三井住友・グローバル・リート・オープン(愛称:世界の大家さん) ・・・これを買い付けると、あなたは「ダメ大家」になります

三井住友・グローバル・リート・オープン(愛称:世界の大家さん) は、GPRグローバルハイインカムリートインデックス(配当込み)を参考指数とする、日本を含む世界のリート(不動産投資信託)に投資する世界リートアクティブファンドです。

紛らわしい名称のファンドに、野村アセットマネジメントのグローバルREITオープンなる投資信託がありますが、それとは別です。混同しないようにして下さい。

三井住友・グローバル・リート・オープン(愛称:世界の大家さん)


信託報酬が年1.59%(税抜)と、海外リートファンドとしてはかなり高く、そのくせ肝心のリターンも、残念ながら参考指数に大きく劣っています。こんな「大家さん」が現実にいたとしたら、即刻お役御免なのではないでしょうか。

なお、本ファンドは「毎月分配型」ですが、ラインナップとしてはこれとは別に「1年決算型」も存在します。1年決算型についても、分配金の事柄以外は中身は全く同一ですから、本ページでの評価解説をご覧下さい。


(2019年7月28日更新)・・・本ページの情報の更新を希望される方は、Q&Aページより管理人までお知らせください。すぐに対応したいと思います。



 


三井住友・グローバル・リート・オープン(世界の大家さん)の基本的情報

このファンドの基本情報

項目 内容
購入単位 証券会社により異なりますが、楽天証券SBI証券などでは100円より購入可能。
信託報酬 年率1.59%(税抜)
信託財産留保額 0.3%
運用期間 無期限(2004年1月30日設定、1年決算型は2006年4月20日設定)
決算 毎月分配型は毎月17日、1年決算型は毎年1月17日
ファンド運用方式 ファミリーファンド方式
運用会社 三井住友DSアセットマネジメント株式会社
為替ヘッジ なし


このファンドのポートフォリオなど

2019年6月28日時点で、下記9ヶ国のREIT70銘柄に投資しています。先進国だけでなく、日本にも相当程度の投資を行っているのが特徴でもあります。

三井住友・グローバル・リート・オープン(世界の大家さん)のポートフォリオ



三井住友・グローバル・リート・オープン、管理人の感想と評価

高いコストを取るくせに著しく低い成績は新手の羞恥プレイか

このファンドで指摘しなくてはならないのは、高コスト、低リターン、毎月分配型と3拍子揃ったダメファンドだという事です。「世界の大家さん」と言う親しみやすい愛称のせいか、こんなダメファンドでもネット証券の売れ行き上位ランキングに顔を出したりします。

まず、本ファンドはあまりにも高コストです。直近の運用報告書記載の実質コストが、半年で0.89056%(税抜き)にもなります。倍にすると1.781%という事であり、海外のREITに投資できる超低コストのインデックスファンドが登場している今の世の中のコスト水準から考えると、投資家には相当な負担があるという事になります。

そして、恐らく高コストもかなり災いして、設定来のリターンは以下の通り、分配金を再投資したと仮定した数値でも、参考指数であるGRPグローバルハイインカムリートインデックス(配当込み)を常に大きく下回る成績に甘んじています。

三井住友・グローバル・リート・オープン(世界の大家さん) 設定来のリターンと参考指数の推移


月報によると、設定来の参考指数の騰落率は214.5%も伸長しているのに対して、本ファンドは91.7%となり、著しく劣っています。

当サイト管理人は色々と投資信託の出来不出来を眺めてきましたが、ここまで酷いファンドも久しぶりです。こんなダメなファンドを買い付けている事がバレたら、恥ずかしくなるレベルではないかと思います。運用しているほうも、恥ずかしくて表を歩けません。

なお、少し話は外れますが、目論見書に記載されている内容は、世界REITのデータが参考指数のGRPグローバルハイインカムリートインデックスではなく、なぜかS&P先進国リート指数で説明されているなど、ちぐはぐな面も気になります。

分配金の多さのみに気をとられている情弱向けのファンドという事で、そんなもんはどうでもよいとでも思っているのでしょうか・・・・。


分配金の出し方が無茶苦茶で不誠実すぎる

もっとも、運用している側は、恥ずかしいなどとはまるで思っていないでしょう。というのも、分配金の出し方を見ると無茶苦茶過ぎであり、こんな事を平気でやる運用者、あるいは運用会社の面の皮の厚さを考えると、むしろ開き直っている感もあります。

まず、三井住友・グローバル・リート・オープン(愛称:世界の大家さん)の分配金利回りです。2018年3月から、1万口当たりの分配金額が従来の50円から30円に減額となっている事から、分配金利回りは2018年の13%程度から下降して、現在は9%程度となっています。

三井住友・グローバル・リート・オープン(世界の大家さん)の分配金利回り


しかし、月報を確認すると、本ファンドの投資先REITからの配当利回りは4.4%にしかなりません。という事は、分配金利回りの9%との差異の4.6%は見せかけの利回りの可能性があります。要は、タコ足分配なのではないかという疑念が湧いてきます。

その疑念を払しょくするために確認すべきは、運用報告書です。分配原資の内訳の欄を見てみると、分配金の出し方がよく分かります。

それによると、毎月30円の分配金(青線)に対して、投資先からの配当収益である当期の収益(赤枠)は、半年で均して見ると、わずか25%にしかならない事が分かります。

これは大変なタコ足分配であり、2018年まで50円の分配金だった頃、あるいはそれ以前に更に盛大に分配金を放出していた時には、もっとひどい事になっていた筈です。

このタコ足分配で支払われる分配金は、普通分配金ではなくて元本払戻金になります。てっきり利益の分配かと思って手にしていたお金が、何の事は無い、投資家の元本が勝手に取り崩されて戻ってくるだけに過ぎなかったのです。

(しかも、その元本からは既に信託報酬が抜き取られていますから、投資家は運用側に、一方的にお金を差し上げた事になるのです!!)

