ヨーロッパ高配当株オープン(毎月決算型)の評価

ヨーロッパ高配当株オープン(毎月決算型)は、MSCI オール・カントリー・ヨーロッパ・インデックスを参考指数とし、配当利回りの高いヨーロッパの先進国および新興国の株式に投資する欧州株式アクティブファンドです。2013年5月14日に設定されました。

英国のベアリング・アセット・マネジメント・グループのベアリング・アセット・マネジメント・リミテッドが運用する、「ベアリングFoFs用全ヨーロッパ好配当利回り株オープン(適格機関投資家専用)」(信託報酬0.65%)に、(ふう、長いな・・・休憩)

ファンドオブファンズ形式で投資しているため、当ファンドの信託報酬1.03%とと合わせて、二重の信託報酬1.68%(=1.03%+0.65%)となり、先進国株式ファンドとして高コストであることが問題です。

ヨーロッパ高配当株オープン(毎月決算型) ファンドオブファンズ形式構造


ノーロード(購入手数料無料)では購入できませんでしたが、2016年1月20日よりSBI証券楽天証券にてノーロード化されました。

(2016年2月2日)


 


ヨーロッパ高配当株オープン(毎月決算型)の基本的情報

・購入単位:販売会社により異なりますがSBI証券では最低500円より積立購入可能。
・信託報酬:年率1.68%(税抜)(=運用管理費用1.03%+投資対象ファンド0.65%)
信託財産留保額:なし
・決算:毎月14日。毎月50円を分配金を出して税金分非効率な運用をしています。
・資産配分比率: ヨーロッパの高配当株式計53銘柄に投資(2015年12月30日時点)

組入上位10ヶ国の国別構成比率は以下の通りです。イギリス、フランス、ドイツ、スイス等欧州先進国の他、新興国であるトルコも含んでいます。

ヨーロッパ高配当株オープン(毎月決算型) 組入上位10ヶ国の構成比率


組入上位10銘柄の構成比率は以下の通りです。ファンド全体の予想配当利回りは年4.51%です。

ヨーロッパ高配当株オープン(毎月決算型) 組入上位10銘柄の構成比率


・償還日:2023年10月16日
・運用:三井住友トラスト・アセットマネジメント
・為替ヘッジ:なし

ヨーロッパ高配当株オープン(毎月決算型)の評価は?

高コストかつ、非効率な毎月分配型ファンド

ヨーロッパ地域の高配当株式に投資するファンドということで一見魅力に感じますが、ファンドオブファンズ形式という投資家にとって無駄な仕組みもあり、信託報酬が年1.68%と高いです。

また、1万口あたりコンスタントに毎月50円の分配金を無駄に吐き出しており、税金が取られる分、もったいないファンドです。毎月分配型であることで、実質的な信託報酬を引き上げたことと同等になってしまっています。




というか、50円の分配金に対し、15円しか収益で賄えない状態もありうるという事ですから(上記)、市況が悪化するとほとんどが元本の取り崩しの分配になります。そのような状態は、全く投資とは言い難いという意味で、なおさら残念なファンドです。


参考指数(配当込み)と同等のリターン

月報記載の参考指数と、設定来のリターンの比較として、以下の図があります。一見すると、参考指数であるMSCI オール・カントリー・ヨーロッパ・インデックスを、分配金再投資(分配金にかかる税金がゼロのありえないほど有利な条件)で見ると、上回っているように見えます。

ヨーロッパ高配当株オープン(毎月決算型)と参考指数とのリターン比較


しかし、参考指数は配当抜き指数です。それに対してファンドのリターンは、配当利回りの「年4.51%」を含んだ指数になっています。という事は、本来は配当込み指数と比較しないとフェアではなく、正しいリターン比較ができないのが大問題です。

毎月分配型で、分配金にかかる税金分、リターンが落ちていることを考えると、配当込み参考指数とファンドリターンは、ほぼ変わらないと思われます。

同参考指数をベンチマークとするヨーロッパの先進国、新興国に投資するインデックスファンドがないため、本ファンドとの比較が難しいのですが、それほどたいしたことはないリターンとなっています。


実質コスト(信託報酬+その他費用)の確認

運用報告書記載の費用明細より、実質コストを確認てみましょう。以下が、運用報告書記載の1万口当たりの費用明細(半年分)です。

年間の運用管理費用分の実質コストは、0.559%×2 =年約1.12%(税込)と計算できます。ファンドオブファンズ形式で投資しているファンドの信託報酬0.65%と合わせ、合計の実質コストは、1.12%+0.65%=約1.77%(税込)となります。

ヨーロッパ高配当株オープン(毎月決算型) 1万口当たりの費用明細


これだけの高コストが、今後も毎年重くのしかかることになります。ヨーロッパの高配当銘柄に投資するのに見合う価値があるコストかどうかよく考える必要があります。

アセットアロケーションの先進国株式部分は、ヨーロッパ株式や高配当にこだわることなく、各国の様々な株式に幅広く国際分散投資することが基本です。

基本的には低コストのたわらノーロード 先進国株式(信託報酬0.225%)や、<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド(信託報酬0.24%)等の、超低コストファンドをメインにするべきです。


ヨーロッパ高配当株オープン(毎月決算型)の購入先

ヨーロッパ高配当株オープン(毎月決算型)をノーロードで購入できる銀行・証券会社は、以下の通りです。

SBI証券楽天証券

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管理人的には、 SBI証券 の利用がコストを徹底的に抑えられるのでベストだと思います。



 


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