グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)(グロソブ)を一刀両断

グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)(グロソブ)は、シティ世界国債インデックスをベンチマークとする毎月分配型の先進国債券アクティブファンドです。

過去は純資産総額が5兆円以上もある日本一の巨漢ファンドでした。

毎月の分配金を「お小遣い」と勘違いしているお年寄りを中心に、投資初心者においても銀行で勧められ、「皆が買っているし、よく分からないけど結構良い投資信託らしいから、私も買っておこうかな?」みたいなノリで購入される方も多いです。

最近はその分配金が1万口あたり20円に引き下げられた結果、そのようなカモの方はより分配金を吐き出すより、高リスクの投資信託に資金を乗り換えています。

その結果、フィデリティ・USハイ・イールド・ファンドに純資産総額首位の座を明け渡しました。しかし今でも純資産総額1兆円弱あるファンドです。ここでは、改めてグローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)(グロソブ)を一刀両断します。

(2014年9月29日更新)

グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)の概要

グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)(グロソブ)の評価・解説と重複しますが、まずは以下の概要をご覧下さい。

・購入単位:1万円以上1円単位。またSBI証券やカブドットコム証券では最低500円より積立購入可能。
・信託報酬:年率1.25%(税抜)
信託財産留保額:0.5%
・決算:毎月17日決算。
・資産配分比率:ベンチマークであるシティ世界国債インデックス構成銘柄以外の(日本を含む)海外の政府機関債にも投資。
・償還日:無期限
・運用:国際投信投資顧問
・為替ヘッジ:なし


 

グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)の問題点

グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)については、以下のような問題点があります。いずれも多くの方が指摘する点ですので、既に「知っているよ!」と言う方もおられるかと思いますが、改めて記載します。


問題点①:複利効果が得られない

管理人が投資信託を購入するにあたり、何度も言う点ですが、投資信託は複利効果を得ることが最大のメリットです。

分配金を出す分基準価額は下がるため、分配金は利益でもなんでもありません。普通分配の場合は分配のたびに税金がかかる点で、確実に非効率です。

自動的に資金が増えてゆく非常においしい仕組みである複利効果を放棄してまで、何ゆえ元本を切り崩して毎月分配金をもらわねばならないのか、理解に苦しみます。

毎月分配金を受け取っているのに、いざファンドを解約したら最終的には損失をこうむった、と言う事になりかねません。


問題点②:信託報酬が高い

グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)のような毎月分配型ファンドを選ぶ人は、退職金などの大金を一時的に手にして、その運用に迷い、とりあえずいつも分配金をしてもらえる所はどこだろうか?と考えて、当ファンドに決める方も多いようです。

しかし、当ファンドの信託報酬が年1.25%(税抜)というのは、先進国債券ファンドとしてあまりにも高すぎます。グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)を1000万円で購入すると、税金を含めると年間13万円以上も信託報酬で取られます。

同じ先進国債券ファンドでは、信託報酬0.38%と超低コストの<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国債券インデックスファンドも存在します。わざわざコストの高いファンドを購入するのはあまりにも無知すぎます。


問題点③:期待した成果を挙げていないファンドである

グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)のベンチマークはシティ世界国債インデックスですが、グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)(グロソブ)の評価・解説にあるように、グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)は、実は設定来、ベンチマークを常に下回る運用成績しか上げられていません。

ベンチマークを上回ることのみがアクティブファンドとしての存在価値です。これではアクティブファンドの意味がまったくありません。

下記、低コストのSMTグローバル債券インデックス・オープンとグロソブの運用成績の比較です。(SMTグローバル債券インデックス・オープンのベンチマークはシティ世界国債インデックス(除く日本)ですので、日本が入っているかどうかの分だけ両ファンドのベンチマークは異なります。)

こんなにも大差をつけられて負けているのは酷すぎますし、負けていない時期でもインデックスファンドと同様の成績で、アクティブファンドとしての存在価値は皆無です。

 


債券ファンドは、株式ファンドに比べ期待リターンが低いこともあり、特にコストの高いアクティブファンドはインデックスファンドを上回ることが難しいです。それを考えると、グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)の投資になんのメリットがあるのか疑問です。


問題点④:毎月税金を取られる

毎月分配金を支払ってもらえるのは、お小遣い感覚としては良いでしょうが、この分配金の受け取りに際し、普通分配の場合、毎月20%もの税金を天引きされている事を、もっと真剣に受け止めるべきです。

年配の方だから、元本はどうでもよくて分配金さえもらえれば良いということにはなりません。その場合も、手元に生活用の資金を確保したうえで、一部をリスク資産として、もっと信託報酬の低いファンドに投資したほうがよほど良い運用成績が得られます。

どうしても分配金を受け取りたい場合も、毎月分配型ファンドを購入する必要はありません。

SBI証券では、毎月でも奇数月でも偶数月でも指定した金額だけファンドを売却し、現金を受け取れる投資信託定期売却サービスがあります

グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型) のような高コストファンドを購入しなくても、<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国債券インデックスファンドのような低コストインデックスファンドを購入し、投資信託定期売却サービスを利用すれば毎月の定額でのファンド取り崩しも可能です。

このサービスにより、もはや毎月分配型ファンドは不要のものとなったと言えます。



グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)の購入先

それでもどうしてもグローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)に投資したいと言う、人の話を聞いていない奇特な方。銀行の店頭などで購入すると、高額な販売手数料を取られます。

ノーロードで購入できる銀行・証券会社は、次の通りです。(が購入の必要は全くありません)

フィデリティ証券 SBI証券楽天証券カブドットコム証券マネックス証券


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