マネックス資産設計ファンド・・・年1度の資産配分比率の変更は余計

マネックス資産設計ファンドは、日本と先進国の株式、債券、リートの計6資産に分散投資するバランス型インデックスファンドです。2007年1月26日に設定されました。

マネックス資産設計ファンドには、決算回数の違いにより、以下の2種類があります。

マネックス資産設計ファンド<育成型>: 年1回決算(分配金再投資)
マネックス資産設計ファンド<隔月分配型>: 年6回決算

マネックス資産設計ファンド


基本資産配分比率を、リスク水準を一定にするとの名目で年1回変更するのが最大の特徴です。が、毎度裏目に出ているのが悲しいところです。

新興国が含まれていないインデックス型のバランスファンドとして、信託報酬が年0.95%(税抜)と時代遅れの高さでしたが、2018年10月12日から、信託報酬が年0.50%(税抜)に引下げられ、この点は評価できると思います。


(2018年10月27日更新)・・・本ページの情報の更新を希望される方は、Q&Aページより管理人までお知らせください。すぐに対応したいと思います。



 


マネックス資産設計ファンドの基本的情報

このファンドの基本情報

購入単位:証券会社により異なりますが、マネックス証券では100円より購入可能。
信託報酬年率0.50%(税抜)
信託財産留保額:0.3%

決算
  ①育成型:年1回(1月11日)。分配金は税引後再投資。(設定来の分配金は0円です。)
  ②隔月分配型:年6回(奇数月の11日)。分配金は毎回15円を出しています。

償還日:無期限
運用:アセットマネジメントONE
為替ヘッジ:なし


このファンドのポートフォリオなど

下記6資産のインデックス型マザーファンドファミリーファンド方式で投資しています。

マネックス資産設計ファンド ファミリーファンド方式構造


現在の基本配分比率は以下の通りです。(2018年10月末現在。年1回(4月)に基本配分比率が見直されます。)

    
マザーファンド 基本組入
比率
 ベンチマーク
国内株式パッシブ・ファンド(最適化法)・マザーファンド  26.0% 東証株価指数(TOPIX)(配当込み) 
外国株式パッシブ・ファンド・マザーファンド  24.0% MSCI コクサイ・インデックス(配当込み) 
国内債券パッシブ・ファンド・マザーファンド  28.0% NOMURA-BPI総合
外国債券パッシブ・ファンド・マザーファンド  10.0% FTSE世界国債インデックス(除く日本) 
J-REITインデックスファンド・マザーファンド  6.0%  東証REIT指数(配当込み)
外国リート・パッシブ・ファンド・マザーファンド  6.0% S&P先進国REITインデックス(除く日本)(配当込み)


資産配分比率は以下の通りです。(2018年9月28日時点)

マネックス資産設計ファンド 6資産の配分比率


マネックス資産設計ファンド、管理人の感想や評価

信託報酬を引き下げるも、特に低コストでもないバランスファンド

マネックス資産設計ファンドが設定された2007年は、まだ低コストのバランスファンドは数少ない時代だったため、信託報酬が年0.95%(税抜)でも本ファンドを購入する意味がありました。

しかし、その後に次々と低コストのインデックスファンドが登場し、バランスファンドも後述する信託報酬0.14%台の超低コストのものが買える時代になっています。

そのため、本ファンドのような国内外の株式、債券、リート6資産に分散投資するバランスファンドとしては、(コスト高になりがちな)新興国への投資が無いにも関わらず、信託報酬0.95%(税抜)はあまりにも高すぎ、すっかり時代遅れのファンドとなっていました。

2018年10月にようやく信託報酬を年0.50%(税抜)に引下げてきましたが、それでも特に著しく低い信託報酬というわけでなく、平凡なコスト水準にとどまっています。

現在は、例えば以下のように超低コストのバランスファンドがあり、わざわざ本ファンドを選ぶ必要が無くなりつつあるというのが、率直な感想です。

eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)(信託報酬0.142%)
<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)
(信託報酬0.159%)


