フィデリティ・グローバル・ハイ・イールド・ファンド(毎月決算型)の評価

フィデリティ・グローバル・ハイ・イールド・ファンド(毎月決算型)は、米国、欧州、アジアのハイイールド債券に1/3ずつ投資するアクティブ型の世界ハイイールド債券ファンドです。2008年12月11日より運用されています。

同じフィデリティ投信が運用するフィデリティ・USハイ・イールド・ファンドが米国のハイイールド債のみを対象としているのに対し、フィデリティ・グローバル・ハイ・イールド・ファンド(毎月決算型)は、欧州とアジア各地域のハイイールド債も投資対象にしています。

フィデリティ・グローバル・ハイ・イールド・ファンド(毎月決算型)の投資対象3地域のハイイールド債券ファンド


フィデリティ・グローバル・ハイ・イールド・ファンド(毎月決算型)のファンドオブファンズ形式構造

米国、欧州、アジアの3つの地域に投資するファンドにファンドオブファンズ形式で投資するため、信託報酬も二重にかかり、合計の信託報酬は年1.384%(税抜)の高コストファンドとなっています。

ハイイールド債券というと、利率が高くてなんとなく魅力な気がしますが、実際は投資不適格債(くず債券、ジャンク債)なのでデフォルト(債務不履行)の確率も高く、ハイリスクな割にリターンも高くありません。

フィデリティ・グローバル・ハイ・イールド・ファンド(毎月決算型)ベンチマークは米国、欧州、アジア各地域のハイイールド債券ファンドの合成ベンチマークですが、肝心のリターンもベンチマークを大きく下回っており、投資価値は全くありません。

(2016年3月21日更新)


 


フィデリティ・グローバル・ハイ・イールド・ファンドの概要

・購入単位:証券会社により異なりますがSBI証券では最低500円より積立購入可能。
信託報酬年率1.384%(税抜)(=投資対象ファンド年0.60%+運用管理費用0.784%))
信託財産留保額:0.2%
・決算:毎月20日。毎月200円ずつ分配金を吐き出して元本が減り続けています。
・資産配分比率: 以下の米国、欧州、アジアのハイイールド債券に1/3ずつ計1155銘柄に投資。(2016年1月末日時点)

投資対象と組入比率
投資対象アクティブファンド  投資対象 投資対象ファンドのベンチマーク   組入比率
 フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド  米国ハイイールド債券(ドル建て)  バンクオブアメリカ・メリルリンチ・USハイ・イールド・コンストレインド・インデックス  32.7%
 フィデリティ・ファンズ-ヨーロピアン・ハイ・イールド・ファンド(ルクセンブルク籍)  欧州ハイイールド債券(ユーロ建て)  バンクオブアメリカ・メリルリンチ・グローバル・ハイ・イールド・ヨーロピアン・イシュアーズ・コンストレインド・インデックス(レベル4-20%)  33.4%
 フィデリティ・ファンズ-アジアン・ハイ・イールド・ファンド(ルクセンブルク籍)  アジアハイイールド債券(ドル建て)  バンクオブアメリカ・メリルリンチ・アジアン・ハイ・イールド・コーポレート・コンストレインド・ブレンデッド・インデックス(レベル4-20%)  32.9%


組入れ債券の格付別組入比率は以下の通りです。
約94%以上が格付けBB以下の投資不適格債(ジャンク債)で占められています。
格付けにCが付いている債券は、くず債券どころかデフォルトとみなされているアウトな債券です。

フィデリティ・グローバル・ハイ・イールド・ファンド(毎月決算型) 組入れ債券の格付別組入比率


・償還日:2019年3月27日
・運用:フィデリティ投信株式会社
・為替ヘッジ:なし


フィデリティ・グローバル・ハイ・イールド・ファンド(毎月決算型)の感想

米国、欧州、アジアの各地域に1/3ずつ投資するハイイールド債券ファンドとして、まず信託報酬が年1.384%はあまりにも高すぎます。




その割に以下のように設定来のリターン(158.74%)は、ベンチマークのリターン(221.34%)を大きく下回っています。

フィデリティ・グローバル・ハイ・イールド・ファンド(毎月決算型) 設定来の基準価額とベンチマークの推移


分配金の税金が無税として再投資した場合という、「ありえない設定」の場合でも濃い青色の線です。ベンチマークである赤色の破線に惨敗しており、いかにアクティブファンドとして無価値なのかがよくわかります。

にも関わらず、フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド 同様に、毎月の分配金が多いと得だと思っている情報弱者専用ファンドとなって純資産を集めています。

分配金は利益でもなんでもなく、資産からその分取り崩しているだけです。(含み益があると税金も取られ、さらに効率が悪くなります)

それでも「元本なんてどうでもいいからとにかく分配金が欲しい」方は、銀行の預金にしておき、毎月好きな金額をATMで引き出せばそれだけで好きな分配金利回りが得られます。

(引き出した分だけ預金残高は下がります。毎月分配型ファンドと全く同じ仕組みです)

ハイイールド債券は、表面利回りが高く見えることの裏返しとして、非常にリスクの高い(=値動きの激しい)投資対象です。なにしろ元本自体が毀損する確率が高いので、利回りなど簡単に吹っ飛ぶ可能性も高いです。

<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国債券インデックスファンド のような、低コストかつ国債を対象としたファンド以外に、分散投資の観点からハイイールド債券に投資する戦略自体はあります。

ただし、値動きは株式同様に大きく、期待リターンも理論的には高格付け債券と同等です。そのため、ハイイールド債券ファンドも低コストでないと全く意味がありません。

高リスク、高コスト、低リターンの投資信託など、絶対に選んではいけませんよ!

当サイトをご覧になっている皆様はくれぐれもひっかからないようにお気を付けください。


フィデリティ・グローバル・ハイ・イールド・ファンド(毎月決算型)の購入先

フィデリティ・グローバル・ハイ・イールド・ファンド(毎月決算型)は、以下証券会社にてノーロードで購入できます。(が買ってはいけません)

SBI証券楽天証券 、スルガ銀行

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