる銘柄を中心に投資することで、参考指数を上回るリターンを目標としています。

信託報酬1.60%(税抜)と高コストで、配当分が含まれていない参考指数をも下回るリターンしか出せていない残念なファンドです。投資する意味は、全くありません。


(2016年6月4日更新)



 



アジア製造業ファンド(3ヵ月決算型)の基本的情報

・購入単位:1万円以上1円単位 (投信積立も可能)
・信託報酬:年率1.60%(税抜)
信託財産留保額:なし
・決算:年4回(3月27日、6月27日、9月27日、12月27日)。毎回100円の分配金を吐き出しています。

・資産配分比率: 韓国、台湾、香港等7ヵ国の計42銘柄に投資(2016年4月8日時点)

国別構成比率は以下の通りです。

アジア製造業ファンド(3ヵ月決算型) 国別構成比率


業種別構成比率は以下の通りです。

アジア製造業ファンド(3ヵ月決算型) 業種別構成比率


組入上位10銘柄の構成比率は以下の通りです。

アジア製造業ファンド(3ヵ月決算型) 組入上位10銘柄の構成比率

・償還日: 無期限
・運用:ベアリング投信投資顧問株式会社
・為替ヘッジ:なし

アジア製造業ファンド(3ヵ月決算型)、管理人の感想と評価

実質コスト年3.12%と、猛烈に高コストのテーマ型アクティブファンド

日本を除くアジア諸国の製造業関連株式に投資する、テーマ型の新興国株式アクティブファンドになります。

ただ、信託報酬が年1.60%(税抜)と高い時点で投資対象から外れます。ましてや「アジア諸国」や「製造業関連企業」に投資対象銘柄を絞る、合理的な理由は何もありません。

さらに、アジア製造業ファンド(3ヵ月決算型)の運用報告書記載の1万口当たりの費用明細(半年分)は以下の通りです。

アジア製造業ファンド(3ヵ月決算型) 運用報告書記載の費用明細


半年分の実質コストが1.563%(税込)なので、年間の実質コスト年3.12%(税込)の超高コストファンドです。これでは資産運用どころか、お金が吸い取られているだけです。ロクなものでないことは、すぐにお分かりいただけるかと思います。


配当抜きの参考指数にリターンが負けているダメファンド

また、設定来のファンドのリターンは、配当抜きの参考指数であるMSCIオールカントリー・ファー・イースト指数(除く日本)を下回っています。

下記が、アジア製造業ファンド(3ヵ月決算型)の設定来の基準価額推移とベンチマークの比較グラフです。赤色の配当落ちしている参考指数(毎年もらえる配当分下落している)にリターンが劣っている、ダメアクティブファンドです。

アジア製造業ファンド(3ヵ月決算型) 設定来のリターンと参考指数の比較


本来は、参考指数に毎年の配当分を上乗せした配当込み指数と比較すべきなので、その差はさらに広がります。アクティブファンドとしての存在価値はありません。

毎年の配当分も全て失った参考指数にもリターンが継続して負けるのは、上記の高コストが要因の一つです。毎年約3.1%以上コストがかかったら、新興国もアジアも製造業も関係なく、リターンを上げるなどできるわけがありません


分配金も、ほぼ全額が利益以外から取り崩している問題ファンド

上の図の薄い青色のグラフのように、純資産総額も右肩下がりで減少していることもあり、挽回を図りたいのか、運用側は1万口当たりの分配金(3カ月毎)を以前の30円から最近は100円に上げています。

分配金をイコール利益だと思い込んでいる情報弱者向けのファンドですが、運用報告書記載の分配金の原資内訳は以下です。

アジア製造業ファンド(3ヵ月決算型) 分配金の原資内訳


6ヵ月間の分配金計200円のうち、収益からの分配金はわずか10円で他の190円は「収益以外からの」分配です。みせかけの分配金であり、分配金の95%は元本取り崩しであることがわかります。(絶対とは言えませんが、十中八九そういう事になります)

ごくわずかに残った普通分配金には、その利益に対して2割の税金がかかり、不効率極まりない投資になります。このようなアホなことをやっているファンドは、完全無視が一番です。

え?もう買っちゃったって?・・・そのような場合は、買値にこだわらず、問答無用でただちに売却しましょう。持っていれば基準価額が元に戻るなんてことは、タコ足過剰分配ファンドではまず無理です。異様に激しい分配金が出るたびに、さらに基準価額が下がるんですから。


より低コストで新興国株式全体に幅広く投資するのが基本

地域特化や単独国に新興国投資をするのはかなりリスクが高く、できるだけ幅広く分散した投資対象を選ぶのが投資の基本です。

どうしてもアジア新興国株式に特化して投資したい場合は、MSCI エマージング・マーケット・アジア・インデックスベンチマークとするSMT アジア新興国株式インデックス・オープン(信託報酬0.60%)の方がよほど低コストです。

そのため、アセットアロケーションの新興国株式クラスには、世界の新興国株式全体の多くの銘柄に低コストで投資できる、下記を候補にすれば良いでしょう。

野村インデックスファンド・新興国株式(愛称:Funds-i新興国株式)(信託報酬0.60%)
たわらノーロード 新興国株式(信託報酬0.495%)


アジア製造業ファンド(3ヵ月決算型)の購入先

アジア製造業ファンド(3ヵ月決算型)をノーロードで購入できるのは、スルガ銀行(インターネットまたはテレフォンバンキング)のみです。

主要ネット証券含め、通常は販売手数料が3.0%(税抜)かかります。

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管理人的には、 SBI証券 の利用がコストを徹底的に抑えられるのでベストだと思います。

 


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