EXE-i 先進国株式ファンド・コストは良いが参考指数とのかい離の問題が

EXE-i 先進国株式ファンドは、(日本を除く)先進国株式指数の1つである、FTSE Kaigai・インデックス(FTSE Kaigai Index)を参考指標とする、先進国株式パッシブファンドです。

2013年4月よりEXE-iシリーズの1つとして、EXE-i 新興国株式ファンド等と共に運用が開始されました。2015年2月には、参考指標がMSCI KOKUSAIインデックスからFTSE Kaigai・インデックスに変更されています。

EXE-i 先進国株式ファンド


複数の信託報酬の低い海外ETFに投資することで、信託報酬が二重にかかるファンドオブファンズ方式においても、トータルの信託報酬は年0.306%(税抜)と低コストを実現しています。

(2017年1月2日更新)


 


EXE-i 先進国株式ファンドの基本的情報

購入単位楽天証券SBI証券ではわずか100円より積立購入が可能です。
信託報酬年率0.306%(税抜)(=運用管理費用0.23%+投資対象ETFの信託報酬0.076%)
信託財産留保額:なし
決算:年1回(5月12日)。設定来の分配金は0円で効率的に運用されています。
基本資産配分比率: 以下比率で3つの海外ETFにファンドオブファンズ形式で投資(2016年11月30日時点)

海外ETF 投資対象 ETFのベンチマーク 比率  基本配分比率
シュワブU.S. ブロードマーケットETF (SCHB)  米国大型株式 ダウジョーンズ U.S.ブロード・ストック・マーケット・インデックス  59.87% 60%
バンガード・FTSE・ヨーロッパETF (VGK)  ヨーロッパ株式 FTSE欧州先進国オールキャップ・インデックス  30.11% 30%
バンガード FTSE ディベロップド・アジア・パシフィック(除く日本)UCITS ETF  (VDPX)  アジア・太平洋大型株式(日本除く) FTSE ディベロップド・アジア・パシフィック(除く日本)インデックス  10.02% 10%


組入上位10ヶ国の投資比率は以下の通りです。

EXE-i 先進国株式ファンド 上位10ヶ国の国別構成比率


組入上位10銘柄の構成比率は以下の通りです。

EXE-i 先進国株式ファンド 組入上位10銘柄の構成比率


償還日:無期限
運用:SBIアセットマネジメント
為替ヘッジ:なし



EXE-i 先進国株式ファンド、管理人の感想と評価

低コストのパッシブファンド

信託報酬が年0.306%(税抜)と低コストであることが評価できます。超低コストの海外ETFに投資することで、コストの低いパッシブファンドを作るという、EXE-i(エグゼアイ)シリーズの革新的な仕組みには、登場当初は驚かされました。

海外ETFはたしかに信託報酬は低いのですが、日本の個人投資家が海外ETFに投資する場合は買付手数料が高いため、コスト負けしないよう、100万円以上などのまとまった金額で購入する必要がありました。

EXE-i 先進国株式ファンドは、参考指標の構成国比に概ね合う比率で、米国、欧州、アジア・太平洋地域の株式を投資対象とする、3つの海外ETFに投資することで販売手数料もかからずノーロードのインデックスファンドとよく似た仕組み(=パッシブファンド)を実現しています。

運用報告書記載の1万口当たりの費用明細は、以下の通りです。これより、実質コストは0.313%+投資対象ETFの信託報酬0.076%=約0.39%(税抜)と低いことがわかります。

EXE-i 先進国株式ファンド 運用報告書記載の1万口当たりの費用明細


⇒参考: EXE-iシリーズの実質コストについて


配当抜き参考指標に比べてもリターンが低すぎる運用が問題

EXE-i 先進国株式ファンドの参考指標であるFTSE Kaigai・インデックスは、配当分を含めていない配当抜き指数ですが、その参考指標にリターンが劣っているのが問題です。

以下が、設定来の本ファンドと参考指数の騰落率比較です。参考指数の配当利回りが約2.54%ありますが、本ファンドを保有していると、この配当分を全て失った上、設定来で配当抜き指数より3.78%劣ったリターンしか得られません。

EXE-i 先進国株式ファンドと参考指数の騰落率推移

EXE-i 先進国株式ファンドと参考指数の期間別騰落率推移


うまく参考指数に連動できていない(=トラッキングエラーが大きい)のが問題です。低コストのETFに投資するパッシブ運用というアイデア自体は良いのですが、ここまで下方乖離するのは、何か仕組みに問題があると考えた方がよさそうです。


シンプルなインデックスファンドへの投資が無難

今では先進国株式ファンドでも、本ファンドの信託報酬0.306%を下回る、<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド(信託報酬0.20%)のような低コストのインデックスファンドが登場しています。

アセットアロケーションの先進国株式部分には、お勧めのインデックスファンドにあるような、本ファンドより信託報酬の低いインデックスファンドを選択すれば十分でしょう。



EXE-i 先進国株式ファンドの購入先

EXE-i 先進国株式ファンドは、以下の証券会社でノーロードで購入できます。

楽天証券SBI証券カブドットコム証券SMBC日興証券ダイレクトコース立花証券ストックハウスむさし証券、高木証券、エイチ・エス証券


EXE-iシリーズはSBI証券の投信マイレージサービスの対象外なので、ポイント付与のある楽天証券での購入が最も有利です。


 


★この記事が参考になりましたら、ブックマークもしくはシェアをお願いいたします

ページトップへ戻る