D-I’s 新興国株式インデックス・・・想像よりも欠点が非常に目立つ

D-I’s 新興国株式インデックスは、FTSE RAFI エマージング インデックスをベンチマークとする、ファンダメンタル新興国株式インデックスファンドです。D-I’s インデックスシリーズの一つとして、2013年12月9日に設定されました。

D-I’s 新興国株式インデックス


ベンチマークであるFTSE RAFI エマージング インデックスは、新興国株式市場全体の値動きを示す、MSCIエマージング・マーケット・インデックスのような浮動株時価総額加重平均ウェイトではありません。(難しいと思ったらこの部分はスルーして下さい。)

簡単に言うと、よりアクティブな指数で、企業の財務データである売上高、キャッシュフロー、株主資本、配当を元に算出する「ファンダメンタル・インデックス」と呼ばれる指数に連動する事を目指すインデックスファンドです。

一般購入できるものとしては初のファンダメンタル新興国株式インデックスファンドでしたが、2016年9月8日より同一のマザーファンドに投資する、はるかに信託報酬の低いiFree 新興国株式インデックスが登場し、SBI証券楽天証券で購入できるようになり、本ファンドの投資価値はなくなってしまいました。

(2016年9月22日)


 


D-I’s 新興国株式インデックスの特徴や基本情報

・購入単位:最低1万円より購入可能。
信託報酬年率0.60%(税抜)
信託財産留保額:なし
・決算:年1回(7月5日)
・資産配分比率:ETF含む計345銘柄に投資(2016年8月31日時点)

国別配分比率、業種別、通貨別配分比率は以下の通りです。

D-I’s 新興国株式インデックス 国別配分比率、業種別、通貨別配分比率


組入上位10銘柄の構成比率は以下の通りです。組入1位(比率4.4%)は、FTSE RAFI エマージング インデックスをベンチマークとするPOWERSHARES-ETFです。

D-I’s 新興国株式インデックス 組入上位10銘柄の構成比率


・償還日:無期限
・運用会社:大和証券投資信託
・為替ヘッジ:なし


ダイワ新興国株式ファンダメンタル・インデックス・マザーファンドにファミリーファンド方式で投資します。

D-I’s 新興国株式インデックス ファミリーファンド方式構造



D-I’s 新興国株式インデックス、管理人の感想や評価

コスト面で魅力のなくなったファンダメンタル新興国株式インデックスファンド

ファンダメンタルインデックスである、FTSE RAFI エマージングインデックスをベンチマークとする新興国株式インデックスとして、一般購入可能な唯一のファンドでした。

ただ、りそな銀行埼玉りそな銀行近畿大阪銀行のインターネット専用ファンドなので、購入しずらいこともあり、純資産総額は伸び悩んでいました。

そんな中、2016年9月8日より運用が始まった(同一ベンチマークの)同一マザーファンドに投資する、はるかに低コストのiFree 新興国株式インデックス(信託報酬0.34%)の登場により、信託報酬が約2倍の本ファンドを購入する意義が無くなってしまいました。

FTSE RAFI エマージング インデックスは、MSCIエマージング・マーケット・インデックスのような浮動株時価総額加重平均指数ではなく、企業の財務データである売上高、キャッシュフロー、株主資本、配当を元に算出するファンダメンタル・インデックスです。

指数自体がアクティブな要素を持っているため、本ファンドも一般的なインデックスファンドではないことを理解しておく必要があります。


実質コストが信託報酬の2倍以上もかかる、残念なファンド

実際に運用報告書記載の1万口当たりの費用明細は以下です。 これより実質コスト年1.337%(税込)と、信託報酬のなんと倍以上もかかる高コストファンドであることが分かります。

D-I’s 新興国株式インデックス 1万口当たりの費用明細


ファンダメンタルインデックスファンドは、時価総額型指数よりもどうしても指数追随の際の売買が多くなるため、実質コストが高くなりがちです。そのコスト分リターンを押し下げるため、ファンダメンタルインデックスファンドの弱点となります


配当をカウントしない指数に劣るリターンしか出せないインデックスファンド

最後に、設定来のファンドとベンチマークのリターン比較です。

D-I’s 新興国株式インデックス ベンチマークとのリターン比較


ベンチマークであるFTSE RAFI エマージング インデックスは配当抜き株価指数であり、その配当利回りは年4.09%です。(2016年7月末時点)

この年約4%の配当分をすべて失っている指数部分が、上のグラフの赤線の「ベンチマーク」の部分であり、ファンドのリターンはその指数をさらに下回るリターンとなっており、話になりません。

おそらく実質コストが高すぎる事で大幅にリターンが低くなっており、ファンダメンタルインデックスの運用は難しいと言わざるを得ません。

通常のインデックスよりもアクティブな方向に舵を切っている事から、よりリターンを出しやすいと思うでしょうが、現実は高コストに自滅してその逆の現象になっています。

主要ネット証券では購入できないD-I’s 新興国株式インデックス(信託報酬0.60%)の代替になる、iFree 新興国株式インデックスは、信託報酬が0.34%と低い分、リターンも年0.3%ほど向上できそうですが、同じマザーファンドに投資している以上、配当込みベンチマークよりは下回る結果になりそうです。

アセットアロケーションの新興国株式部分は、たわらノーロード 新興国株式のような市場全体に幅広く投資できるインデックスファンドをメインとし、本ファンドのようなファンダメンタルインデックスファンドに投資したい場合でも、一部にとどめてきましょう。


D-I’s 新興国株式インデックスの購入先

D-I’s 新興国株式インデックスは、以下証券会社にてノーロードで購入できます。
が、購入する必要はありません。

りそな銀行、埼玉りそな銀行、近畿大阪銀行(いずれもインターネット専用)

証券口座選びに迷った場合は、 管理人神推しの証券口座のページ を参考にして下さい。
徹底的にコストにこだわるなら、断然、 SBI証券を選ぶと良いでしょう。


 


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