三井住友・グローバル・リート・オープン(世界の大家さん)の分配原資の内訳


本ファンドは、月報にも、タコ足分配をにおわせる記述があって、「親切」です。下の図の「直近12ヵ月」の部分をご覧下さい。リートのインカムが+159円の収益なのに対して、分配金は-380円となっています。

つまり、配当収益よりも大きく分配している事が分かりますね。キャピタル(売買益)の+79円をカウントしても、リート収益は+237円です。分配金の-380とは釣り合いが取れません。

為替の-119円もカウントすると、投資した結果は+118円と言う事になり、この程度の利益で-380円もの多大な分配金を放出していたら、利益もクソもありませんし、ひたすら基準価額が右肩下がりで下降していく事になります。

三井住友・グローバル・リート・オープン(世界の大家さん)の基準価額の変動要因


なお、上記の図の「その他」とは、恐らく信託報酬の事です。-68円も抜き取られており、高コストの投資信託が具体的にどれくらいのお金を抜いているのか、分かりやすいですね。キャピタルゲインに相当する程度を、直近12ヵ月では抜いていた事になります。

分配金と信託報酬のダブルパンチがどれほどファンドの基準価額を痛めつけているのか、本当に分かりやすい表であり、このファンドの唯一の誠実な点であると高く評価します・笑。



日本を含む外国のREITに投資したい人の選択肢

それでは、このような高コストでタコ足分配のREITファンドではなく、もっと「マトモな大家さん」になるための選択肢を提示しましょう。

本ファンドとは参考指数が異なるので、正確には比較する事は出来ませんが、S&Pグローバルリート指数を参考指標とする、日本を含む世界全体のリートに1本で投資できる最も低コストなファンドが、EXE-i(エグゼアイ)グローバルREITファンド(信託報酬0.40%)がです。

以下、三井住友・グローバル・リート・オープン(世界の大家さん)とEXE-i グローバルREITファンドの3年~5年間のリターンの比較です。3年間でも5年間でも、圧倒的にEXE-i グローバルREITファンドのリターンが良好な結果となっています。

三井住友・グローバル・リート・オープン(世界の大家さん)がきちんと参考指数に連動して、或いはアクティブファンドなのですから、それを上回る成果を出せていれば、この差はもっと縮んでいた事でしょう。

三井住友・グローバル・リート・オープン(世界の大家さん)のと、代替えとなるインデックスファンドとのリターン比較


もしも、日本を除いて、先進国と新興国の世界リート全体に投資するファンドが良いという事であれば、<購入・換金手数料なし>ニッセイ グローバルリートインデックスファンドが、信託報酬0.27%と驚異的な低コストです。

更には、日本を除く先進国のREITだけで良いというならば、最低コストのファンドとしては、信託報酬が0.2%のSmart-i先進国リートインデックスが存在します。

一昔前は、世界のREITに投資しようとした場合は、本ファンドのように高コストのファンドにぼられるしかありませんでしたが、今や時代は変わり、上記のような低コストのファンドが続々と登場しています。

アクティブファンドといっても、その大半は長期でインデックスファンド以上の成績を上げる事は極めて困難ですから、人一倍儲けたいと言うような余計な欲望は捨て、地道に利益を積み重ねていくようなファンド選びをしましょう。急がば回れ、という事です。



「毎月分配型じゃないとダメだ」という人の場合

インデックスファンドを買い付ける場合、基本的には無分配再投資タイプの投資信託になりますので、分配金は出ません。

分配金に相当するお金が欲しい場合は、必要な分だけインデックスファンドを解約して売却すれば良いのですが、人間の本能に逆らう事になるのか、不思議とこれは頭で分かっていても、実際に行動を取る事は何故か難しいものです。

その場合は、保有している投資信託を、金額と売却日を設定する事で、毎月決まった金額だけ自動的に(機械的に)売却して現金を受け取る事ができるサービスをSBI証券が提供していますので、これを使うと良いでしょう。

サービス名称は投資信託定期売却サービスと言い、具体的なメリットについては、リンク先をご覧下さい。このサービスの登場により、世の中の「ボッタクリ高コスト・タコ足分配型投資信託」の全てが不要になる時代が到来しました。

SBI証券の投資信託定期売却サービス


上記では毎月に5万円ずつ定期売却する事となっていますが、もちろんご自身の希望金額に合わせる事が出来ます。購入したファンドの受け取る配当利回りの範囲内で定期売却を設定すれば、タコ足分配にならない、自作の毎月分配型投資信託が出来上がります。

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三井住友・グローバル・リート・オープン(世界の大家さん)の購入先

三井住友・グローバル・リート・オープン(愛称:世界の大家さん) は、以下の証券会社にてノーロードで購入できます。

SBI証券楽天証券カブドットコム証券マネックス証券


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