バブル期に投資信託を開始した人は損をしたのか?

「ファンド(投資信託)が優れた投資手段である事は分かったけれども、いつ始めてよいのか分からない」、もしくは「今ちょうど株価が高い時期だから、今始めると逆に株が下がって損するのではないか?」などと考えて、なかなか行動に移せない場合があります。

しかし、そう思ってなかなか一歩を踏み出せない方のために、ある驚くべきデータをご紹介したいと思います。これは管理人も、事実を知ったときには大変驚きました。

(2007年9月作成。2015年7月11日更新)



 


仮に、TOPIX(東証株価指数)が最高値を記録したバブルの頂点の時(1989年12月末)に、TOPIXをベンチマークとするインデックスファンドを購入し始めた場合、その後のファンド評価額はどうなっていたか?というものです。

ただし、これには一つ前提があります。一気にドカンと100万やら1000万を出してファンドを一括購入するのではなく、毎月一定額をドルコスト平均法と言われる積み立て方式で、長期に積み立てたケース、とお考え下さい。

バブル時代に投資


投資結果をお知らせする前に、TOPIX自体は1998年に比べ、2007年5月時点でも当時より30%も下回っています。とすると、評価額も3割もの損失をこうむっていると考えるのが普通ですよね。

しかし、結果はなんと!38%の利益が出ているのです!!

ドルコスト平均法での積立ては、例えば毎月一定金額でファンドに購入すると、ファンドの基準価額が高い時にはファンドの口数は少なく、逆に低い時には多くの口数を購入でき、結果的に買い値を平準化できます。

つまり、極端な高値ずかみをせずに済むのがメリットなのです。ただしその代わり、極端に底値で買うこともできません。

人間の感情としては、株価が下がっている時(基準価額が低い時に)に追加購入するのは「怖い」ととしか思えませんが、ドルコスト平均法による積立ては機械的に行えるのがよい点です。

その結果、10年以上に渡って(いわゆる失われた10年と言われていますね)積立てを継続した結果、基準価額自体はファンド購入開始時を下回っていても大きな利益を獲得できるのです。

もし個人で直接、個別株投資をしていたら、おそらく38%ものリターンを得るのは大変困難です。

しかしそのリターンを着実にモノにできるのが、ドルコスト平均法での積立てです。ドルコスト平均法は損でも得でもありませんが、人間の欲や恐怖と切り離して投資を継続できるという点では優れている手法です。

⇒参考:ドルコスト平均法は気休めか詐欺か


ただし、どんなファンドでもドルコスト平均法で購入すれば良いわけでもなく、低コストであることが重要です。信託報酬が高いぼったくりファンドでは、長期運用すればするほど販売側が儲かってしまいます。

その意味では、(機関投資家(プロ)が互いにしのぎをけずった運用結果である)指数に、ほぼ追随できる運用成果が得られる低コストのインデックスファンドが、資産運用に適していると言えます。

⇒関連コラム:投信積み立ての恐るべきパワー!



 


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