ユーロランド・ソブリン・インカムの評価・解説

ユーロランド・ソブリン・インカムは、シティ欧州世界国債インデックスベンチマークとする欧州債券アクティブファンドです。ユーロ参加国およびイギリスやスウェーデン、ノルウェーなどユーロ参加見込み国のソブリン債券(格付けA以上)を投資対象にしています。

外国債券ファンドとして信託報酬が年1.20%(税抜)と高く、肝心の成績もベンチマークを大きく下回っており、投資価値はありません。

ユーロランド・ソブリン・インカム


コストや成績に注意を払わなくて、年金が入ってこない月の、年6回の分配金が大好きというだけの、情報弱者御用達のファンドと言えます。

(2015年6月21日更新)



ユーロランド・ソブリン・インカムの基本的情報

・購入単位:証券会社により異なりますが、SBI証券では投信積立で最低500円より購入可能。
信託報酬年率1.15%(税抜)
信託財産留保額:0.3%
・決算:年6回(1,3,5,7,9,11月の10日)
・資産配分比率: 国別の債券構成比率は以下の通りです。(2015年5月29日時点)

ユーロ圏以外のイギリスやスウェーデン、ポーランド、チェコ、デンマークのソブリン債にも投資しています。

ユーロランド・ソブリン・インカム  各国の債券投資比率

・償還日:無期限
・運用:国際投信投資顧問
・為替ヘッジ:なし

 

ユーロランド・ソブリン・インカム・管理人の感想

外国債券ファンドとして信託報酬1.20%(税引き)はあまりにも高コストです。国際投信投資顧問は、年金がわりという名目の分配金をちらつかせて、情報弱者から手数料を稼ぐビジネスモデルなので、惑わされないように注意しましょう。

またユーロランド・ソブリン・インカムはコストが高いだけでなく、肝心のリターンもベンチマークを大きく下回っています。1998年からの設定来の騰落率は、ベンチマークの騰落率と比べると以下のように大きく差がついています。

 ・ファンド基準価額+分配金(課税ゼロと都合よく仮定した場合):騰落率70.9%
 ・ベンチマーク(シティ欧州世界国債インデックス):  騰落率107.8%



上記、「ファンド基準価額+分配金」の70.9%という数字の実際は、分配金にかかる課税により、これよりさらに低い騰落率になる事を見逃してはなりません。

設定来の、基準価額とベンチマークの推移は以下です。 恐ろしくベンチマークより劣後した、考えられないような成績の悪さです。ちょっと信じがたいですね。

ユーロランド・ソブリン・インカム  設定来の基準価額とベンチマークの推移


これでは普通にインデックスファンドを購入した方が、コストも低く、よほどリターンも高くなります。ベンチマークに成績が劣る、本ファンドの存在価値は全くありません。

ベンチマークとの下方乖離が進む要因のひとつは、やはり高コストの信託報酬により、じりじりとリターンを削っていることが大きいです。

繰り返しになりますが、上の図のグラフには分配金に都度かかる税金が、全く引かれないものとして書かれています。実際は税金が引かれ、さらに投資効率が悪くなっています。

ユーロランド・ソブリン・インカムを保有している人は、国際投信投資顧問に高い信託報酬を払い、そして自分の資産を取り崩し、さらに国家に税金を支払うだけの事。この投資信託にかかわる人に、バカ認定マークでも差し上げたいほどのレベルです。

ユーロランド・ソブリンインカムのような外国債券を対象とした投資信託を購入する目的として、「海外の金利が高いから」、「リスク分散効果を狙って」、という方が多いと思います。

ただ、実際は金利や為替の影響を受けるため、理論的には日本債券と外国債券の期待リターンは同じです。金利が高い通貨は長期的には安くなり、(日本から投資している場合は円高になり)、金利差が調整されます。

国内債券より海外債券の方がコストがかかることを考えると、日本債券ファンドよりも外国債券ファンドの方が期待リターンは低くなります。そのため、信託報酬や分配金の有無など、ますますコストが重要であることがわかります。

しかし、現実的にこのファンドを買っている人は「偶数月に入金される年金を補てんするために、奇数月の分配金を生活費やお小遣いにあてる目的」である事が推測されますので、コストを気にしない方が多いでしょう。

外国債券ファンドに投資する場合は、本ファンドのようなぼったくりファンドではなく、以下のような低コストの先進国債券インデックスファンドを購入するのが無難です。

<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国債券インデックスファンド(信託報酬0.38%)
SMT グローバル債券インデックス・オープン(信託報酬0.50%)
外国債券インデックスe(信託報酬0.50%)


外国債券ファンドはメインの資産クラスにはなりませんが、アセットアロケーションの一部に組み入れること自体はOKです。分散投資のために、うまく利用しましょう。



ユーロランド・ソブリン・インカムの購入先

ユーロランド・ソブリン・インカムをノーロードで購入できる銀行・証券会社は以下の通りです。

フィデリティ証券SBI証券楽天証券マネックス証券カブドットコム証券岩井コスモ証券

あわせて、 管理人神推しの証券口座のページ を証券会社選びにお役立て下さい。
管理人的には、 SBI証券 の利用がコストを徹底的に抑えられるのでベストだと思います。


 


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