フィデリティ・世界高格付け債券ファンド(毎月決算型)の評価・解説

フィデリティ・世界高格付け債券ファンド(毎月決算型)は、相対的に金利の高い先進国や新興国合わせて10ヶ国程度のソブリン債(国債、政府保証債、国際機関債)に投資する海外債券アクティブファンドです。

当サイトでは先進国債券ファンドに分類していますが、うち約19%は新興国のメキシコ国債や南アフリカ国債にも投資しています。

ルクセンブルク籍のフィデリティ・ファンズ-グローバル・ハイグレード・インカム・ファンド(信託報酬0.32%)にファンドオブファンズ形式で投資しているため、信託報酬も二重にかかり、トータルで年0.809%もかかるのは海外債券ファンドとして高すぎます。

アクティブファンドにも関わらず、肝心のベンチマークも設定されていない時点で欠陥商品です。高コストであることも考えると投資価値は全くありません。

(2015年6月25日更新)



フィデリティ・世界高格付け債券ファンド(毎月決算型)の概要

・購入単位:1万円以上1円単位
・信託報酬:年率0.809%(税抜)
信託財産留保額:0.1%
・決算:毎月20日。毎回65円の分配金を出す非効率な運用をしています。
・資産配分比率: 現地通貨建の新興国債券を含む海外の国債13銘柄に投資しています。(2015年6月時点)

通貨別組入比率は以下の通りです。計10通貨に概ね10%ずつ投資しています。

フィデリティ・世界高格付け債券ファンド(毎月決算型) 通貨別組入比率


投資対象13銘柄のうち、組入上位10銘柄は以下の通りです。全て国債となっています。最終利回りは年1.8%、平均直利は年6.1%です。

フィデリティ・世界高格付け債券ファンド(毎月決算型) 組入上位10銘柄の構成比率


・償還日:2019年4月26日
・運用:フィデリティ投信株式会社
・為替ヘッジ:なし

 

フィデリティ・世界高格付け債券ファンド、管理人の感想

先進国債券と新興国債券両方に投資するファンドは珍しいのですが、何といっても信託報酬が年0.809%(税抜)と高すぎます。

他の毎月分配型投信に比べると安いような気がしますが、先進国債券型ノーロード投資信託新興国債券型ノーロード投資信託を見ていただければ、(コスト順に並んでいますので)、当ファンドのコストが高いというのがお分かりいただけると思います。

それに、投資銘柄数がわずが13銘柄と、全く分散が効いていません。投資信託と言う仕組みを活用するメリットが小さいといえますね。

メキシコペソやカナダドル、南アフリカランド、オーストラリアドル等、比較的高金利の国のソブリン債に投資して毎月の分配金を出せればよいという考えのファンドですが、高金利通貨はそれだけインフレが進んでいることを意味しており、インフレが進んだ分だけ価値は下落(=円高)となりやすいです。

毎月の分配金が利益でもなんでもなく、元本からの取り崩しであることを理解していれば、このようなファンドは買う気もなくなると思います。完全スルーで問題ありませんしかも2019年4月に償還予定のため、投資期間が短く、資産形成に不向きです。

先進国債券や新興国債券に投資したい場合は、それぞれ以下のような低コストのインデックスファンドに好きな比率で購入すれば済み、ずっと低コストかつ幅広く各国の債券に分散投資できます。

<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国債券インデックスファンド(信託報酬:0.38%)
eMAXIS 新興国債券インデックス(信託報酬:0.60%)


意味不明なファンドは無視して、真に投資家のための良心的な低コストファンドを購入するようにしましょう。



フィデリティ・世界高格付け債券ファンドの購入先

フィデリティ・世界高格付け債券ファンドをノーロードで購入できるのは、スルガ銀行のみです。他は販売手数料がかかります。

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管理人的には、 SBI証券 の利用がコストを徹底的に抑えられるのでベストだと思います。


 


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