|
グローバル・ソブリン・オープン(グロソブ)を一刀両断
|
 |
グローバル・ソブリン・オープン(グロソブ)の徹底解説ページでもご説明した通り、当ファンドは純資産5兆円以上もあり、過去、安定して分配を実現してきたファンドである事は事実です。今でも大人気ファンドであり、「皆が買っているし、よく分からないけど結構良い投資信託らしいから、私も買っておこうかな?」みたいなノリで、投資を始める方も多いようです。
がしかし、当ファンド、そんなに優れたものなのでしょうか? ここでは、グローバル・ソブリン・オープン(グロソブ)毎月分配型を、一刀両断してみたいと思います。
08年10月11日追記:週刊東洋経済の08年10月11日号によると、グロソブの8月単月におけるファンドの運用収益は26円との事です。それに対して配当金は40円を継続していますから、このファンドは過去に円安局面で貯め込んだ運用原資を取り崩して配当している事が分かります。
単月でなくて、年単位で検証してもらいたいものですが、一つの目安にはなります。
グロソブは円安のメリットを最大限享受して総資産を増やしてきましたが、円高はグロソブにとっては大きな影響があります。
資産を取り崩して配当を行う(つまり自分で払った投資資金を自分に配当しているのと同じ事)のが本来の投資信託のあり方なのかどうか、このファンドの投資家は、今一度自分の胸に手を当てて、冷静に考えてみた方が良いかも知れません。 |
●グローバル・ソブリン・オープン(グロソブ)の概要
グローバル・ソブリン・オープン(グロソブ)の評価解説ページと重複しますが、まずは概要をご覧下さい。
・購入単位:1万円以上1円単位
・信託報酬:年率1.3125%(税込み)
・信託財産留保額:0.5%
・分配金の取扱:
毎月決算。再投資コースもあり。
・資産配分比率(主要組み入れ国)
スペイン、イタリア、ドイツをはじめ主要先進国に数%ずつ分散投資
・償還日:無期限
・運用:国際投信投資顧問
・為替ヘッジ:なし
・レーティング:★★★(普通)
・運用成績・再投資コース(下記表を参照ください)

・運用成績
実はこのファンド、ベンチマークに対しては常に下回った運用成績しか上げていません。アクティブファンドにしては、物足りないファンドです。
また、毎月分配型ですので、せっかく資産が増えても、複利効果をあげる前に資産を取り崩して分配するため、基準価額は完全に横ばいとなっています。
●グローバル・ソブリン・オープン(グロソブ)の問題点
管理人は当ファンド、グローバル・ソブリン・オープン(グロソブ)毎月分配型について、次のような問題点を指摘したいと思います。いずれも多くの方が指摘する点ですので、既に「知っているよ!」と言う方もおられるかもしれませんが。
問題点@:複利効果が得られない
管理人が投資信託を購入するにあたり、何度も言う点ですが、投資信託は複利効果を得ることが最大のメリットです。
自動的に資金が増えてゆく非常においしい仕組みである複利効果を放棄してまで、何ゆえ毎月分配金をもらわねばならないのか、理解に苦しみます。
複利効果が得られないため、当ファンドの基準価額は横ばいのままです。世界同時株安後の為替動向の急変により、むしろ基準価額は大きく下落し始めています。
毎月分配金をもらっているけれども、いざファンドを解約したら、最終的には損失をこうむった、と言う事になりかねません。
問題点A:信託報酬が高い
グローバル・ソブリン・オープン(グロソブ)毎月分配型を選ぶ人は、退職金などの大金を一時的に手にして、その運用に迷って、とりあえずいつも分配をしてもらえる所はどこだろうか?と考えて、当ファンドに決める方が多いようです。
しかし、当ファンドの信託報酬、1.3%以上というのは、高すぎるような気がします。
1000万円を投資して、毎月5万円弱の分配金を受け取っている人で、年間13万円以上も、信託報酬で取られているんですよ。
同じような外国債券の投資信託で、1%を切るものが結構あるのに、わざわざ高いファンドを購入しなくても良いと思えます。
問題点B:期待した成果を挙げていないファンドである
当ファンドのベンチマークは、シティグループ世界国際インデックスです。グロソブはアクティブファンドで、高いコストを払って、より高い運用成績を出さねばならないはずですが、実は過去、常にこのベンチマークを下回る運用成績しか上げられていません。
外債関連のファンドはインデックスでもアクティブでも、大して運用成績に差が無いとも言われており、それを考えると、グロソブに一体どんな優位性があるのか、疑問に思えてきます。
問題点C:毎月税金を取られる
毎月分配金を支払ってもらえるのは、お小遣い感覚としては良いでしょうが、この分配金の受け取りに際し、毎月10%もの税金を天引きされている事を、もっと真剣に受け止めるべきではないでしょうか。
しかも2008年4月より、税率が10%から20%に、一気に増えます(当面は10%で据え置かれます)。こんなに効率の悪い資金の受け取りに満足できるのでしょうか。
既に80歳代の方であれば、資産の増加よりも、着実に毎月分配金を受け取ることに、メリットを感じてもおかしくはありません。むしろそれはそれで、適切な投資判断だとも思われます。が、それにしてもしかし、もっと別の、信託報酬が安い外債ファンドを探したほうが賢明な判断であると考えられます。
また、若年層の方を中心に、間違ってもグロソブの毎月受取型などに投資をしてもらいたくはありません。投資はあくまで自己責任ではありますが、僭越ながら管理人より、最大限の注意を発したいと思います。
●グローバル・ソブリン・オープン(グロソブ)の購入先
それでもどうしてもグロソブに投資したい、と言う方。銀行の店頭などで購入すると、高額な購入手数料を取られます。せめて次に挙げる、グロソブをノーロードで購入できる所で、投資してみてください。
イーバンク銀行 、 SBI証券、 楽天証券、 カブドットコム証券、オリックス証券
店頭で購入すると、通常1.58%の購入手数料がかかります。1000万円購入したとして、15万8千円も手数料がかかります! せめて、ノーロードで購入したいですね。
|
|
|
|