為替リスクは怖くない・・・円高還元セールと考えよう!

海外の資産に投資して為替変動が襲ってきた場合、特に「円高に触れた時の為替リスクが怖い!」と考え、尻込みする方もいらっしゃるかもしれません。が、これも長期運用が基本の投資信託であれば、リスクをやり過ごす事ができるのです。

下の表をご覧下さい。1ドル=117円の時に、運用利回り6%で投資を開始した時の基準を100として、円高、もしくは円安に為替が振れた場合、資産がどのように変化するかを表しています。

投資期間 為替レート
97円 107円 117円 127円 137円
1年 87.9 96.9 106.0 115.1 124.1
2年 96.9 102.8 112.4 122.0 131.6
3年 98.7 108.9 119.1 129.3 139.5
4年 104.7 115.5 126.2 137.0 147.8
5年 110.9 122.4 133.8 145.3 156.7
6年 117.6 129.7 141.9 154.0 166.1
7年 124.7 137.5 150.4 163.2 176.1
8年 132.1 145.8 159.4 173.0 186.6
9年 140.1 154.5 168.9 183.4 197.8
10年 148.5 163.8 179.1 194.4 209.7
11年 157.4 173.6 189.8 206.1 222.3
12年 166.8 184.0 201.2 218.4 235.6
13年 176.8 195.1 213.3 231.5 249.8
14年 187.4 206.8 226.1 245.4 264.7
15年 198.7 219.2 239.7 260.1 280.6
この表から読み取れるのは、為替が20円も円高に振れてしまった場合でも、元本割れする期間はわずか3年で済む、と言う事実です。

年率利回りの6%と言うのは、そんなに無理がある数字ではありません。その数字であっても、4年目からリターン4%を得ることが出来る、そして15年経つと約2倍に、資産が増えるという事がわかります。

(仮に為替が逆に20円円安、投資家にとって良い方向に向かっていたとしら、資産は3倍弱に膨れ上がりますね。ただし為替の動向は専門家ですら予測する事は不可能です。)

つまり、投資信託の長期投資の姿勢は、20円と言う、相当に大きな為替リスクをも吸収する事ができる実力を持っているのです。


 


「世界」を買いまくる絶好のチャンス

以前、 1ドル=88円台を付けて相当な円高が進み、外国株(あるいは債券)投資信託も為替リスクをもろにかぶって、基準価額が下がっていまったケースが見られました。しかし、円高も目くじら立てて心配する事でも有りませんよ、と言う点について考えてみたいと思います。

投資信託と円高


為替リスクも怖くないで書いた通り、基本的に円高に振れても、その時のファンドの価格から複利で運用されますので、年と共に円高分を吸収、いずれまたご自身の投資成績はプラス転換していくでしょう。それ以外に付け加える事と言えば、次の2点です。


その①:米ドル経由で、世界に旅に出る

例えば、管理人がメインで投資していたセゾン・バンガード・グローバルバランスファンド、この投資信託は、外貨の割合が7割で、結構為替リスクにさらされています。

全て米国で運用されているバンガード社のファンドに投資している形ですから、極言すると、100%、円高ドル安の影響を受けています。




しかし良く見ると、米国一国に対しての投資の割合は40%程度。その他の60%は米国以外の国に投資している、つまりアメリカを経由して、さらにその他の国に旅に出ているのです

アメリカドルは、円に対して安くなっています。では、他の通貨に対して、どうなっていますか? そう、米ドルは、ユーロに対しても、中国元に対しても、オーストラリアドルに対しても、ほとんど全ての通貨に対し、全面安の状況です(日本が円高になった当時)。

と言う事は、米国に投資した分の40%はそのままドル安の影響、つまり為替リスクをモロにかぶりますが、それ以外の60%は、実は円高ドル安の影響を受けていないのです

意味が分かるでしょうか?

