香港ハンセン指数ファンドを使えば、中国に低コストで投資できる
香港ハンセン指数ファンドは、ハンセン指数をベンチマークとする中国株式インデックスファンドです。2009年8月14日より運用されています。ハンセン指数は、「中国本土銘柄である香港H株や、中国系資本の銘柄である香港レッドチップも含む、香港の取引所に上場している株式」計50銘柄を対象としています。

中国単一国に投資するファンドは信託報酬が軒並み高いものが多い中、中国の株式を投資対象とするファンドの中では最も信託報酬が低いことが特徴です。中国に低コストで投資しようと考える人にとって、選択肢の一つとなり得ます。
(2019年5月10日更新)・・・本ページの情報の更新を希望される方は、Q&Aページより管理人までお知らせください。すぐに対応したいと思います。
香港ハンセン指数ファンドの基本的情報
このファンドの基本情報
項目 | 内容 |
---|---|
購入単位 | 証券会社により異なりますが、楽天証券やSBI証券など主要ネット証券では100円より購入可能。 |
信託報酬 | 年率0.78%(税抜) |
信託財産留保額 | 0.3% |
運用期間 | 無期限 |
決算 | 年1回(8月14日)。 |
運用会社 | 三井住友DSアセットマネジメント |
為替ヘッジ | なし |
「香港ハンセン指数マザーファンド」にファミリーファンド方式で投資しています。

このファンドのポートフォリオなど
2019年3月29日時点で、香港取引所に上場している中国株式計50銘柄に投資。組入上位10業種の構成比率は以下の通りです。他の新興国同様、銀行、保険など金融関連業種の比率が高いことが特徴です。
組入上位10銘柄の構成比率は以下の通りです。

香港ハンセン指数ファンド、管理人の感想と評価
数少ないノーロードの中国株式インデックスファンド
中国株式を投資対象とするインデックスファンドは、他にピクテ・インデックスファンドシリーズ-中国株(愛称:ピクテIF中国株)(信託報酬0.90%)があります。しかし、ピクテ・インデックスファンドシリーズ-中国株は、信託財産留保額が売却時だけでなく購入時にもかかるため、香港ハンセン指数ファンドのみが実質的にノーロードの中国株式インデックスファンドです。
香港ハンセン指数ファンドは、信託報酬が年0.78%と中国株式ファンドとしては最も低く、中国株式に投資するファンドとしては候補の1つとなります。
ただし、新興国株式への投資は各国の紛争やインフレなどの地政学リスクが先進国より大きく、資産形成の面では、中国など単一国に投資するよりも、新興国株式全体に幅広く投資するほうがリスクが分散でき、理にかなっています。
アセットアロケーションの中の新興国株式クラスには、今では以下のような超低コストのお勧めの新興国株式インデックスファンドが購入できる時代になっています。
・eMAXIS Slim 新興国株式インデックス(信託報酬0.189%)
・<購入・換金手数料なし>ニッセイ新興国株式インデックスファンド(信託報酬0.189%)
その上で、中国株式比率をどうしてもさらに高くしたい人が、香港ハンセン指数ファンドをアクセント的に利用するのが良いでしょう。できるだけ低コストで幅広い分散投資を心掛け、単独国の地政学リスクに大きく資産が左右されないように注意すべきです。
香港ハンセン指数ファンドの購入先
香港ハンセン指数ファンドをノーロードで購入できる銀行・証券会社は以下の通りです。
証券口座選びに迷った場合は、 管理人神推しの証券口座のページ を参考にして下さい。
管理人的には、ポイント利用でコストを徹底的に削減する効果のある、SBI証券か楽天証券の利用がベストだと思います。(どちらでもお好みのところを利用ください。)
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