コモンズ30+しずぎんファンド・・・静岡銀行を「混ぜる」必要性無し

コモンズ30+しずぎんファンドは、コモンズ30ファンドマザーファンドと、静岡銀行株1銘柄にファミリーファンド方式で投資する、日本株のアクティブファンドです。2014年12月29日より、コモンズ投信にて運用が開始されました。

コモンズ30+しずぎんファンド


コモンズ30ファンドに90%、静岡銀行の株式に上限10%で投資することで「世界成長を地域に取り込み、静岡銀行への投資を通じて地域経済・文化の発展に貢献」する(棒)とのこと。

ですが、マネックス証券ではノーロードで購入できるにも関わらず、コモンズ30+しずぎんファンドの場合は静岡銀行では販売手数料が2.0%(税抜)かかり、静岡銀行ただ1社に追加投資するだけで「地域経済の発展に貢献」と主張している点は大いに疑問です。

これで凄い成績を収められるならば話は別ですが、実体はただの抱き合わせ販売です。当然、購入の必要性は感じられないものとなっています。(静岡銀行においてもインターネット利用の場合はノーロード扱いです。)

(2017年4月9日更新)



 


コモンズ30+しずぎんファンドの概要

購入単位:1万円より購入可能。
信託報酬年率1.15%(税抜)
信託財産留保額:なし
決算:年1回(12月18日)。
資産配分比率コモンズ30ファンドに92.2%、静岡銀行に7.7%の比率で投資(2017年2月末時点)。また、コモンズ30マザーファンドの投資先の業種別比率などは以下の通り。

コモンズ30マザーファンドの業種別構成比と未来コンセプト別構成比


償還日:なし
運用コモンズ投信
為替ヘッジ:なし(投資対象に為替リスクはありません)



コモンズ30+しずぎんファンド、管理人の感想と評価

わざわざ投資する意義について、疑問に感じる

コモンズ30ファンドは、コモンズ投信の他にSBI証券やソニー銀行などの、ネット系の金融機関で販売しています。

今回のコモンズ30+しずぎんファンドマネックス証券と、初の地銀である静岡銀行での取扱いとなりますが、なぜか静岡銀行にも上限10%以内で投資するというコンセプトになっています。

どうして静岡の企業複数に分散投資せず、静岡銀行ただ1企業に追加投資するだけで、「地域経済・文化の発展に貢献」できるのか謎です。(特に「文化」とか、謎すぎます。)

銀行は様々な域内企業へ融資を行っている先だから、そこに投資することに意義があるというならば、「コモンズ30+静岡ファンド」にしていただいて、静岡銀行だけでなく、清水銀行やスルガ銀行など、上場している他の銀行にも投資するならば、まだ自然だと思います。

下記が、コモンズ投信による「コモンズ30+しずぎんファンドに込めた想い」とのこと。




視聴しても表面的な説明だけで、全く何も伝わってこないのは私だけでしょうか? なんと申しますか、澁澤健さんの説明がインテリっぽ過ぎて、一般大衆には伝わらないのではないでしょうか? 管理人の頭が悪いからなのか、1回見ただけでは、何が言いたいのかほとんど分かりませんでした。。。

そもそも、コモンズ30ファンドがあらかじめ厳選して投資すると決めている30社の対象外の静岡銀行を、最大10%も組入れること自体、皆さんどういう意味なのか、全く分からないのではないでしょうか。

そして、コモンズ30ファンドを購入する場合には必要のない、販売手数料2%がかかるファンドに対して「地域の皆さまの積立てを中心とした長期的な資産形成に貢献できる」というのも、何とも変ですね。(インターネット利用ならば、手数料無料ですが)

ベンチマーク参考指数が無い欠陥アクティブファンドであるのも相変わらずで、信託報酬も年1.15%と高く、基本的に資産形成に不向きであることは言うまでもありません。


コモンズ30ファンドそのものは、存在価値のあるアクティブファンドなのだが

それにしても、コモンズ30ファンドそのものは、配当込みのTOPIXをも成績が上回る、かなり頑張っているアクティブファンドです。当サイトでも先日、存在価値のあるオススメアクティブファンドとして「認定」しております。(偉そうですね・汗)

しかし、そのコモンズ30ファンドに対して、およそ1割近くも静岡銀行を組み入れることで、運用成績を落としてしまっています。本ファンドの設定来からのリターンを記すと、下記の通りになります。

コモンズ30+しずぎんファンドと、配当込みTOPIXとの対比


せっかくの良いファンドが、静岡銀行などという「余計なもの」を入れたおかげで、すっかりと「ダメなファンド」になってしまっています。

しかし、地元の静岡県の企業を応援したい、という人が一定数おられるのは確かでしょう。その場合は、静岡銀行が販売している静岡ベンチマーク・ファンド、というアクティブファンドを利用すれば、なかなか良好な成績を享受する事ができます。

コモンズ30+しずぎんファンドと、静岡ベンチマーク・ファンドとの対比


なんと、配当込みTOPIXをも上回る成績を収めています。実はこのファンド、10年スパンで見た場合も、配当込みTOPIXが0.77%のリターンなのに対し、静岡ベンチマーク・ファンドは2.02%と、なかなか凄い成果を上げています。

ですので、コモンズ30ファンド「単品」を買って、その上で静岡ベンチマーク・ファンドを投資比率約1割で買えば、「自作のコモンズ30+しずぎんファンド」の一丁上がり、だと思いましたが、静岡ベンチマーク・ファンドはノーロード投資信託ではないのでした。静岡銀行のインターネット取引でも、手数料1%がかかります。

よほどの人でない限り、資産形成に特定の地域を無理やり組み込む必要性などは無いので、ここは素直にコモンズ30ファンドを購入したほうがよろしいかと思います。


草食投資隊3社の新しい販路についての方向性が揃った

それにしても草食投資3社と言われる、セゾン投信ひふみ投信、コモンズ投信がそれぞれ、直販以外に販路を模索している方向性がある程度揃いましたね。

セゾンは直販に一番こだわりましたが、日本郵便の出資を40%も受け入れて、今後は郵便局で長期投資の啓もう活動をするものと思われます。

セゾンには常に大企業の論理が働いていますから、将来もしも日本郵便の出資比率が引き上げられて、7割くらいが日本郵便になったら、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは「JP・グローバル・バランスファンド」と名称変更したうえで、郵便局での販促が行われる可能性も、頭の片隅に入れておいた方が良いかもしれません。

ひふみ投信の販売方針は実に地道で、SBI証券などでも販売を始めたひふみプラスを、その理念が伝わる地方銀行限定で、販売を開始しています。この販売方式は、長期投資を広げることはあれども、妨げになることは一切ありません。(販売手数料を取るところも有りますが)

これに対して残されたコモンズ投信は、ちょっと今回はさすがにナシだろ!と思ってしまったのは、管理人だけではないと思いますね。おそらくこのやり方では、長期投資家の反感を買うだけだと思います。

もしも「コモンズ30ファンド+●●銀行販売方式」が全国に広がっていったらと考えると・・・。いや、考えたくありませんね。今回限りでお止めいただきたいです。 (2017年現在では、この方式は全国に広がる気配を見せていません。ああ良かった・笑。)



コモンズ30+しずぎんファンドの購入先

コモンズ30+しずぎんファンドは、マネックス証券と静岡銀行のみでの取扱いです。コモンズ投信での販売はありません。ノーロードで購入できるのはマネックス証券のみです。


 


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