インデックスファンド欧州リート(毎月分配型)の評価
インデックスファンド欧州リート(毎月分配型)はS&P欧州REIT指数をベンチマークとするヨーロッパリートインデックスファンドです。
2014年5月30日に設定されて以来、ノーロード(購入手数料無料)ではありませんでしたが、2015年9月30日よりSBI証券と楽天証券で、ノーロードで購入できるようになりました。
インデックスファンドUSリート(毎月分配型)と同様に純資産総額も少なく、実質コストも高い点が問題です。さらに税金が無駄にかかる分だけ非効率な毎月分配型です。購入価値は薄いです。
(2015年10月11日)
インデックスファンド欧州リート(毎月分配型)の基本的情報
・購入単位:SBI証券にて最低500円より積立購入可能。
・信託報酬:年率0.70%(税抜)
・信託財産留保額:なし
・決算:年12回(毎月20日)。毎月25円の分配金を無駄に吐き出しています。
・資産配分比率:イギリス、フランスのREITを中心にヨーロッパの先進国REIT計46銘柄に投資(2015年8月31日時点)
組入上位10銘柄の構成比率は以下の通りです。
・償還日:2029年5月21日
・運用:日興アセットマネジメント株式会社
・為替ヘッジ:なし
インデックスファンド欧州リート(毎月分配型)・管理人の感想と評価
純資産が少なく、実質コストも高い
インデックスファンド欧州リート(毎月分配型)は、ヨーロッパ先進国限定のREITに投資できるインデックスファンドです。ただし、今まではどの証券会社でもノーロードで購入できなかったこともあり、純資産残高は約1.3億円しかなく、運用に懸念があります。信託報酬も年0.70%(税抜)と海外リートファンドとしては平凡で、さらに運用期間も無期限ではなく、2029年5月までと決められているのが残念です。
運用報告書記載の費用明細(6ヵ月分)は、以下の通りです。6か月分の実質コストが1.282%(税込)であることから年間の実質コストは1.282%×2=年2.564%(税込)もかかっています。
信託報酬43円よりも、「保管費用等のその他費用」61円の方がかかり、インデックスファンドとは思えないほどの超高コストファンドです。

付け加えると、当ファンドは余計な毎月分配型ファンドですから、普通分配の時の税金も無駄となり、さらにコストを引き上げます。
配当抜き指数にすらリターンが大きく負けている
以下が、2014年5月末からのベンチマークと基準価額(分配金の税金をゼロとした場合の再投資を仮定)の比較です。
上記のピンク色のベンチマークはS&P欧州REIT指数で、配当落ちしている指数です。本ファンドは、配当落ちしている指数にすら大きく劣るリターンしか出せておらず、典型的な、買ってはいけないファンドです。
これはやはり、前述の高いコストがリターンを大きく引き下げていると思われます。ヨーロッパのリートに限定せず、アセットアロケーションの海外リート部分には、下記のようなファンドを選択すべきです。(カッコ内は税抜き信託報酬)
・先進国リート全体に投資:SMT グローバルREITインデックス・オープン(0.55%)
・先進国+新興国リートに投資:<購入・換金手数料なし>ニッセイ グローバルリートインデックスファンド(0.45%)
インデックスファンド欧州リート(毎月分配型)の購入先
インデックスファンド欧州リート(毎月分配型)をノーロードで購入できる銀行・証券会社は以下の通りです。
SBI証券、楽天証券
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管理人的には、ポイント利用でコストを徹底的に削減する効果のある、SBI証券か楽天証券の利用がベストだと思います。(どちらでもお好みのところを利用ください。)
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