ただし、バランスファンドについては、それぞれのファンドの資産配分比率が異なっており、単純にコストだけでは比較できないのも事実です。したがって、ご自身にとって相応しい比率に近いものを選ぶという視点も、忘れてはなりません。


資産配分比率を年1回変更するバランスファンドだが、裏目裏目に

また、マネックス資産設計ファンドは、基本資産配分比率をイボットソン・アソシエイツ・ジャパン株式会社の投資助言(余計なコストが発生します)により、年1回(4月1日)変更するのが最大の特徴です。

下記に、マネックス資産設計ファンドの、2007年設定来の毎年の基本資産配分比率の変化を示します。2015年以降は配分比率に変化はありません。

    
資産   基本資産組入比率
 07年
設定
08年
4月 
 09年
4月
10年
4月 
11年
4月 
 12年4月  13年4月 14年4月 15年4月~18年4月
  株価下落スタート   リーマンショックによる株価最安時期  リーマンショックからの株価回復期      ほぼ変化なし 株高時に株式比率アップ 。その後変化なし。
国内株式  21%  17%  20%  21%  21%  22%  24%  25%  26%
外国株式  15%  14%  9%  13%  14%  14%  21%  22% 24%
国内債券  22%  23%  30%  29%  29%  30%  28%  28%  28%
外国債券  20%  25%  29%  26%  26%  23%  10%  10%  10%
J-REIT  15%  13%  6%  6%  5%  6%  9%  8%  6%
海外リート  7%  8%  6%  5%  5%  5%  8%  7%  6%


ご覧いただくとお分かりのように、未曽有の金融危機での世界的株価下落&円高時に株式比率を減らし、金融危機前や後に株式比率を増やしています。

例えば、2009年は外国株式比率はわずか9%まで低下しています。この時が最大の購入チャンスでした。相場回復と共に外国比率は24%まで増やしています。

マネックス資産設計ファンドは、リスク水準を一定に保つための配分比率の変更ということで、毎年の各資産クラスの実績リターンとリスクから、今後のリスクを推測し、資産配分比率を決めています。

結果的に、これが完全に裏目に出ています。これでは、車の運転に例えると「バックミラーを見ながら運転している」ことと同じです。

リスクを恐れるあまり、資産運用の基本である安い時に購入し、高い時に売る(あるいはリバランスのため売却する)ことができず、割高な資産を購入し、割安の時に売る結果となっています。

バランスファンドは固定の配分比率にすることで、上記の安い時にたくさん購入、高い時には購入を少な目にしておくとが自然に行えることが利点の1つです。

リスク水準を一定に保ちたい方は、マネックス資産設計ファンドを購入する資金の一部をキャッシュや定期預金や個人向け国債などの無リスク資産にしておき、それ以外でバランスファンドを購入すればよいだけです。

マネックス資産設計ファンドのように、日本債券比率の高いバランスファンドを購入する必要性はありません。ただ、逆指標としての利用法はあるので、購入せずとも基本資産配分比率の変化をチェックしておく意味はあります。

本ファンドと同じ「マネックス資産設計ファンドシリーズ」である、投資対象資産6資産に新興国株式、新興国債券を加えた8資産に投資するマネックス資産設計ファンド エボリューションもありますが、こちらも信託報酬を引き下げたとはいえ、年0.55(税抜)と平凡なコスト水準です。

1本のファンドだけで国際分散投資を行うことでアセットアロケーションを完結したい場合、時価総額比で世界の株式、債券に投資できるセゾン・バンガード・グローバルバランスファンド、またはGDP比率を元に配分比率を固定した世界経済インデックスファンドSMT インデックスバランス・オープンを中心に、ご自分の好みの資産配分比率に合わせたバランスファンドを選べば十分でしょう。

関連記事セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドとマネックス資産設計ファンドを比較




マネックス資産設計ファンドの購入先

マネックス資産設計ファンド(育成型、隔月分配型)は、以下より購入が出来ます。

 マネックス証券、静岡銀行(インターネット専用)

なお、マネックス証券自体の詳細を確認される方は、こちらをご覧下さい。


 


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