コモンズ30ファンド・・・運用の中身が良くなって成績がだいぶ向上

コモンズ30ファンドは、TOPIX(東証株価指数)を参考指数とする、日本株に投資できるアクティブファンドです。2009年1月19日よりコモンズ投信にて運用が開始されました。

30年という世代間を超える目線で企業を調査し、世界の成長を取り込める企業を中心に30銘柄程度へ集中投資を行う」ことが特徴です。コンセプトについては、当ページの下の方に、コモンズ投信の社長の動画を掲載していますので、そちらで確認してみて下さい。

コモンズ30ファンド


設定来のリターンは、参考指数であるTOPIXを上回るのはアクティブファンドとして当然やって頂かないといけないとして、配当込みのTOPIXも上回っており、当サイトとしては初めて、存在価値のあるおススメアクティブファンドとして認定したいと思います

(2017年3月12日更新)



 


コモンズ30ファンドの基本的情報

購入単位:証券会社により異なりますが、SBI証券にて最低500円より積立購入可能。
信託報酬:年1.15%(税抜)
信託財産留保額:なし
決算:年1回(1月18日)。毎年のように120円から240円の分配金を出してます。
資産配分比率: 計30銘柄に投資しています(2017年1月18日時点)。業種別構成比率や組み入れ銘柄については、は以下の通りです。

コモンズ30ファンドのポートフォリオ


償還日:無期限
運用:コモンズ投信株式会社
為替ヘッジ:なし(投資対象に為替リスクはありません)



コモンズ30ファンド、管理人の感想と評価

参考指数だけでなく、配当込みのTOPIXをも上回る運用成績

まず、アクティブファンドとしては絶対に上回って頂かないと話にならない、運用目標(今回は参考指数)との対比です。コモンズ30ファンドは、TOPIXを参考指数にしています。

しかしコモンズ30ファンドの運用成績には、投資先企業からの配当が含まれることから、フェアに比べるのであれば、配当込みのTOPIXとしなければなりません。

という事で、TOPIX及び配当込みのTOPIXの両方をグラフにしてコモンズ30ファンドと比べて見た図が、以下になります。2016年の運用成績がかなり良好であり、この結果として過去3年、過去5年で見た場合も、配当込みのTOPIXを上回る成果を出せています。

コモンズ30ファンドとTOPIX(配当込み)との比較


ただし、設定来ではかなりの分配金を出していて、上記の分配金込みの基準価額は分配金にかかる税金がゼロというありえない場合の値なので、実際のリターンはもっと下がります。

コモンズ30ファンドの分配金履歴


長期的に資産形成を目指す人にとっては、累計で1110円にもなる盛大な分配金は、投資効率を落とすことになります。コモンズ30ファンドが何ゆえこのように分配金を出してくるのか、イマイチ理由が分かりません。この点は、かなり気になるポイントです。


実質コストは、約1.29%と減少傾向

運用報告書記載の1万口当たりの費用明細は、以下の通りです。実質コストは1.398%で、税抜きでは約1.29%となります。2年半前にチェックした時は2%近い実質コストでしたから、かなりの改善を見たことになります。

コストはファンドのリターンを削りますので、余計なコストがかからなくなってきた事が、コモンズ30ファンドのリターン向上に寄与している可能性があります。

コモンズ30ファンドの1万口当たりの費用明細


売買高比率も、前回確認時はなんと5.75と、1年間に全銘柄が5.75回入れ替わる頻度で売買されていましたが、今回は大きく改善されて0.96となっています。30銘柄を30年目線で運用するとの考えを示すファンド「らしく」なってきたように思います。


ネットの世界で火に油を注ぐ対応は、要改善

ここまで内容が改善されると、コモンズ30ファンドがイマイチだという評価も、だいぶ減って来るのではないでしょうか。ネット上の評判も、少しずつ落ち着いてくると思います。

