JPMアジア株・アクティブ・オープンの評価・解説

JPMアジア株・アクティブ・オープンは、MSCI AC ファーイースト・インデックス(除く日本)(配当なし)をベンチマークとする新興国株式アクティブファンドです。2015年9月より、SBI証券楽天証券にてノーロード化されました。

ベンチマーク構成国である9ヶ国(中国、香港、台湾、韓国、シンガポール、マレーシア、タイ、インドネシア、フィリピン)の株式に投資し、ベンチマークを上回るリターンを目標としています。

ベンチマークは配当抜きの株価指数にしており、非常にあくどいアクティブファンドです。当然、比較対象は配当込み指数としないとフェアではありません。コストも高く、魅力のないアクティブファンドです。

(2015年9月26日)



JPMアジア株・アクティブ・オープンの概要

・購入単位:証券会社により異なりますが、SBI証券にて最低500円より積立購入可能。
信託報酬年1.53%(税抜) 
信託財産留保額:なし
・決算:年2回(5月11日、11月11日)。2015年5月に300円の分配金を出しています。
・資産配分比率:ベンチマーク構成9ヶ国の計50銘柄に投資。(2015年8月31日時点)

国別構成比率は以下の通りです。
ベンチマークよりも中国比率を上げ、逆にマレーシアやインドネシアは全売却し0%としています。

JPMアジア株・アクティブ・オープン 国別構成比率


通貨別構成比率は以下の通りです。
香港ドルが過半数を占めています。

JPMアジア株・アクティブ・オープン 通貨別構成比率


組入上位10銘柄は以下の通りです。

JPMアジア株・アクティブ・オープン 組入上位銘柄構成比率


・償還日:無期限
・運用:JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社
・為替ヘッジ:なし

 


JPMアジア株・アクティブ・オープン・管理人の感想と評価

ファンドのリターンは「配当込みベンチマーク」と比較しないと意味なし

月報や運用報告書では、「ベンチマークを上回っているリターンを上げている」としていますが、そもそもベンチマークはMSCI AC ファーイースト・インデックス(除く日本)(配当なし)です。

株価指数は配当落ちしていますので、ファンドのリターンと比べるのはMSCI AC ファーイースト・インデックス(除く日本)(配当込み)と比較しないとフェアではありません。

以下が設定来(1998年11月30日)の配当無しベンチマークとのリターン比較です。一見、ベンチマークを上回っていますが、新興国株式の配当は年3%程度あります。

JPMアジア株・アクティブ・オープン 設定来のリターンと基準価額との比較


設定来の18年近くの配当は50%超になることを考えると、全くたいしたことがないリターンしか上げていないことがわかります。


実質コストも年2%超の高コストファンド

新興国株式ファンドとして、信託報酬1.53%は今では相当に高い水準ですね。念のために、実質コストも確認しましょう。

以下が、運用報告書記載の(半年間の)費用明細です。半年分の実質コストは1.035%なので、年間の実質コストは1.035%×2 = 約2.07%(税込)と計算できます。コスト面からも、実に資産運用向きだとは言い難いです。

JPMアジア株・アクティブ・オープン 1万口当たりの費用明細


投資対象もわずか50銘柄と、分散が甘いです。集中投資の結果、ベンチマークよりも相当程度、成績が良いのならまだ無理矢理納得せざるを得ませんが、これでは資産運用に不向きなのは明らかです

アジアなど地域にこだわることなく、アセットアロケーションの新興国株式部分は、実質コストも低く、新興国全体に広く分散投資できる野村インデックスファンド・新興国株式(信託報酬0.60%)等、コストの低い新興国株式インデックスファンドをメインにするのが基本です。



JPMアジア株・アクティブ・オープンの購入先

JPMアジア株・アクティブ・オープンは、以下証券会社でノーロードで購入できます。

SBI証券楽天証券

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管理人的には、 SBI証券 の利用がコストを徹底的に抑えられるのでベストだと思います。



 


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