ひとくふう先進国株式ファンド・・・インデックスファンドに大きく劣り残念

ひとくふう先進国株式ファンドは、MSCIコクサイ・インデックス参考指数とする先進国株式アクティブファンドです。 大和住銀投信投資顧問が運用するひとくふうシリーズの1つとして、2016年8月31日に設定されました。

「MSCIコクサイ・インデックス構成銘柄を投資対象とし、バリュエーション等を勘案するとともに、価格変動リスクを相対的に抑えることを目指して組入銘柄数とウェイトを決定する」という運用スタイルです。

ひとくふう先進国株式ファンド ポートフォリオ構築イメージ


信託報酬が年0.30%と、先進国株式アクティブファンドとして最安であることが最大の特徴ですが、アクティブファンドとして最重要のリターンが、インデックスファンドに大負けしている残念なファンドです。


(2018年9月22日更新)・・・本ページの情報の更新を希望される方は、Q&Aページより管理人までお知らせください。すぐに対応したいと思います。



 


ひとくふう先進国株式ファンドの特徴や基本情報

このファンドの基本情報

購入単位:証券会社により異なりますが、楽天証券SBI証券では100円より購入可能。
信託報酬年率0.30%(税抜)
信託財産留保額:なし
決算:年1回(3月3日)
償還日:無期限
運用会社:大和住銀投信投資顧問
為替ヘッジ:なし


このファンドのポートフォリオなど

日本を除く先進国株式111銘柄に投資(2018年8月末時点)。国別構成比率、通貨別構成比率、業種別構成比率はそれぞれ以下の通りです。

ひとくふう先進国株式ファンド 国別構成比率、通貨別構成比率、業種別構成比率


組入上位10銘柄の構成比率は以下の通りです。

ひとくふう先進国株式ファンド 組入上位10銘柄の構成比率


「ひとくふう先進国株式マザーファンド」にファミリーファンド方式で投資しています。

ひとくふう先進国株式ファンド ファミリーファンド方式構造



ひとくふう先進国株式ファンド、管理人の感想や評価

信託報酬最安の先進国株式アクティブファンド

信託報酬が年0.30%と最安の先進国株式アクティブファンドです。地方銀行やそこらの証券会社で売られているインデックスファンドなどよりもはるかに低コストで、初めて聞いた時は大いに驚きました。

本ファンドの次に信託報酬の低い先進国株式アクティブファンドは、信託報酬0.85%のたわらノーロードplus 先進国株式低ボラティリティ高配当戦略(信託報酬0.85%)ですから、本ファンドの信託報酬が突出して低いことは評価できます

ひとくふう先進国株式ファンド


先進国株式インデックスファンドとしても、2015年ごろまで信託報酬が最安だったSMT グローバル株式インデックス・オープンや、外国株式インデックスe(共に信託報酬0.50%)をも大きく下回る、信託報酬0.30%のコスト水準には驚きです。

一般に「アクティブファンドはインデックスファンドにリターンで負けることが多い」と言われる理由の大部分は、アクティブファンドの信託報酬が高いことで、その分リターンが低下するためです。

本ファンドの信託報酬がインデックスファンド並みの年0.30%であることから、インデックスファンドより良いリターンが出せる可能性も高くなります。


肝心のリターンはインデックスファンドに大敗している残念なファンド

しかしながら、上記の期待を持って、本ファンドの設定来の約2年の過去リターンを確認したところ、先進国株式インデックスファンドに負けている残念なリターンでした。

以下が、本ファンドの設定来のリターン(赤色)と、<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド(信託報酬0.109%)のリターン(オレンジ色)を比較したグラフです。

ひとくふう先進国株式ファンドと<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドの過去のリターン比較

・<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド: +42.27%
・ひとくふう先進国株式ファンド:+34.26%


ひとくふう先進国株式ファンドは、約2年で8%以上もインデックスファンドにリターンが負けています。全く使う意味の無い投資信託です。

であれば、何もわざわざMSCIコクサイ・インデックス構成銘柄から、「バリュエーション等を勘案するとともに、価格変動リスクを相対的に抑えることを目指して組入銘柄数とウェイトを決定する」という、「ひとくふう」と称する余計なことをしなくても、そのままコストの低いインデックスファンドを購入すれば良いだけの話です。


実質コストが年1.3%(税込)もかかる実際は高コストのアクティブファンド

それにしても、あまりにも本ファンドのリターンがインデックスファンドに惨敗しているので、「もしかしたら」と思って、運用報告書記載の実質コストを確認してみました。2017年3月4日~2018年3月5日までの1年間の、1万口あたりの費用明細になります。

ひとくふう先進国株式ファンド 運用報告書記載の1万口当たりの費用明細


これより、実質コストは年1.267%(税込)と、信託報酬の約4倍もトータルコストがかかっていることがわかります

信託報酬は年0.326%(税込)ですが、特に保管費用が0.715%(税込)、売買委託手数料として株式の売買にも年0.177%(税込)もかかっているのが大きく、信託報酬の低さが台無しになっています。

純資産総額が今後増えれば、保管費用等も下がるのが一般的ですが、まだ純資産はわずか2億円程度のため、当面は実質コストの高さは続くと思われます。

というか、2年も経過してまだ2億円しか集まっていないのですから、実質コストの低減など、泣きたくなるほどの期待薄と言って良いでしょう。

ひとくふう先進国株式ファンドの実態は、高コストでインデックスファンドにリターンが大きく劣るのですから、アクティブファンドとしての存在価値は全くありません。

アセットアロケーションの先進国株式部分は、お勧めのインデックスファンドにあるような先進国株式市場に幅広く投資できるインデックスファンドをメインとし、本ファンドのようなアクティブファンドがどうしてもが欲しい場合でも、一部にしておいたほうが無難です。

(いやいや、本ファンドは全く不要です・・・)



ひとくふう先進国株式ファンドの購入先

ひとくふう先進国株式ファンドは、以下証券会社にてノーロードで購入できます。

SBI証券楽天証券カブドットコム証券松井証券岡三オンライン証券、エイチ・エス証券、証券ジャパン

証券口座選びに迷った場合は、 管理人神推しの証券口座のページ を参考にして下さい。
管理人的には、ポイント利用でコストを徹底的に削減する効果のある、SBI証券楽天証券の利用がベストだと思います。(どちらでもお好みのところを利用ください。)


 


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