ただしそんな中、コモンズ投信のウェブサイトのトップページにて、こんな記述をトップニュースとして大々的に掲載しているのはいただけません。知らない人が読んだら、「コモンズ投信には何か問題が起こっているのでは?」と疑うでしょうね。

ネットの世界では、火に油を注ぐような対応でもありますから、誰が書いたのか、またはいくら読んでも意味が分からないような記述は削除した方が良いと思います。

コモンズ30ファンドのネット上の評判


コモンズ投信にとって、仲間でありライバルでもあるセゾン投信ひふみ投信なども、辛辣な批判を受けることがあります。が、彼らはそんなネガティブな声に過剰反応するのではなくて、愚直にファンドの理念を生活者のレベルまで降りてきて、丁寧に説明しています。コモンズ投信も、そういった方向性の方がはるかに良いと思うのですが、いかがでしょうか。

ちなみに、投資の事をよく知らない人が本ページを読んで、「コモンズ投信は問題ある」と勘違いするといけないので書き添えておきますが、全く問題はありません。法令違反をしたり、変な商売をしたりとか、そういう事はないので、安心してください。


ひふみ投信とコモンズ30ファンドはどちらが良いの?

なお、ひふみ投信の事をちらりと書いたので、ついでに両者の運用を、超絶に簡単に比べてみます。理念などは異なりますから、それぞれのページで確認してください。

下記は、ひふみ投信と過去3年のリターンを比較したものです。インデックスファンドであるSMT TOPIXインデックス・オープンを加えることで、市場平均がどの辺りにあるのかも分かるようにしています。

コモンズ30ファンドとひふみ投信とのリターンの比較


こう見ると、以前はコモンズ30ファンドはひふみ投信にぶっちぎられて大負けしていましたが、だいぶ両者の差は縮まってきた印象です。大型株への集中投資をするコモンズ30ファンドが、中小型株の比率が多いひふみ投信にここまで追いつくのは、ある意味凄いと思います。

(ひふみ投信の成績が落ちてきた、という事かもしれませんが、ここでは差が縮まったことにフォーカスして書いています。)

長期投資家の中には、日本株についてはインデックスファンドへの投資をせず、アクティブファンドだけの人もいると聞いています。そのような人にとっては、ひふみ投信とコモンズ30ファンドを両方持って銘柄分散に気を利かすのも、一つの戦略かもしれませんね。

ただし、いくら好調なファンドであっても、将来常に好調であり続けるかどうかは全くよく分かりません。個人的には、おすすめのインデックスファンドのような超低コストのインデックスファンドを基本としながらも、資金の一部を、このようなアクティブファンドに振り向けるのが現実的だと考えます。


コモンズ30ファンドの理念について

当サイトでは、基本的にはファンドの理念を重視していません。マトモなファンドは運用成績に全てが現れるというスタンスです。しかし、運用理念が気になる人もいらっしゃるでしょうから、そんな時は以下のコモンズ投信の動画などを参考にすると良いでしょう。

●渋澤会長のお話し


●伊井社長のお話し



それと、コモンズ30ファンドでは、社会起業家を応援するのも理念の1つです。投資家が支払う信託報酬の一部を、以下のようなところへの支援に回しています。

「寄付などを信託報酬からねん出するのはどうなのか」、という疑問もあると思いますが、こういった事を良しとする人にとっては、歓迎できるファンドなのではないでしょうか。

コモンズ30ファンドの社会貢献プログラム



コモンズ30ファンドの購入先

コモンズ30ファンドをノーロードで購入できる証券会社は、以下の通りです。直販でコモンズ投信で口座を開いても良いですが、証券会社を使うほうが、余計に口座数を増やすことがないのでおススメです。

コモンズ投信SBI証券楽天証券マネックス証券ソニー銀行


管理人的には、 SBI証券のほうが、ポイントプログラム利用でコストをより抑えられるので、断然良いと思います


 


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