HSBC ロシア オープン・・・高コスト&ヘボい運用で買うようなものでなし

HSBC ロシア オープンは、MSCIロシア10/40 指数ベンチマークとするロシア株式アクティブファンドです。2007年3月30日より運用されています。

高い収益性が見込まれる企業の中で、バリュエーション面で割安感が強い銘柄に投資」、「 ロシア国内企業だけではなく、ロシア経済の発展と成長に関連するロシア以外の国の企業にも投資」することで、中長期的にベンチマークを上回るリターンをめざしています。

HSBC ロシア オープン


ただ、実際は「配当抜き」のベンチマークにリターンの劣るダメアクティブファンドの典型です。信託報酬も年1.95%(税抜)とバカ高く、投資価値は全くありません。

(2016年12月23日)


 


HSBC ロシア オープンの基本的情報

購入単位:証券会社により異なりますが、SBI証券では最低500円より購入可能。
信託報酬年率1.95%(税抜)
信託財産留保:なし
決算:年1回(3月15日)。
資産配分比率: 米ドル建てのロシア株式計29銘柄に投資(2016年11月30日時点)

業種別構成比率は以下の通りです。通貨別構成比率は米ドル建て100%となっています。

HSBC ロシア オープン 業種別構成比率と通貨別構成比率


組入上位10銘柄の構成比率は以下の通りです。

HSBC ロシア オープン 組入上位10銘柄の構成比率


償還日:無期限
運用:HSBC投信
為替ヘッジ:なし


HSBC ロシア マザーファンドファミリーファンド形式で投資しています。

HSBC ロシア オープン ファミリーファンド形式



HSBC ロシア オープン、管理人の感想と評価

配当抜きのベンチマークにリターンが劣るダメアクティブファンド

まず、以下のグラフと表を見て下さい。設定来のHSBC ロシア オープンのリターンと、ベンチマークであるMSCIロシア10/40 指数との比較です。

HSBC ロシア オープンのリターンと、ベンチマークであるMSCIロシア10/40 指数との設定来の騰落率比較

HSBC ロシア オープンのリターンと、ベンチマークであるMSCIロシア10/40 指数との期間別騰落率


2007年3月からの約9年6ヵ月の本ファンドの設定来リターンは、-39.8%と、ベンチマークの-24.9%に約15%も負けています。

HSBC ロシア オープンに投資すれば、「ロシアは資源大国だし何か儲かりそう」などと捕らぬ狸の皮算用をしているのかもしれませんが、運用目標に大敗するようなファンドであるというのが実態です。

アクティブファンドの存在意義は、何といってもベンチマークよりリターンが良いことのみです。その点からは、本ファンドは、存在意義のないダメアクティブファンドです。

さらに、ベンチマークであるMSCIロシア10/40 指数は、「配当抜き指数」であり、毎年のベンチマーク構成銘柄が出す配当分は全く含まれていません。

本ファンドは、約10年間のその配当を全て失っている指数に、設定来で約-15%負けているという惨敗ぶりです。


実質コストは約年2.57%(税込)の超高コストファンド

この要因には、運用下手さもあるのですが、それよりも信託報酬が年1.95%(税抜)とびっくりの超高コストであることが大きいです。

さらに、運用報告書記載の以下の費用明細から、信託報酬に加え、売買コストや保管費用等を含めた実質コストは、年2.567%(税込)と驚きのコストの高さです。

HSBC ロシア オープン 運用報告書記載の1万口当たりの費用明細


運用から10年で、資産の約26%がコストとしてかかるわけで、これではリターンがベンチマークに劣るのも無理はありません。というか、自分の資産の26%もコストとして持っていかれるようなファンドに長期投資するのは、アホとしか言えません。

本ファンドに限らず、HSBC投信のファンドはこのような超高コストかつリターンの悪いファンドばかりです。超高コストかつ超絶リターンの悪い本ファンドを購入の必要は全くありません。


ロシアだけでなく幅広い国や地域に分散投資することが基本

本ファンドの投資対象であるロシアは、新興国株式の中のほんの1つの国に過ぎません。ましてや新興国は国ごとの地政学的リスクが大きく、各国への分散投資は必須です。その意味ではロシア株式に偏重して投資する合理的な理由は全く無いはずです。

しかも、本ファンドのような高コストのボッタクリ投資信託を買おうとしている(あるいは実際に買ってしまっている)あなたに、今後どこの新興国が大きく伸びて、そして儲けることが出来るかどうかなんて、分かるはずが有りません。

今では、新興国株式23ヶ国全体の株式全体を投資対象とする、MSCIエマージング・マーケット・インデックス(配当込み)をベンチマークとする、たわらノーロード 新興国株式(信託報酬0.495%)が購入できる時代です。

アセットアロケーションの新興国株式部分は、前述したたわらノーロード 新興国株式などインデックスファンドのおすすめにあるような低コストで新興国株式全体に投資できるインデックスファンドをメインにするべきです。

もしもどうしてもロシア1国への投資比率を高めたいという事ならば、海外ETFのiシェアーズMSCIロシア・キャップトETF(ERUS)(信託報酬0.62%)、国内上場ETFならば信託報酬は0.95%と高めですが、NEXT FUNDS ロシア株式指数・RTS連動型上場投信(1324)を選ぶと良いでしょう。



HSBC ロシア オープンの購入先

HSBC ロシア オープンをノーロードで購入できる銀行・証券会社は以下の通りです。

SBI証券楽天証券

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管理人的には、ポイント利用でコストを徹底的に削減する効果のある、SBI証券楽天証券の利用がベストだと思います。(どちらでもお好みのところを利用ください。)


 


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