コンタンゴ

コンタンゴ(Contango、順鞘(じゅんざや)」)とは、商品先物市場において、(決済期日が近い)期近価格より(決済期日が長い)期先価格の方が高い状態のことをさします。

逆に、(決済期日が近い)期近価格より(決済期日が長い)期先価格の方が低い状態を、バックワーデション(Backwardation、逆鞘(ぎゃくざや))と呼びます。

農作物や原油、ガソリン、牛肉、鶏肉などの商品は現物で保管するには、倉庫や冷蔵施設、火の取り扱いに注意が必要な場所が必要です。

その「保管コスト」や調達金利コスト等が先物価格に上乗せされて取引されるため、一般的にはコンタンゴの状態が多いです。

また、保管容易な貴金属(金や銀)は農作物や原油、肉に比べてコンタンゴの度合いが一般的には低いです。

ただし、事故や異常気象などの要因により需給ひっ迫や品不足になると、バックワーデションになる場合もあります。

コモディティファンドの場合、そのファンドの参考指数を構成する、穀物や石油などのコモディティには直接投資できないため、商品先物に投資するか、指数連動債(リンク債=企業が発行する社債)に投資することになります。

商品先物に投資する際は、最も期近の先物を購入し、決済期日が近くなると、翌月末が決済期日の先物に乗り換えることになります。(これをロールオーバーと呼びます)

コンタンゴの場合、ロールオーバー時は、安い価格で先物を売却し、高い価格の先物を買いなおすため、毎回損失が発生します。

このため、、コモディティファンドを長期保有するほど指数よりも下方に乖離する欠点があります。

(指数連動債に投資するファンドは、コンタンゴの問題はありませんが、企業の信用リスクを抱えるという別の問題があります。)

指数にはコンタンゴの影響が考慮されていないため、商品先物を利用するコモディティファンドは、厳密なインデックス運用はできません。

これが、コモディティファンドが長期投資に適していない要因の一つです。


(2014年10月13日更新)


 


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