超・便宜的に、米ドル経由でユーロ資産に50%投資しているとします。この時、100ユーロ=100ドル=10000円とします。米ドルを通じたユーロの割合は50%とします。

これが円高(ドル安)になって、120ユーロ=100ドル=8000円となった場合、どのような為替の影響を受けるでしょうか。 うーん、すみません、ちょっと表にしても分かりにくいですね・・・汗。

ユーロ ドル ユーロ分の資産額
通常 100ユーロ 100ドル 10000円 50ユーロ相当
ドル安時 120ユーロ 100ドル 8000円 48ユーロ相当


言葉で表すと、米ドル経由でさらにユーロに変わってヨーロッパ企業に投資している事になりますから、それはユーロ建て資産になる、と言う事です。

つまり、ヨーロッパ企業は、その保有する現金・商品・土地・工場などの資産はすべてユーロ建てであり、投資家である私たちは、米国市場でそれらを買っているにものの、その資産をその時のレート、ユーロ/米ドルで換算して、米ドルベースで表示されているだけのこと。

仮に米ドルがユーロに対して下がった場合は、ユーロの企業(株)の価値は、それだけ自動的に上がることになります。

要は、米ドルだけを見ているといかにもそっくりその分損した気分になりますが、ファンドがどの国に投資しているかによって、実は案外損をしていないという事です。

もちろん、米国だけに投資している場合や、米国の比率が高い場合は、純粋に為替の損失となって計上されますから、やはり世界に幅広く分散していた方がリスクが減少しますね。


その②:投資もショッピングも、同じ

円高が進むと海外旅行に行く人が増えます。海外旅行のパンフレットを見ると、欧米行のツアーが、「え?こんなに安かったっけ?」と言うような価格になっているのを見て、正直、驚きます。と同時に、「じゃあ、旅行しようかな?」と言う気分がムラムラと湧いてきます。

同じく、海外のブランド品が、庶民の手の届くところまで値が下がりつつあるのも実感します。さらに、大手スーパーでは、円高還元セールを繰り出していますから、食料品や日用品を中心に、ずいぶんと購買力が付いてきた感じもします。

円高で世界中の資産を爆買い


これらは何を意味するのでしょうか? 実は、海外のモノやサービスを買う場合に、絶好のチャンスが到来している、と言う事なのですね。

もちろん、今後さらに円が高くなるかも知れません。逆に、安くなる可能性も同じくらいあります。ただ、言えている事は、数年前に比べて海外のモノを買う際の価格が、全く同一商品であるにもかかわらず、為替の影響で2割や3割と言った相当な大きな値幅で「バーゲンセール状態」になっている、と言う事です。

これは、買い物だけではありません。投資の世界でも同じです。投資信託と言う便利な器を通して、今まではとても買えなかったアメリカやヨーロッパ、さらには今後も高い成長が期待される新興国の株や債券を、バーゲン価格、超特価で購入できる、と言う事なのです。

先に書いた、セゾンのファンドでも同じ事が言えます。先ほどユーロは米ドルに対して高くなっていると書きましたが、それでも円に対しては安くなっています。

と言う事は、米国の資産も、ヨーロッパの資産も、為替を通じて大変なお買い得価格になっている、仮に今まで1万円で100個しか買えなかったものが、120個とか130個買える、と言う事なのです。

もしも今のうちに購入しておいて、将来(1年後か数年後かは分かりませんが)景気が回復したら、為替の分はそっくりそのまま利益につながりますし、買っておいた外国株そのものも値上がりするでしょうから、ダブルで美味しい思いをする事になります

食料品で数円の円高還元セールに飛びつくよりも、投資信託を通じて、もっと大きな「世界」と言うものを買った方が良いと思いませんか? 

食糧は食べちゃえばオシマイです。旅行も残るのは思い出だけです。が、「世界」は一度購入したら常に少しずつ大きく成長して、そして確実に「残ります」。残って、かつ増えるのです。旅行と違って思い出が残るのではなく、投資を通じて社会への「想い」が残り続けます。

子供の成長でも楽しむかのように、世界経済の成長をじっくり待って、将来のリターンを着実に得ていく行動は、私たち庶民の資産形成にとって、とても重要な事だと思います。


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