DWSユーロ・ハイ・イールド債券ファンドAコース(円ヘッジあり)の評価

DWSユーロ・ハイ・イールド債券ファンド(毎月分配型)Aコース(円ヘッジあり)は、ユーロ建てのハイイールド債券に投資する為替ヘッジ付きのアクティブファンドです。2011年1月6日より運用されています。

DWSユーロ・ハイ・イールド債券ファンド(毎月分配型)Bコース(円ヘッジなし)の、為替ヘッジ有り版のファンドです。

DWSユーロ・ハイ・イールド債券ファンドAコース(円ヘッジあり) ファンドオブファンズ形式構造


上の図の赤枠のように、ルクセンブルク籍の「DWS ユーロ・ハイ・イールド・ボンド・マスター・ファンド」(信託報酬0.45%)に、ファンドオブファンズ形式で為替ヘッジ付きで投資するため、本ファンドの運用管理費用1.08%(税抜)と合わせ、信託報酬が年1.53%(税抜)に達する高コストファンドです。

ハイイールド債券と言っても実際はジャンク債、くず債券です。デフォルト(債務不履行)の確率も高く、ハイリスクな割にリターンも高くなく、そもそも個人投資家が投資対象とすべきではありません。

さらに、ベンチマークも参考指数もない欠陥アクティブファンドであり、運用の上手下手を判定しようがありません。税金が取られる分、非効率な毎月分配型ファンドであり、投資価値は全くありません。

(2016年5月19日)


 


DWSユーロ・ハイ・イールド債券ファンドAコース(円ヘッジあり)の基本情報

・購入単位:東海東京証券にて5000円より積立購入可能。
信託報酬年率1.53%(税抜)(=投資対象ファンド年0.45%+運用管理費用1.08%))
信託財産留保額:0.3%
・決算:毎月24日。毎月90円ずつ分配金を吐き出して元本が減り続けています。
・資産配分比率:ヨーロッパのハイイールド債券計226銘柄に投資(2016年4月28日時点)


組入れ債券の格付別組入比率や業種別構成比率、国別構成比率は以下の通りです。約93%が格付けBB以下の投資不適格債(ジャンク債)で占められています。約5%投資している格付けCCCの債券にいたっては、発行会社が実質的に倒産しているとみなされている、まさにゴミ債券です。

DWSユーロ・ハイ・イールド債券ファンドAコース(円ヘッジあり)格付別組入比率や業種別構成比率、国別構成比率


組入上位10銘柄の構成比率は以下の通りです。

DWSユーロ・ハイ・イールド債券ファンドAコース(円ヘッジあり) 組入上位10銘柄の構成比率


・償還日:なし
・運用:ドイチェ・アセット・マネジメント株式会社
・為替ヘッジ:あり


DWSユーロ・ハイ・イールド債券ファンドAコース(円ヘッジあり)の感想・評価

高コストかつ、分配金全額タコ足の毎月分配型であることが問題

単なる為替ヘッジ付きのユーロ建てのハイイールド債券ファンドとして、信託報酬が年1.53%(税抜)もかかるのは高すぎます。先進国債券ファンドとして高コストすぎ、この高コストな時点で投資検討の価値はありません。

さらに、毎月の分配金にかかる税金が非効率な、毎月分配型ファンドです。分配金は利益でもなんでもなく、資産から単に税金分引かれた後に取り崩しているだけです。実際に本ファンドの運用報告書記載の分配原資の内訳が以下です。

DWSユーロ・ハイ・イールド債券ファンドAコース(円ヘッジあり) 運用報告書記載の分配原資


当期の収益はなんと過去6ヵ月すべて「ー」、つまりゼロです。収益以外で分配金全額90円を吐き出していることがはっきり書かれています。

投資家は自分の元本を定期的の取り崩して利益だと勘違いして大喜びしているわけで、一体何の意味があるのか、分配金好きな投資家の皆さんともども、不思議の一言に尽きます。


ハイイールド債券に投資する必要なし

ハイイールド債券の表面利回りが高いのは、その分リスクの高い(=債券価格自体の値動きが上にも下にも大きくぶれる激しい)投資対象であるためです。

格付けBBB以上の投資適格債と異なり、ハイイールド債は発行体のデフォルト率が高く、元本自体が毀損する確率が高いためです。

⇒参考:ハイイールド債の見かけの高利回りには騙されてはいけない


為替ヘッジ付きでユーロ建ての高利回りの債券と思って、アセットアロケーションの先進国債券部分に組み入れてしまうと、意識しないうちに異様に高いリスクをとってしまいますのでご注意ください。


ベンチマークのない欠陥アクティブファンド

さらに、ベンチマークも参考指数もなく、何を目標に運用されているかさっぱりわかりません。どこを目指して運用されているのか分からないというのは、目的地を言わないでタクシーに乗り込むようなもので、気持ちが悪いの一言です。

本ファンドの月報記載には、欧州ハイイールド債券の代表的な指数である「BofAメリルリンチ・ユーロ・ハイ・イールド・コンストレインド・インデックス」が紹介されています。

おそらく運用会社内部ではこの指数をベンチマークとし、それを上回るような運用を目指しているのでしょうが、宣言していない以上、話しにならない欠陥ファンドです。

ベンチマークの無いアクティブファンドは、自身の成績の悪さを隠している証拠です。指数より良いリターンを残していれば、堂々とリターン比較図を月報に載せるはずです。

このような、高コスト&毎月分配型、さらにはベンチマークも無いという全く良いところのないハイイールド債券ファンドに、当サイトをご覧になっている皆様はくれぐれもひっかからないようにお気を付けください。


DWSユーロ・ハイ・イールド債券ファンドAコース(円ヘッジあり)の購入先

DWSユーロ・ハイ・イールド債券ファンド(毎月分配型)Aコース(円ヘッジあり)は、以下証券会社にてノーロードで購入できます。

東海東京証券

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