好配当グローバルREITプレミアム・ファンドは、ゴミ箱行き投資信託

好配当グローバルREITプレミアム・ファンド通貨セレクトコース(愛称:トリプルストラテジー)は、S&P世界リート指数を参考指数とし、日本を含む世界のREIT(不動産投資信託)に投資する世界リートアクティブファンドです。

好配当グローバルREITプレミアム・ファンドは、ゴミ箱行き投資信託で投資価値無し


リートファンドなのに、新興国6ヵ国の高金利通貨をFX(外国為替証拠金取引)でロング(買いポジション)する「通貨選択型」、コール・オプションの売りを行うという「カバードコール戦略」と投資の意味がわからない手法をとるファンドです。




上記のように、ルクセンブルク籍の投資信託「UBP オポチュニティーズ TCW グローバル リート プレミアム マルチカレンシー」(信託報酬0.97%)にファンドオブファンズ形式で投資するため信託報酬が二重にかかり、トータルの信託報酬は年1.85%(税抜)もかかる高コストファンドです。

①REITの分配金獲得
②コール・オプションの権利料(=プレミアム)獲得 (カバードコール戦略
③高金利通貨の為替取引(FX)での金利差収益(スワップポイント)獲得 (通貨選択型


の3つの収入を狙うという意味で愛称が「トリプルストラテジー」となっています。世界リートに投資しながら、何が悲しくて高金利通貨の大きな為替リスクを取り、コール・オプションの売りによる過大なリスクを取る必要があるのが全く謎のファンドです。

信託報酬も約1.85%(税抜)と超高コストであり、ダメ押しの毎月分配型ファンドと、すがすがしいほどのダメファンドです。投資価値は全くありません。

(2016年4月20日更新)


 

好配当グローバルREITプレミアム・ファンド通貨セレクトコース(愛称:トリプルストラテジー)の基本的情報

・購入単位:証券会社により異なりますが、SBI証券にて最低500円より購入可能。
・信託報酬:年率1.85%(税抜)(=運用管理費用0.88%+投資対象投資信託0.97%)
信託財産留保額:0.3%
・決算:毎月18日決算)。1万口当たり毎月80円ずつ資産を切り崩しています。
・資産配分比率: 日本を含む世界のリート計40銘柄に投資(2016年3月31日時点)

国別構成比率は以下の通りです。

好配当グローバルREITプレミアム・ファンド通貨セレクトコース(愛称:トリプルストラテジー) 国別構成比率


通貨別構成比率は以下の通りです。投資対象は約66%が米国リートで、他は日本を含む先進国のリートですが、為替取引により6種類の高金利通貨建てに仕立て上げる荒業で、妙な為替リスクをとっています。

好配当グローバルREITプレミアム・ファンド通貨セレクトコース(愛称:トリプルストラテジー) 為替取引後の通貨別構成比率


組入上位10銘柄の構成比率は以下の通りです。

好配当グローバルREITプレミアム・ファンド通貨セレクトコース(愛称:トリプルストラテジー) 組入上位10銘柄の構成比率


・償還日:2017年12月18日(延長可能性有)
・運用:損保ジャパン日本興亜アセットマネジメント株式会社
・為替ヘッジ:なし



好配当グローバルREITプレミアム・ファンド通貨セレクトコース(愛称:トリプルストラテジー)・管理人の感想と評価

トリプルストラテジー(直訳:3つの戦略)とかカッコよさげな名称となっていますが、投資手法がひどすぎる、一般に「三階建て投信」とも呼ばれる、決して買ってはいけないファンドの1つです。

高金利通貨の為替リスクをわざわざ取りに行く「通貨選択型」

米国を中心とした先進国各国のリートを投資対象としているにも関わらず、わざわざ為替取引で南アフリカランドや中国人民元、トルコリラ、ブラジル・レアルやインド・ルピー等の、高金利ゆえに変動の大きい通貨の為替リスクを取っています。

通貨選択型と呼ばれるファンドにある特徴ですが、高金利通貨に為替取引で買いポジション(ロング)すると、高金利通貨と日本円の金利差がスワップポイントとして入り、収入のように感じてしまいますが、為替はこのスワップまで含めてゼロサムです。

南アフリカランドなどの高金利通貨は、表面上の金利が高いため一見魅力的に見えますが、その分インフレもひどく、理論上、金利分だけ南アフリカランドは安く、(つまり円高)になります。

⇒参考:南アフリカ・ランド建て債券に関する相談とその回答


高金利通貨に投資することでもしも期待リターンがプラスであるのなら、南アフリカやブラジル、トルコの方は預金しているだけでどんどん金持ちになっていくはずですが、当然そんなわけないですよね。

為替取引は単に通貨の交換なので、株式や債券と異なり長期投資でリターンが増えるわけではありません。

為替は単なる通貨の交換


為替に投資しても期待リターンはゼロ(厳密にはコスト分マイナス)なので、「高金利通貨の為替取引(FX)での金利差収益(=スワップポイント)獲得」というのは戦略でもなんでもありません。

