グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)(グロソブ)の評価は?

グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)(グロソブ)は、(日本を含む)シティ世界国債インデックス(WBGI)をベンチマークとし、ベンチマークを上回るリターンを目標とする先進国債券アクティブファンドです。

日本を含む世界主要先進国の格付けA以上の信用度の高いソブリン債券(国債や政府機関債)に投資を行う毎月分配型のファンドです。先進国債券ファンドとして信託報酬は年1.25%とバカ高く、投資検討の価値はこの段階で既にありません。

グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)(グロソブ)


さらにアクティブファンドにも関わらず、設定来のリターンはベンチマークを一貫して下回っており、分配金を吐き出すことによる税金分のムダと合わせて、全く投資価値のないアクティブファンドです。

分配金を出す分基準価額は下がります。分配金は利益でもなんでもなく、普通分配の場合は分配のたびに税金がかかる点で、確実に非効率です。

分配金を「儲け、利回り」と誤って考える理解不足の投資家が大量に存在するため、かつては日本で最も人気があり純資産5兆円超の巨艦ファンドでした。

現在は毎月の分配金が(過去の50円から)1万口あたり20円に低下しています。そのため、根強い毎月分配型愛好者は、より分配金が吐き出されるフィデリティ・USハイ・イールド・ファンドのような他のハイイールド債券投信等に流れ、純資産は0.93兆円まで落ち込んでいます。

(2015年8月10日更新)


 


グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)の基本的情報

購入単位:証券会社により異なりますが、SBI証券では最低500円より購入可能。
信託報酬年率1.25%(税抜)
信託財産留保額:0.5%
決算:毎月17日決算。現在は1万口あたり毎月20円の分配金を出しています。
資産配分比率: シティ世界国債インデックスを構成する世界の国債他、政府機関債にも投資(2015年7月31日時点)

ベンチマークでは日本国債を21.9%含むのに対し、7.0%まで比率を下げ、その分メキシコ国債やイギリス国債など表面利回りの高い債券比率を上げていることがわかります。また、ベンチマーク構成には含まれていないニュージーランド国債に0.6%投資しています。

グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型) 国別、債券種別構成比率


通貨別構成比は以下の通りです。日本円7.0%以外の外貨93%は当然のことながら為替変動の影響を受けます。

グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型) 通貨別構成比率


償還日:無期限
運用:三菱UFJ国際投信
為替ヘッジ:なし



グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)の感想と評価

高コスト、ベンチマークを下回るリターン、毎月分配型と3拍子揃ったダメファンドです。2009年時点では純資産が5兆円以上も有りましたが、分配金額の引下げとたこ足分配が重なり、純資産は今では0.93兆円程度まで減少しています。

グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型) ベンチマークと基準価額の比較


上記が、ベンチマークであるシティ世界国債インデックス(青線)と、グロソブの(税金がゼロと仮定した時の)分配金再投資の場合の理想的な基準価額(赤線)のリターン比較です。実際は分配金にかかる税金分、この赤線を下回るリターンしかないことには注意が必要です。

ご覧いただくとお分かりのように、当ファンドは設定来、このベンチマークを下回るリターンしか残せていません。

ベンチマークを上回る目標がまったく実現できていない、よくあるダメアクティブファンドの典型的な例です。(水色の純資産額も泣けてくるほど急激に減少していますね)

運用報告書を読んでも、ベンチマークに負け続けている現状をどう改善するかについては全く触れておらず、

環境変化に応じて通貨配分や保有債券の年限などを適宜見直すことで、さらなるパフォーマンスの向上に努める方針

などと、ごく当たり目のことしか書いていません。会社員の方が会社で目標を達成できない時に、上記のような全く具体性に欠けることを口走ろうものなら、途端に窓際族に追いやられると思うのですが、グロソブはいつもこの調子です。

運用側も、グロソブを購入している程度の投資家は分配金の金額の大小にしか興味がないことを、よく理解しているようです。

こんなファンドに投資するぐらいなら、例えば、シティ世界国債インデックス(除く日本)をベンチマークとする低コストのインデックスファンドである、<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国債券インデックスファンド(信託報酬0.38%)と(日本債券ファンドとして低コストの<購入・換金手数料なし>ニッセイ国内債券インデックスファンド)(信託報酬0.31%)を選べばコストはそれだけで年0.9%抑えられるうえにリターンもベンチマークにほぼ追随でき、リターンはよほど良くなります

グローバルソブリンオープンより投資価値のあるファンド にて代わりとなるファンドとの詳細比較も行っていますので合わせてご覧ください。

こんなファンドのどこか良いのか管理人としては理解できないのですが、昨今はグローバルソブリンオープンからさらに、高コストで分配金利回りが高い(=つまりそれは、より早く自分の資金が底をつくことを意味している)、ハイリスクな投資信託に人気が集中しています。

なお、グロソブに関しては以下の過去の記事もあわせてご覧になってください。



いずれにしろ、資産形成には低コストなファンドを保有することが鉄則です。くれぐれ分配金に惑わされないよう注意すべきです。



グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)の購入先

グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)をノーロードで購入できる銀行・証券会社は、次の通りです。(が購入の必要は全くありません)

フィデリティ証券SBI証券カブドットコム証券楽天証券マネックス証券

証券口座選びに迷った場合は、 管理人神推しの証券口座のページ を参考にして下さい。
徹底的にコストにこだわるなら SBI証券 を選ぶと良いでしょう。

 


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