投信・ファンド 解約をどうするか?

ここまで世界的に株が暴落し、なおかつ円高が進んで為替の評価損まで発生、どうにも身動きが取れなくなって固まってしまっている投資家の方も、多いのではないでしょうか?

また、これから投資信託を積立しようと思っても、売る時に今回同様の大暴落に見舞われたらどうすれば良いのか不安で、投資できないと言った話もちらほら聞きます。

そこで今回、投信・ファンドの解約についての考え方を、長期投資の大先輩方のセミナーでじっくり聞いてきましたので、ご紹介したいと思います。(回答者の顔ぶれは、上記でご確認ください)

澤上社長の回答

さわかみ投信の澤上社長曰く、

30年後に仮に暴落があったとしても、どうってことないよ! 仮に年率5%で複利効果によってお金が増えていたとする。そのあとに10%暴落しても、怖くないでしょ?

これをさわかみファンドの複利計算機を使ってグラフにしてみるみると、

確かに、よくありがちな10%程度の下落では大した事はなさそうですね。30%暴落しても、積立累計額の1.6倍ほどになってますので、まだ利益が出ています。

こう考えると、確かに怖くは無い。澤上社長はこうも言います。

株価は波があるから、比較的安い時からやれば、問題ないのではないか?

要は、今のような大チャンスはめったにない(澤上社長も初めての経験で、もう2度と経験する事も無いと言っていました)ので、これから投資する人は、特に利益を享受できるだろう、と言う事です。

中野社長の回答

セゾン投信の中野社長は次の通りコメントしていました。

そもそもファンドには期限は無いんです。30年などという区切りをつけるのではなくて、長期投資はエンドレスだと考えて下さい

そういう意味では、(最近大手証券会社が売っているような)ターゲットイヤー型ファンドなどは最悪ですね

それと、続ける事自体が目的になると、変な事になります。長期投資は結果として長期投資になるのであって、世の中の成長を信じる事の出来る人であれば、問題はありません

30年待てる人であれば、平気な人です。その時に仮に暴落があったらまた少し、待てばいいんですよ。」

管理人の考え

上記の解答は、「30年後に暴落があったらどうするか?」という問いかけに対するものです。

では一体、今損失を被っている人は、どう考えたら良いのでしょうか?

それについて、マネックス証券系列のマネックスユニバーシティ社長、内藤さんがこう仰っています。

今まさに、市場に残れるかどうか、選別されつつある。行動続けられる人は、これからも自分の足で、人生を生きていける

と。

管理人の考えは、とある次のデータに集約されています。それは、

ある米国株投信の1984年~2002年の平均リターンは約10%もあった。ところが実際にその投信を買った投資家が得ていたリターンは平均2.6%しかなかった

つまり、一時的な下落局面で、いっときの感情に左右されて投げ売りしたり、他の投信に浮気するのが原因

管理人は基本的に、投資信託に「解約どき」というものは、存在しないと考えています。

いくつか理由があるので、簡潔に書いてみます。

●そもそも余剰資金で運用するのが基本なので、一時的な損失でも慌てる必要はない。

ただし、ここ数年、新興国投信やコモディティ投信を買い過ぎた人はアセットアロケーションを見直し、リスク許容度を低下させるべき。

●長期投資で積立をしている人は、最初から時間を味方につける投資スタイルなので、ここで売るという行為自体、自ら時間を敵にしているのと同じ。

●株価の底が分からないのと同様、天井なども分からない。

今は株が大暴落していますが、誰もどこまで下がるか分かりません。一部には株価が底打ちしたのを確認してから投資すべきだという人もいます。


そういう人は、その人なりのスタイルでやればよろしい。

むしろ底よりも天井の方が、はるかに分かりにくいです。たとえバブルであっても、どこまで上昇するのか、これは神のみぞ知る世界と言っても過言ではありません。

株の低迷期にドルコスト平均法での積立額を大幅に増やしたり、スポット購入を増やす。

逆に景気が回復して、中央銀行が利上げを繰り返すようになってきたら、積立額を減らしたり、少しずつ売る、と言いう選択肢もあるかも知れません。

が、下値は最高に下がってもゼロと言う数字が見えているのに対して、上昇は無限大です。すこし利益が出たら売ってしまおうか?と考えるのは、行動経済学の研究結果からしても非常にメリットが少ない行動のようですし、そのような事をやりだすと、上記の図のように、上昇相場の利益を享受できない事に直結します。

したがって、管理人は、

現金が必要になった時点で、必要に応じて解約する

というのが、最も現実的な投信の解約方法だと考えています。

ただし、なんとなしに購入した投信、いつも市場平均を下回った成績しか残せない投信、急激に純資産が減少して、2,3億円レベルにまで落ち込んで、いつ償還されるか分からない投信などは、すぐに売ってしまって、本当に自分に合うファンドを再考するチャンスでもあると思っています。

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