国際のe‐コモディティの評価

国際のe‐コモディティは、複数の米ドル建てのコモディティETFに投資するアクティブ型の為替ヘッジ付コモディティファンドです。

「上昇トレンドの判断するコモディティからのリターンを獲得する「トレンドフォロー戦略」」とやらの運用を行い、月1回の頻度でめまぐるしく投資対象コモディティを変更することでリターンを狙う、絶対収益型のファンドです。

(絶対収益型のファンドなんて言われると、今のところ実っていないみのりの投信を思い浮かべるよ・・・)

国際のe‐コモディティのトレンドフォロー戦略のイメージ


コモディティファンドとしては珍しいアクティブファンドですが、実際にはそんな戦略が機能するわけもなく、基準価額設定当初から右肩下がりに落ち続けている典型的なダメファンドでした。

超高コストでもあり、投資価値はないまま、2016年8月25日に満期償還されました。

(2017年4月9日更新)


 



国際のe‐コモディティの特徴・評価

購入単位SBI証券では最低500円より積立購入可能でした。
信託報酬年率1.035%(税抜)
信託財産留保額:0.3%
決算: 年1回(8月25日)
資産配分比率: 2015年6月30日時点の投資比率は以下の通りです。エネルギー、金属、農産物に幅広く投資しています。月に一度投資対象が見直しされますが、場合によっては、金(ゴールド)1種類のみに投資などかなり極端に売買を繰り返すのが特徴です。

国際のe‐コモディティ コモディティ投資比率


償還日:2016年8月25日に満期償還済
運用:三菱UFJ国際投信
為替ヘッジ:あり



国際のe‐コモディティ・管理人の感想

コモディティファンドは、SMTAMコモディティ・オープンのように商品先物指数の値動きにおおむね連動をめざすインデックスファンドが多いです。

その中で、国際のe‐コモディティ投資対象をめまぐるしく変更する、めずらしい絶対収益型のアクティブファンドです。

ただ、「コモディティは、コモディティ価格を決定する需要、供給の構造が時間をかけて変化する傾向があること などから、価格トレンドを形成しやすい」ために、トレンドフォロー戦略が有効とか寝言を主張しているファンドですが、実際の運用は全くうまくいっていません。

下図が、国際のe‐コモディティの設定来の基準価額の推移です。

国際のe‐コモディティ 設定来の基準価額の推移


絶対収益型と謳っておきながら、もう見事なまでに右肩下がりで順調に資産を減らし続け、まもなく半分になる勢いです。

にも関わらず、運用報告書を見ても、運用が損失を出し続けていることへの言い訳も何もなく、今後もトレンドフォロー戦略を続けると書かれているだけです。投資家をバカにしているファンドの1つと言えますね・笑(みんなどうせ読まないでしょ?という事で)。

トレンドフォロー戦略とか言っても、結局コモディティは保有しても配当も利息もなく、富を生むものではありません。コストを引く前ですら期待リターンゼロの投機です。

また、以下が運用報告書記載の費用明細です。

国際のe‐コモディティ 1万口当たりの費用明細


これより、国際のe‐コモディティの実質コストは、信託報酬1.035%×(175円/76円)=約2.38%(税抜)と計算できます。

頻繁な売買が影響し、信託報酬よりも高い売買委託手数料が、この超高コストの要因となっています。

また、コモディティETFに投資するため、ファンドオブファンズ形式のファンドですが、その費用も明示されておらず(実際は投資対象ETFの信託報酬も別途払います)、実に投資家軽視の姿勢であることがわかります。

(目論見書にはファミリーファンド方式と書かれていますが、マザーファンド自体はETFに投資しているため、信託報酬は二重にかかります。

期待リターンがもともとゼロのコモディティに、年2.38%のコストをかけて投機するこんなファンドに投資して、リターンが出るわけがありません。

資産運用にはコモディティファンドは不適です。株式や債券クラスとの分散効果があるなどの販売側の売り文句に、騙されないようにしましょう。

それにしてもこのファンドは見事に、裏目裏目となる投資対象を選び続けており、逆指標として使うぐらいしか利用法がありません。

純資産総額もわずかで、繰上償還も危ぶまれましたが、2016年8月の満期償還までなんとか運用できました。




国際のe‐コモディティ の購入先

国際のe‐コモディティをノーロードで購入できる銀行・証券会社は下記の通りでしたが、満期償還されたため、今は購入できません。

SBI証券楽天証券カブドットコム証券

あわせて、 管理人神推しの証券口座のページ を証券会社選びにお役立て下さい。
管理人的には、 SBI証券 の利用がコストを徹底的に抑えられるのでベストだと思います。


 


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