HSBC 新興国現地通貨建債券オープン(毎月決算型)(愛称:エマボン毎月)の評価・問題点

HSBC 新興国現地通貨建債券オープン(毎月決算型)(愛称:エマボン毎月) は、ルクセンブルク籍の投資信託証券「HSBC グローバル・インベストメント・ファンド-グローバル・エマージング・ マーケッツ・ローカル・デット-クラスJ1M」(信託報酬0.60%)にファンドオブファンズ形式で投資する新興国債券アクティブファンドです。

ファンドオブファンズ形式のため、トータルの信託報酬は年1.75%(税抜)もかかる高コストファンドとなっています。

ベンチマークは、JP Morgan GBI-EM Global Diversified IndexおよびJP Morgan ELMI+ Indexを各50%ずつの合成指数ですが、月報にも運用報告書にもファンドのリターンと比較した図が一切なく、アクティブファンドとして投資家をバカにしたファンドです。

(おそらく、リターンがベンチマークに劣っているため記載しないようにしているのでしょう)

本記事を最初に書いた2010年5月時点では純資産残高が330億円まで急増していましたが、販売側もカモから養分を吸い付くし、現在はわずか約15億円まで激減しています。

販売側の見捨て方があまりにもむごいファンドの1つです。


(2014年9月2日更新)

HSBC 新興国現地通貨建債券オープン(毎月決算型)の概要

・購入単位:証券会社により異なりますが、SBI証券では最低500円より積立購入可能。
・販売手数料:3.0% (ノーロードではありません)
・信託報酬:年率1.75%(税抜)
・信託財産留保額:0.3%
・決算:毎月15日。 20円ずつ分配金を出して元本を削っています。
・資産配分比率: 新興国債券91銘柄に投資(2014年7月31日時点)

通貨別構成比率は以下の通りです。

HSBC 新興国現地通貨建債券オープン(毎月決算型)(愛称:エマボン毎月) 通貨別構成比率


ファンド名に「現地通貨建債券」と書いてあるのに、実際は米ドル建の新興国債券にも11.8%投資している全く意味不明なファンドです。運用側も何をしているかよくわかっていないことがわかります。

・償還日:2018年2月15日
・運用:HSBC投信株式会社

 

HSBC 新興国現地通貨建債券オープン(毎月決算型)(愛称:エマボン毎月)・管理人の感想

以前は、新興国株式ファンド新興国債券ファンドにはノーロードのものはなく、HSBC 新興国現地通貨建債券オープン(毎月決算型)のような販売手数料のかかる高コストファンドしか選択肢がありませんでした。

現在は、低コストインデックスシリーズの登場により、ずっと低コストで新興国株式や新興国債券ファンドをノーロードで購入できます。

そのため、高コストで、リターンもベンチマークの比較がされていないHSBC 新興国現地通貨建債券オープン(毎月決算型)の購入価値は全くありません。

購入どころか純資産が減りすぎて、2018年2月の償還期限を待たずに繰上償還される危険まであります。

毎月の分配金も基準価額に関係なく20円ずつ吐き出しており、基準価額は下落の一途です。分配金は利益でもなんでもなく、ただの元本からの取り崩しです。ファンドの利益とは全く無関係ですので、「毎月分配型」にはくれぐれも手を出さないようにしましょう。

また、新興国債券は表面利回りが高く、一見魅力に感じますが、実際はその分為替変動の影響を大きく受けます。

利回りが高い新興国の通貨はインフレが進んでいるため、理論的には長期的に価値が下落(円高)します。そのため、新興国債券も先進国債券も日本債券も、(コストを考慮しない場合)期待リターンは同一です。

新興国債券の方が一般的に信託報酬も高いため、期待リターンは低いと言えます。

為替変動リスクだけ抱え、期待リターンが日本債券より低い新興国債券は、無理にアセットアロケーションに組み入れる必要はありません。

値動きが他の資産クラスと異なるという分散投資の観点から組入れる場合も、低コストのSMT 新興国債券インデックス・オープン(信託報酬0.60%)等を購入するべきです。

その場合も配分比率は控えめ(全体の5%未満など)にしておいた方が無難です。

HSBC 新興国現地通貨建債券オープンの購入先

HSBC 新興国現地通貨建債券オープン(毎月決算型)(愛称:エマボン毎月)は、下記の金融機関で購入可能です。(いずれも購入手数料が3.0%(税抜)かかります)

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