SBIグレーターチャイナCBファンドは人民元建て債券に投資できる希少なファンド

SBIグレーターチャイナCBファンドは、中国本土、香港、マカオ、台湾などの企業の転換社債(CB)、人民元建ての債券や、人民元債券と連動する証券などにも投資する「約50%が人民元建て」のアクティブファンドです。




2010年ごろに人民元切り上げ(人民元高、円安)を享受できる適度な投資手段を探していた時に、SBI証券に企業インタビューに行った時にSBIファンドバンクの植村社長さんが教えて下さったのが、この「SBIグレーターチャイナCBファンド」です。

ただし・・・・、2010年6月11日に設定された数少ない人民元に(実質的に)投資できるファンドでしたが、人気のなさから純資産残高が減少を続け、2013年4月10日に繰上償還されてしまいました。

(2010年6月14日作成。2014年11月3日更新)

SBIグレーターチャイナCBファンドの概要

・購入単位:1万円以上1円単位(各月の15日か月末の2営業日前の15:00までが申込期限)
・販売手数料:1.05%(税込)
信託報酬年率2.802%(税込)、さらに成功報酬が20%かかるなどコストてんこもりです。
信託財産留保額:0.3%
・決算:年1回(6月6日)
・資産配分比率: 2010年6月時点の通貨配分比率は以下の通りです。




上記の通り約半分程度が人民元建てです。100%人民元建てでない分、人民元の切り上げの効果はその半分程度にとどまりますが、植村社長のお話だと、「本来なら100%、人民元にしたいところだが、制限が有ってできない。それだけ人民元への投資と言うのは難しい」と言う事でした。

しかしですね、そんな事より本ファンドは運用状況もろくに開示されませんでした。まさに投資してはいけないファンドだったです。

・償還日:2013年4月10日に繰上償還済
・運用: SBIアセットマネジメント (トリスケルキャピタルマネジメントが運用)

 



SBIグレーターチャイナCBファンドのメリット・デメリット

中国・人民元に対する投資が可能

人民元建ての資産に投資できるのがメリットです。2010年時点での人民元に対する投資手段は次の通りで、メリットとデメリットは以下になります。

メリット デメリット
SBIグレーターチャイナCBファンド 株式と比べると転換社債は値動きがゆるやか(下落しにくい。) 信託報酬がバカ高い。
中国A株投資 株式市場の値上がり益をストレートに享受。 信託報酬が高い。株式の変動が大きい。
通貨選択型投信(人民元コース) 特になし。流行りものとしての面白さ。 投資先は中国でない。
外貨FX コストの安さ。 流動性の問題から、当面取り扱い再開は見込めず。


中国A株投資は、ほぼ全てが人民元建てですが、SBIグレーターチャイナCBファンドは半分程度が人民元なので、通貨切り上げの効果は半減します。

ただし、中国A株投資は株式としてのリスクは大きく、その点、SBIグレーターチャイナCBファンドであれば価格変動が株式に比べるとマイルドです。



株価上昇時は株式投信、下落時は債券投信としての性格

上記で、ファンドの基準価額の変動がマイルドと記しましたが、具体的にはA株とCBの値動きの推移を見ると分かります(下記)。

ポイント①では、株価の上昇時には転換社債(CB)の価格も株価に連動して上昇しているのが分かります。

それに対してポイント②の金融危機の際の値動きに注目です。

株価は大きく下落しているのに対し、債券価格は切り下がらず、非常に安定的な値動きをしています

これは、債券価格が下落すると投資利回りが上昇し、株式の下落局面に債券投資が有利なのと全く一緒です。



具体的な基準価額の推移

次の通りとなっています。

およそ1年間の値動きですが、株のように大きく上昇して値上がり益を100%享受できない代わりに、下落もせずに非常に緩やかに上昇しているのが分かります。



SBIグレーターチャイナCBファンド・管理人の感想

えーっと、ワタクシは2012年時点で少しだけこのファンドをお遊び程度買ってみまして、その後に少しだけ利益が出た時点で売っぱらっちゃいましたが、基本、このSBIグレーターチャイナCBファンドの信託報酬が年2.802%(税込)とありえない超高コストファンドです。販売手数料も1.05%(税込)かかり、まさにありえないレベルのぼったくりファンドですね。

2010年当時、管理人がこのファンドに着目したのは、中長期的な人民元の切り上げを投資成績に反映させたいとの欲望からでした。

ただ、実際の為替の値動きは、人民元は米ドルに対しては切り上げている(人民元高、ドル安)傾向なものの、人民元と円のレートは、人民元安、円高が続き、日本国内からの人民元投資はうまくいかないのが現状です。

人民元が切り上がることが決まっているのなら、中国の人々は何もしなくても大金持ちです。

まさに、高金利の人民元は下落し、低金利の日本円は上昇するという為替の長期的な動きそのものです。いかに期待リターンがゼロの為替で儲けることが難しいかよくわかります。
(人民元への投資に高いコストがかかる分、期待リターンはコスト込みでマイナスです)

という事で、妙なファンドをご紹介してしまってごめんなさい<(_ _)>

ごめんなさい



SBIグレーターチャイナCBファンドの購入先

SBIグレーターチャイナCBファンドは、SBI証券のみで購入可能でしたが、繰上償還されてしまったため、現在は購入できません。

★この記事が参考になりましたら、ブックマークもしくはシェアをお願いいたします

ページトップへ戻る