ひふみ投信の評価・・・日本株ではレアな、高評価のアクティブファンド

ひふみ投信は、TOPIX(配当込み)を参考指数とする日本株式アクティブファンドです。
2008年10月よりレオス・キャピタルワークスにて運用が開始されました。

市場価値が割安と考える銘柄に投資し、株式の上昇が予測される局面では株式の組入比率を高め、一方で下落が予想される局面では株式の組入比率を最少50%まで低めることにより、資産を守りながらふやす運用を行うことを運用方針としています。

ひふみ投信の株式の組入比率を柔軟に変化させて運用させるイメージ


2012年5月28日から新たにネット証券でも購入できるようになったひふみプラスと同じ、「ひふみ投信マザーファンド」にファミリーファンド方式で投資しています。

最も肝心な設定来リターンは参考指数であるTOPIX(配当込み)を上回っており、存在価値のあるアクティブファンドと言えます。

信託報酬は年0.98%(税抜)と日本株式ファンドとしては高めですが、5年以上のファンド保有者には実質的に信託報酬が下がる「資産形成応援団」サービスがあるのがユニークです。

(2014年11月23日更新)


 


ひふみ投信の基本的情報

・購入単位:1万円以上1円単位
・信託報酬:年率0.98%(税抜)
・信託財産留保額:なし
・決算:年1回(9月30日)。設定来一度も分配金は出さず、効率的に運用できています。

・資産配分比率:東証一部上場銘柄だけでなく、東証二部、マザーズ、ジャスダック銘柄も含め計99銘柄に投資しています(2014年10月31日時点)

現在の株式比率は96.65%とキャッシュ比率は少な目です。上場している市場別構成比率は以下の通りです。

    
市場 組入比率
東証一部  80.0%
東証二部  4.13%
マザーズ  5.38%
JASDAQ  10.50%


組入銘柄別の業種比率は以下の通りです。

ひふみ投信 業種別構成比率(2014年10月31日時点)

組入上位10銘柄の構成比率は以下の通りです。

ひふみ投信 組入上位10銘柄の構成比率


・償還日:無期限
・運用:レオス・キャピタルワークス株式会社
・為替ヘッジ:なし(投資対象に為替リスクはありません)


ひふみ投信・管理人の感想

なんといっても、ひふみ投信の設定来リターンが参考指数であるTOPIX(配当込み)を大きく上回っていることが高く評価できます。

ひふみ投信の設定来の基準価額の推移と参考指数のリターン比較


上図は、ひふみ投信の設定来の基準価額(赤線)とTOPIX(配当込み)の値動きを比較したものです。 TOPIXインデックスファンドとして当サイトが有力候補として挙げているSMT TOPIXインデックス・オープン(信託報酬0.37%)等より、ひふみ投信の方がリターンがよほど高かったことがわかります。

(ただ、ひふみ投信の参考指数は、現在の投資対象を考えると、本来はTOPIXと日本小型株指数の合成指数にするのが妥当と考えます)

ひふみ投信のようなアクティブファンドの価値は、理念や崇高な考えよりはむしろ、リターンの実績が高いこと1点です。成績が優秀であるからこそ、理念が生きてきます。

理念が良ければ運用成績が良くなるわけでは、決してありません。その意味で、ひふみ投信は日本株式アクティブファンドとして優れたファンドと言えます。

2014年9月16日には、ひふみ投信マザーファンドの純資産総額が300億円を突破し、投資家の支持を集めていることからも人気の大きさがわかります。

次に、ファンドに投資する際には必ず確認すべきコストの確認です。以下は、ひふみ投信の2014年9月30日決算での運用報告書記載の1万口当たりの費用明細です。

ひふみ投信の運用報告書記載の1万口当たりの費用明細(2014年9月30日決算)


これよりトータルの実質コストは、信託報酬0.98%×(317円/254円)=約1.22%(税抜)と計算できます。これは1年前の実質コスト1.45%より低下しており、資金が集まるにつれて効率よく運用できていることがわかります。

また、運用報告書に記載されている売買高比率が1.69(=1年間で当初保有していた株式残高が1.69回総入れ替えとなる頻度)と、こちらも1年前の売買高比率3.32から大きく低下していることも、売買コストを抑えられたことでコストが下がったと推測できます。

今後もこのコストを負担しながら、TOPIX(配当込み)よりも高いリターンを上げられるかどうかは、ひふみ投信に限らずアクティブファンドとして不明なところではあります。

過去のリターンと今後のリターンの間には全く相関はありませんので、今後もひふみ投信が理念通りに高いリターンを叩き出せるのか、お手並み拝見ですね。

ところで、ひふみ投信には、「資産形成応援団」と呼ばれる、信託報酬一部還元サービスが存在します、

具体的には、継続して5年以上の長期保有者にひふみ投信保有残高の0.2%、10年以上の保有者には同残高の0.4%をひふみ投信の受益権として受け取ることにより、実質的に信託報酬引き下げを受けることができます。

ひふみ投信の資産形成応援団による信託報酬一部還元サービスのイメージ図

これにより、10年以上保有すると、実質的な信託報酬は年0.58%(=0.98%-0.40%)とインデックスファンド並にまで下がることが大きいです。これは素晴らしい。

レオス・キャピタルワークスは機関投資家向けビジネスも手がけており、収益の柱が複数存在するからこそ、なせる技でもあります。

ネット証券で購入できる姉妹ファンドであるひふみプラスには、「資産形成応援団」は適用されないことのみが、ひふみ投信と異なる点です。(運用自体は、マザーファンドが共通なので全く同じです)

代わりにひふみプラスは、純資産総額500億円以上の分は信託報酬が年0.88%、1000億円以上の分は年0.78%に、引き下げられる方式になっています。

レオス・キャピタルワークス代表の藤野氏(現CIO/最高運営責任者)は証券会社時代はカリスマファンドマネージャーであったそうです。藤野さんの高い志は、次の動画を見ると分かります。



⇒参考ひふみ投信・藤野社長に直接インタビューしてきました



また、定期的に運用報告が行われるひふみアカデミー(2014年9月)の様子、も動画で公開されています。



ひふみ投信の購入先

ひふみ投信は直販型ファンドのため、下記のみでの取り扱いとなります。

ひふみ投信のホームページ


2014年5月時点で、ひふみ投信の顧客の1%が投資総額1000万円以上、100-1000万円は12%、100万円以下が全体の87%、さらに1万円以下の顧客は全体の13%だそうです。

今お金を持っているのではなくて、将来の資産をきちんと形成したい人に指示されている投資信託ですね。下記も、合わせて参考にご覧ください。


⇒参考:ひふみ投信の資料請求体験談





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