通貨選択型ファンドの不合理さ(アホさ)がお判りになるかと思います。


リート価格が上がっても基準価額が上がらない「カバードコール戦略」

また、権利料(プレミアム)獲得のために、コール・オプションを売ってるため、投資しているリートの価格が上がっても、基準価額は頭打ちになり、リートの価格が下がると普通に基準価額も下がるという致命的な弱点を抱えています。

コール・オプションは、「ある特定の資産(本ファンドの場合はリート)を、将来のある期日にあらかじめ決められた価格(権利行使価格)で買う権利」のことです。

「コール・オプションの売り」については難しいのでここでは詳細は説明しませんが、簡単に言うと、保険で言う保険会社側の立場です。ただし、保険と違い、保険を売る側と買う側の立場は対等な権利料となっています。

これを販売会社は「カバードコール戦略」と呼んでいますが、こんなものは戦略でもなんでもありません。本ファンドがコール・オプションの売りを行うと、リートの動きによって以下のようになります。

リート価格が権利行使価格を超えて上昇
  ⇒権利料は入手できるがそれ以上の基準価額は頭打ち。

リート価格が権利行使価格まで上がらず、横ばいの値動き(ボックス圏内の推移)
  ⇒権利料を入手。

・リート価格が下落
  ⇒権利料は入手できるが、リート価格の下落はそのまま基準価額の下落となる。


というわけで、リートファンドなのにリートの価格が上がっても意味がないという、不思議なファンドとなります。

結局、このファンドの最も都合のよい相場は、「買いポジションをとっている高金利通貨が円に対して上昇(つまり円安)」し、かつ、「リート価格が横ばいの相場」という、全くよくわからないファンドです。

カバードコール戦略は内容が難しく、本ファンドを買うような情報弱者(・・・言いすぎですね、えーっと、投資をきちんと勉強していない人、と表現を変えます)、、、が理解できているわけもなく、毎月分配金の金額の大きさに目がくらんで、リスクもコストも考えないカモを狙っている向けファンドと言えます。

コール・オプションの売りも、高金利通貨建てにすることも、それ自体の期待リターンは、当然ゼロです。期待リターンがゼロのものに投資をするアホらしさに、気が付かねばなりません。


ボッタクリ高コスト & 不効率な毎月分配型投資信託

信託報酬が年1.85%と高コスト、かつ毎月分配型と、全く投資検討に値しないファンドです。にも関わらず、ネット証券でも売れ筋ランキング上位に入る人気ぶりです。

「世界リートの分配金 」+ 「コール・オプションの権利料」 + 「FXでの高金利通貨のスワップポイント」、の3つを魅力的と感じてしまうレベルでは、販売側のカモになってしまっても仕方がありません。

この組み合わせとしては、楽天USリート・トリプルエンジン (レアル)毎月分配型と同様のコンセプトです。どちらも、トリプルエンジンやらトリプルストラテジーやら横文字でごまかしていますが投資価値は全くありません。

先進国リートに投資したければ、よほど低コストのたわらノーロード 先進国リート(信託報酬0.35%)を購入するだけでよほど低コストでシンプルに投資できます。

たわらノーロード先進国リートはよりも運用期間の長い低コストインデックスファンドSMTグローバルREITインデックス・オープンと、過去3年近い運用成績の差を、ご覧いただきましょうか。

下記の好配当グローバルREITプレミアム・ファンドのグラフは、分配金を含んだ数字です。コストが3分の1以下のSMTインデックスファンドよりも、ダブルスコアといってよいほどの惨敗ぶりです。相場が絶好調だった過去3年で元本割れ起こすとは、マジで最低なファンドです。

儲かりそうだというだけで、中身を何も調べずに、人に言われるままにホイホイ投資すると、こんな最低な結果になるという事を、肝に銘じてこれからの投資人生を送ってください。

好配当グローバルREITプレミアム・ファンドと、低コストREITインデックスファンドの運用成績比較


通貨選択型やカバードコール戦略を取り入れた毎月分配型ファンドは高コストなだけで、販売側に一方的に有利なファンドです。販売側のカモにならないよう、最低限の知識は身に着ける必要があります。

お給料ををたんまりともらっているであろう、投信会社や販売会社の部長級以上のお偉いさん方が、ぜひこのファンドをしこたま購入していただきたいと思います。(注:彼らはこんな投資信託など買いません。ろくなもんじゃないって、知ってますからね)


好配当グローバルREITプレミアム・ファンド(トリプルストラテジー)の購入先

好配当グローバルREITプレミアム・ファンド通貨セレクトコース(愛称:トリプルストラテジー)をノーロードで購入できる銀行・証券会社は、以下の通りです。

SBI証券カブドットコム証券マネックス証券楽天証券SMBC日興証券ダイレクトコース立花証券ストックハウス

あわせて、 管理人神推しの証券口座のページ を証券会社選びにお役立て下さい。
管理人的には、 SBI証券 の利用がコストを徹底的に抑えられるのでベストだと思います。

 


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