エマージング・ソブリン・オープン(毎月決算型)の評価・解説

エマージング・ソブリン・オープン(毎月決算型)は、新興国が発行する米ドル建のソブリン債券を中心に投資し、ベンチマークとするJPモルガン・エマージングマーケッツ・ボンド・インデックス・グローバル・ディバーシファイド(JPモルガンEMBI・グローバル・ディバーシファイド)を上回るリターンをめざす新興国債券アクティブファンドです。

ソブリン債とは、各国政府や政府機関が発行する債券の総称で、自国通貨建て、外国通貨建てがあります。また、世界銀行やアジア開発銀行など国際機関が発行する債券も含みます。

新興国の債券は一般的に高利回りのものが多く、格付けがBB以下の債券が大半ですが、エマージング・ソブリン・オープンは、投資適格債(格付けBBB以上)に約71%を投資しています。

信託報酬1.57%(税抜)とコストも高く、設定来の運用成績もベンチマークを下回っています。
アクティブファンドとしての存在価値は全くありません。

(2014年8月21日更新)

エマージング・ソブリン・オープンの評価・問題点

・購入単位:証券会社により異なりますがSBI証券では最低500円より積立購入可能。
・信託報酬:年率1.57%(税抜)
・信託財産留保額:0.5%
・決算:毎月分配(5日)
・資産配分比率: 以下の新興国やフロンティア諸国(計41ヵ国)の米ドル建てソブリン債、準ソブリン債に投資

国別構成比率は以下の通りです。(2014年7月31日時点)

エマージング・ソブリン・オープン(毎月決算型) 国別構成比率


格付け別構成比率は以下の通りです。(2014年7月31日時点)

エマージング・ソブリン・オープン(毎月決算型) 格付け別構成比率


・償還日: 2023年8月5日
・運用:国際投信投資顧問
・為替ヘッジ:なし

 

エマージング・ソブリン・オープン、管理人の感想

月報に載っている外国人のファンドマネージャが債券投資戦略について語っている割には、設定来のリターンはベンチマークをずっと下回っている残念なアクティブファンドです。

以下が当ファンドの設定来の(分配金の税金を考慮していない)リターン(赤色)とベンチマーク(青色)の推移です。一貫してベンチマークを下回ったリターンになっていることがわかります。

エマージング・ソブリン・オープン(毎月決算型)  設定来の基準価額とベンチマークの推移


しかも、この赤色のリターンは毎月分配の分配金を出す際の税金がかからないとした場合です。実際のリターンは税金分さらに悪化しています。

債券ファンドとして年1.57%(税抜)の信託報酬はバカ高く、ベンチマークよりも成績が悪いようでは投資価値は全くありません。

エマージング・ソブリン(新興国の債券)は、表面上は高金利が魅力に感じますが、 新興国は一般的に先進国と比較すると経済状況が貧弱なため、デフォルト(債務不履行、支払遅延)が起こる可能性があります。

さらに、カントリーリスク、流動性リスク、為替リスクも高い点に注意しなければなりません。 結果として、新興国債券も先進国債券も期待リターンは日本債券と同一です。

一般的に、日本債券ファンドよりコストが高い新興国債券ファンドは、日本債券ファンドより期待リターンが低いとさえ言えます。

本ファンドのような高コストで成績の悪いファンドを買うくらいならば、信託報酬が当ファンドの40%程度しかかからないSMT 新興国債券インデックスオープンeMAXIS 新興国債券インデックス(信託報酬0.60%)選ぶ方が、はるかに効果的です。

毎月分配型に意味がないのは言うまでもありませんが、毎月一定額の現金が欲しいのであれば、SMT 新興国債券インデックスオープンから毎月一定金額を解約して、入金すれば良いだけです。

さらにSBI証券であれば、便利な毎月投資信託定期売却サービスがあり、売却金額と売却日を最初に設定するだけで毎月、奇数月、偶数月の中から好きな月に自動で設定金額分だけ売却できます。

結果的に毎月分配型ファンドなど利用しなくても、低コストのインデックスファンドで分配金受け取りと全く同じことが可能です。

そうなるともはや、毎月分配型ファンドは不要のものとなったと言っても、言い過ぎではないのではないかなと思います。

SMTインデックスシリーズは、毎月の分配金が出ませんよ? それでも良いのですか?」などなど、いい加減な事を銀行員が言った場合もくれぐれも、そんな発言には騙されないようにして下さい。

そんな事を言う銀行員の実例はコチラ

エマージング・ソブリン・オープン(毎月決算型)の購入先

エマージング・ソブリン・オープン(毎月決算型)をノーロードで購入できる銀行・証券会社は下記の通りです。

フィデリティ証券SBI証券楽天証券マネックス証券カブドットコム証券SMBC日興証券ジャパンネット銀行ソニー銀行

証券口座選びに迷った場合は、 管理人神推しの証券口座のページ を参考にして下さい。
徹底的にコストにこだわるなら SBI証券 を選ぶと良いでしょう。

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