三井住友・グローバル好配当株式オープン(愛称:世界の豆の木)・・・参考指数やインデックスファンドよりリターンが劣るアクティブファンド

三井住友・グローバル好配当株式オープン(愛称:世界の豆の木)は、MSCIコクサイインデックス(配当込み)を参考指数とし、海外先進国の好配当株式に投資する先進国株式アクティブファンドです。2005年5月31日より運用されています。

三井住友・グローバル好配当株式オープン(愛称:世界の豆の木)


高配当戦略をとるアクティブファンドですが、肝心のリターンは参考指数を下回っている残念なファンドです。毎月分配型投資信託としての分配金の出し方についてもタコ足分配の傾向がみられ、購入する価値は無いと判断して良いでしょう。


(2019年9月2日更新)・・・本ページの情報の更新を希望される方は、Q&Aページより管理人までお知らせください。すぐに対応したいと思います。



 


三井住友・グローバル好配当株式オープンの基本的情報

このファンドの基本情報

項目 内容
購入単位 証券会社により異なりますが、楽天証券SBI証券など主要ネット証券では100円より購入可能。
信託報酬 年率1.30%(税抜)
信託財産留保額 0.3%
運用期間 無期限
決算 毎月12日(毎月分配型)毎月15円の分配金を出しています。
ファンド運用方式 「グローバル好配当株式マザーファンド」にファミリーファンド方式で投資しています。
三井住友・グローバル好配当株式オープン(愛称:世界の豆の木) ファミリーファンド方式構造
運用会社 三井住友DSアセットマネジメント株式会社
為替ヘッジ なし


このファンドのポートフォリオなど

2019年7月31日時点で、海外の好配当株式計79銘柄に投資。組入上位10ヶ国、組入上位10通貨、組入上位10業種の構成比率はそれぞれ以下の通りです。参考指数よりもアメリカの比率を下げ、イギリスやカナダ、フランスの配分比率を上げています。

三井住友・グローバル好配当株式オープン(愛称:世界の豆の木) 組入上位10ヶ国、組入上位10通貨、組入上位10業種の構成比率


組入上位10銘柄の構成比率は以下の通りです。

三井住友・グローバル好配当株式オープン(愛称:世界の豆の木) 組入上位10銘柄の構成比率



三井住友・グローバル好配当株式オープン(世界の豆の木)、管理人の感想と評価

参考指数やインデックスファンドより低リターンのアクティブファンド

先進国株式の中の好配当株式に選別投資する、毎月分配型のアクティブファンドです。

アクティブファンドとしての運用方針は、「主要国の好配当銘柄に分散投資を行い配当収入等による安定収益」とか「配当利回りと増配期待に着目した銘柄選定を行う」などと記されており、配当利回りが高い銘柄に選別投資することで、ベンチマークや参考指数を上回ろうとする高配当戦略を取っているファンドである事が分かります。

2005年5月に設定された古いファンドということもあって、先進国株式ファンドとしては信託報酬1.30%(税抜)と高コストです。そして、恐らく高コストであることが足を引っ張って、リターンが悪くなっています。

以下が、本ファンドと、本ファンドと同じ参考指数をベンチマークとするインデックスファンド、<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド(信託報酬0.0999%)との過去3年のリターン比較です。

・三井住友・グローバル好配当株式オープン: +25.31%
・<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド: +40.20%
・参考指数であるMSCIコクサイインデックス(配当込み): +42.87%

三井住友・グローバル好配当株式オープンと<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドとの過去3年のリターン比較グラフ


三井住友・グローバル好配当株式オープンは、参考指数であるMSCIコクサイインデックス(配当込み)に、過去3年で17.5%もリターンが負けていることがわかります。

しかも、本ファンドのリターンは、分配金にかかる税金がゼロの場合というありえない場合のリターンであり、実際は税金がかかる分、さらにリターンが悪くなり、参考指数とのリターン差はさらに広がります。

アクティブファンドの存在価値は、何をおいても配当込のベンチマークや参考指数を上回るリターンを出すことであり、その意味では本ファンドの価値は全くありません。

であれば、最初から、信託報酬が0.0999%と本ファンドの信託報酬の1/13以下のニッセイ外国株式インデックスファンドを選ぶ方がよほど良いという事になります。

もっとも、参考指数を「配当込み」で表示しているのは、「配当抜き」の株式指数を参考指数として記載し、配当分を無視して「参考指数に勝った」とドヤ顔で自慢する、数多くのエセアクティブファンドよりはマトモではあります。

またリターンが参考指数に劣っていても、正直に運用報告書に比較結果を記載する姿勢には好感が持てます。欧州新成長国株式ファンドアムンディ・ロシア東欧株ファンド のように、参考指数との比較も載せずにお茶を濁すだけのファンドより、よほどマシです。

好配当や増配と言った一見魅力的かのように見える言葉には騙されずに、実際のファンドのリターンやコストを確認するようにしましょう。



毎月の分配金は、ややタコ足傾向か

三井住友・グローバル好配当株式オープン(世界の豆の木)は毎月分配型投資信託ですので、分配金の出し方が適正なのかのチェックは欠かせません。まず、月報を確認すると、投資先の株式の予想配当利回りが掲載されています。数値としては、3.7%です。

三井住友・グローバル好配当株式オープン(愛称:世界の豆の木)の投資先の配当利回り


次に、モーニングスターのサイト内で、本ファンドを検索して、分配金利回りの欄を見ます。直近で2.61%と出ており、配当利回りの範囲内で分配金を出している事になり、こういったケースを見るのは、極めてまれな事です(もちろん、望ましい事です)。

三井住友・グローバル好配当株式オープン(愛称:世界の豆の木)の分配金利回り


ただし、運用報告書に記載の分配原資の内訳を見てみると、ややタコ足分配となっている事が示されます。以下、毎月のファンドの収益を見てみると、半年で68円になります。

それに対して分配金の合計が90円ですから、タコ足分配の傾向がありますね。配当利回りの範囲内で分配金利回りが回っているのに、どうしてタコ足分配になってしまうのかは、よく分かりません。

三井住友・グローバル好配当株式オープン(世界の豆の木)の分配原資の内訳


この状態だと、人によっては普通分配金ではなくて元本払戻金が支払われる事も多くなると思いますので、この点でも本ファンドは買うに値しないかなと思います。

定期的に資産を取り崩すニーズは多く、毎月分配型投資信託はそのニーズを「適切」に満たせば何の問題も無いのですが、現在で回っている毎月分配型投資信託は上記のようなタコ足分配である事がほとんどです。

普通分配金は、ファンドが獲得した利益をまさに「分配」するものですから当然、良いのでありますが、元本払戻金などは投資家個人の財産を勝手に取り崩すものであり、あってはなりません。毎月分配型投資信託を買う場合は、タコ足分配のチェックは必須です。



三井住友・グローバル好配当株式オープン(世界の豆の木)の購入先

三井住友・グローバル好配当株式オープン(世界の豆の木)は、下記の証券会社・銀行にてノーロードにて購入できます。が、購入する必要はありません。

フィデリティ証券SBI証券楽天証券マネックス証券カブドットコム証券SMBC日興証券(ダイレクトコース)松井証券ジャパンネット銀行


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