ひとくふう新興国株式ファンド・・・仕組みが複雑で高コスト過ぎる

ひとくふう新興国株式ファンドは、新興国株式に投資している複数の海外ETFに投資する、新興国株式アクティブファンドです。

新興国株式ETFを投資対象とし、リスク調整後リターンを高める運用をめざす」方針とのことで、2016年7月29日より運用が開始されました。

ひとくふう新興国株式ファンド ポートフォリオ構築のイメージ


当然、ベンチマークMSCIエマージング・マーケット・インデックス(配当込み)と思いきや、ベンチマークも参考指数もありません。同じ「ひとくふうシリーズ」である、

ひとくふう日本株式ファンド(信託報酬0.25%)
ひとくふう先進国株式ファンド(信託報酬0.30%)
ひとくふう世界国債ファンド(為替ヘッジあり)(信託報酬0.25%)
ひとくふう先進国リートファンド(信託報酬0.30%)


と異なり、 本ファンドは投資対象ETFの信託報酬も含めて二重にかかるため、信託報酬も年0.44%~1.20%(税抜)と、高めのコスト水準になっています。「くふう」しすぎて、仕組みが複雑になってしまってしまったのでしょうか?

(2017年1月29日更新)


 


ひとくふう新興国株式ファンドの特徴や基本情報

購入単位:証券会社により異なりますが、SBI証券にて最低500円より積立購入可能。
信託報酬年率0.44%~1.20%(税抜)(=運用管理費用0.30%+投資対象ETFの信託報酬0.14%~0.90%)。実際の組入ETFやその配分によって変動。
信託財産留保額:なし
決算:年1回(3月3日)
資産配分比率

以下の組入候補のETFの中から、大和住銀投信投資顧問が独自に定めた戦略毎に1つのETFを選び投資するという、不思議なポートフォリオ構築となっています。

ひとくふう新興国株式ファンドが投資対象とするETF候補一覧


2016年12月末時点では、以下3つのETFを組み入れています。

ひとくふう新興国株式ファンド 組入ETFの構成比率


組入上位10ヶ国の構成比率は以下の通りです。

ひとくふう新興国株式ファンド 組入上位10ヶ国の構成比率


償還日:無期限
運用会社:大和住銀投信投資顧問
為替ヘッジ:なし



ひとくふう新興国株式ファンド、管理人の感想や評価

新興国株式ETFに投資する新興国株式アクティブファンドという、変わったファンドです。新興国株式ETFに投資する低コストのパッシブファンドとしては、EXE-i 新興国株式ファンド(信託報酬0.372%)があります。

ひとくふう新興国株式ファンドは、組み入れETFを機動的に選択することで、高いリターンを追求するアクティブファンドであるところが異なります。

とはいえベンチマークも参考指数もなく、この信託報酬の高さでは、ひとくふうシリーズの特徴である「低信託報酬のアクティブファンド」とは言えず、低コストでインデックスファンドに勝つという戦略が機能せずに、苦戦する事が予想されます。

ひとくふう日本株式ファンドと同様に、本ファンドも「新興国株式銘柄の中から価格変動リスクを相対的に抑えることを目指して組入銘柄数とウェイトを決定する」戦略にしたほうが、コストもはるかに抑えることができたと思われるのに残念です。

だいたい、自分が投資する投資信託にどれだけコストがかかるのかハッキリしないというのは、どう考えても気持ちよいものではありません。

仕組みを複雑にし、「ひとくふう」どころか「ふたくふう」も「さんくふう」もしすぎており、上手くいかない工夫をしてしまった感が強いです。本ファンドに食指が動く人がおられるのか、いささか心配になります。

アセットアロケーションの新興国株式部分は、お勧めのインデックスファンドにあるような低コストかつ徹底的に分散の利いた、以下のようなファンドをメインにしておくのが無難です。

たわらノーロード 新興国株式(信託報酬0.495%)
野村インデックスファンド・新興国株式(Funds-i 新興国株式)(信託報酬0.60%)


実際問題として、本ファンドと比較するのに妥当であると思われるEXE-i 新興国株式ファンドたわらノーロード 新興国株式と、半年間のリターンを比べてみると、「ひとくふう新興国株式ファンドよ、あなたは一体、どこに行きたいのか?」というような状況です。

ひとくふう新興国株式ファンドと、代替となる2つのインデックスファンドとのリターン比較



ひとくふう新興国株式ファンドの購入先

ひとくふう新興国株式ファンドは、以下証券会社にてノーロードで購入できます。

SBI証券楽天証券カブドットコム証券、証券ジャパン

証券口座選びに迷った場合は、 管理人神推しの証券口座のページ を参考にして下さい。
管理人的には、ポイント利用でコストを徹底的に削減する効果のある、SBI証券楽天証券の利用がベストだと思います。(どちらでもお好みのところを利用ください。)


 


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