インデックスファンドUSハイブリッド優先証券(毎月分配型)の評価

インデックスファンドUSハイブリッド優先証券(毎月分配型)は、S&P米国優先株式指数ベンチマークとする、米国ハイブリッド優先証券に投資できるインデックスファンドです。

2014年4月25日より運用が始まりました。その後、2015年9月30日よりSBI証券楽天証券で、ノーロードで購入できるようになりました。

インデックスファンドUSハイブリッド優先証券(毎月分配型)


アメリカのハイブリッド優先証券に分散投資できる数少ないインデックスファンドですが、純資産総額も少なく、リターンも配当抜きベンチマークにすら劣っているのが大問題です。さらに税金分、非効率な毎月分配型でもあり、投資価値は全くありません。


(2017年5月13日更新)


 


インデックスファンドUSハイブリッド優先証券(毎月分配型)の基本的情報

購入単位:証券会社により異なりますが、SBI証券にて最低500円より積立購入可能。
信託報酬年率0.70%(税抜)
信託財産留保額:なし
決算:年12回(毎月20日)。毎月70円の分配金を無駄に吐き出しています。
資産配分比率:米国ハイブリッド優先証券計163銘柄に投資(2017年3月31日時点)

業種別構成比率は以下の通りです。ハイブリッド優先証券は銀行など金融関係の発行が多く、本ファンドも6割近くが銀行、各種金融の発行する証券に投資しています。

インデックスファンドUSハイブリッド優先証券(毎月分配型) 業種別構成比率


組入上位10銘柄の構成比率は以下の通りです。 組入比率6位の「ISHARES US PREFERRED STOCK-ETF」は、本ファンドと同じS&P米国優先株式指数をベンチマークとするETFです。ファンド全体の配当利回りは年6.28%です。

インデックスファンドUSハイブリッド優先証券(毎月分配型) 組入上位10銘柄の構成比率


償還日:2029年2月20日
運用:日興アセットマネジメント株式会社
為替ヘッジ:なし



インデックスファンドUSハイブリッド優先証券(毎月分配型)、管理人の感想

ハイブリッド優先証券に投資する、数少ないインデックスファンド

インデックスファンドUSハイブリッド優先証券(毎月分配型)は、「米国のハイブリッド優先証券に投資するインデックスファンドに投資できる」という点では珍しい投資信託です。

ハイブリッド優先証券は、期限付きの劣後債、優先出資証券、優先株式といった「発行体のデフォルトの可能性をかぶり、発行体の都合で繰上償還の可能性があったり、配当がなくなったりする」、複雑な仕組みの証券を指します。

ハイブリッド証券の複雑な中身をわかっていますか?


今の超低金利下のご時世で、配当利回りが年6.28%もあるのは、ハイブリッド証券が抱える数々のリスクと引き換えのものです。


純資産が少なく、非効率な毎月分配型ファンド

ただ、今まではどの証券会社でもノーロードで購入できなかったこともあり、純資産残高は約3.6億円しかなく、資産の一部を海外ETFで補完するなど、運用に苦労しています。

また、運用報告書記載の費用明細(6ヵ月分)は以下の通りです。6か月分の実質コストが0.609%(税込)なので、年間の実質コストは0.609%×2=約年1.22%(税込)もかかっています。

インデックスファンドUSハイブリッド優先証券(毎月分配型) 1万口当たりの費用明細


さらに、毎月70円分を切り崩している「余計な毎月分配型ファンド」のため、普通分配の時の税金も無駄となり、実際にはさらにコストを引き上げます。


年間6%以上の配当利回り分を抜いた指数をも下回るリターンが大問題

また、下記が本ファンドのリターンとベンチマークの比較です。配当落ちしているベンチマークにすらリターンが劣っており、分配金を税金ゼロというありえない好条件で全て再投資できたと想定しても、配当分を抜いた指数よりもリターンが劣ります。

インデックスファンドUSハイブリッド優先証券(毎月分配型) リターンとベンチマークとの比較


本ファンドの配当利回りは年6.28%ですが、その分はどこに行ってしまったのか?? 当然、本来の配当込み指数とリターンを比べるべきで、大きな問題です。

その配当分を失って、さらに指数にも劣るリターンしか得られないのでは投資の意味がありません。本ファンドのようなアセットアロケーションの資産クラスにいれるべきか迷うような風変わりなファンドの購入価値はありません。

償還も2029年2月に予定されており、長期投資には不向きなことがよくわかります。



インデックスファンドUSハイブリッド優先証券(毎月分配型)の購入先

インデックスファンドUSハイブリッド優先証券(毎月分配型)をノーロードで購入できる銀行・証券会社は以下の通りです。

SBI証券楽天証券

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