マネックス資産設計ファンド・・・年1度の資産配分比率の変更は余計

マネックス資産設計ファンドは、日本と先進国の株式、債券、リートの計6資産に分散投資するバランス型インデックスファンドです。2007年1月26日に設定されました。

マネックス資産設計ファンドには、育成型(年1回決算、分配金再投資)と隔月分配型(年6回決算)の2種類があります。決算回数以外の違いはありません。

基本資産配分比率を、リスク水準を一定にするとの名目で年1回変更する(いつも裏目に出る)のが最大の特徴です。

新興国が含まれていないバランス型のインデックスファンドにも関わらず、信託報酬が年0.95%(税抜)と高めに設定されている時代遅れのコスト水準のファンドです。

(2016年2月29日更新)



 



マネックス資産設計ファンドの基本的情報

・購入単位:
  ①育成型:1000円以上1円単位。
  ②隔月分配型:1万口以上1口単位
信託報酬年率0.95%(税抜)
信託財産留保額:0.3%
・決算:
  ①育成型:年1回、1月11日に決算。分配金は税金等控除後に再投資。
(設定来の分配金は0円)
  ②隔月分配型:年6回、1,3,5,7,9,11月に分配。

・資産配分比率: 下記6資産のマザーファンド(インデックスファンド)に分散投資
(2016年1月末現在。年1回4月に基本配分比率の見直しあり)

    
マザーファンド 基本組入比率  ベンチマーク
国内株式パッシブ・ファンド(最適化法)・マザーファンド  26.0% TOPIX(配当込み) 
外国株式パッシブ・ファンド・マザーファンド  24.0% MSCI コクサイインデックス(配当込み) 
国内債券パッシブ・ファンド・マザーファンド  28.0% NOMURA-BPI総合
外国債券パッシブ・ファンド・マザーファンド  10.0% シティ世界国債インデックス(除く日本) 
J-REITインデックスファンド・マザーファンド  6.0%  東証REIT指数(配当込み)
グローバルリート・パッシブ・ファンド・マザーファンド  6.0% S&P先進国REITインデックス(除く日本)(配当込み)


2016年1月末時点の資産配分比率は以下の通りです。

マネックス資産設計ファンド 2016年1月末時点の資産配分比率


・償還日:無期限
・運用:アセットマネジメントONE
・為替ヘッジ:なし


マネックス資産設計ファンド、管理人の感想や評価

国内外の株式、債券、リート(不動産投資信託)6資産に分散投資するバランスファンドとして、(コスト高になりがちな)新興国への投資が無いにも関わらず、信託報酬0.95%(税抜)は高すぎます。

マネックス資産設計ファンド
設定当初の2007年は、まだ低コストのバランスファンドは数少なく、本ファンドを購入する意味もありました。

現在は、世界経済インデックスファンドeMAXIS バランス(8資産均等型)(信託報酬0.50%(税抜))など、低コストかつ新興国株式も含まれているバランスファンドはたくさんあります。

⇒関連記事: 信託報酬の安いバランス型ノーロード投信ランキング



また、マネックス資産設計ファンドは、基本資産配分比率をイボットソン・アソシエイツ・ジャパン株式会社の投資助言(余計なコストが発生します)により、年1回(4月1日)変更するのが最大の特徴です。

下記に、マネックス資産設計ファンドの、2007年設定来の毎年の基本資産配分比率の変化を示します。

    
資産   基本資産組入比率
 07年
設定
08年
4月 
 09年
4月
10年
4月 
11年
4月 
 12年4月  13年4月 14年4月 15年4月
  株価下落スタート   リーマンショックによる株価最安時期  リーマンショックからの株価回復期      ほぼ変化なし 株高時に株式比率アップ 
国内株式  21%  17%  20%  21%  21%  22%  24%  25%  26%
外国株式  15%  14%  9%  13%  14%  14%  21%  22% 24%
国内債券  22%  23%  30%  29%  29%  30%  28%  28%  28%
外国債券  20%  25%  29%  26%  26%  23%  10%  10%  10%
J-REIT  15%  13%  6%  6%  5%  6%  9%  8%  6%
海外リート  7%  8%  6%  5%  5%  5%  8%  7%  6%


ご覧いただくとお分かりのように、未曽有の金融危機での世界的株価下落&円高時に株式比率を減らし、金融危機前や後に株式比率を増やしています。

(例えば、2009年は外国株式比率はわずか9%まで低下しています。この時が最大の購入チャンスでした。相場回復と共に外国比率は24%まで増やしています。)

マネックス資産設計ファンドは、リスク水準を一定に保つための配分比率の変更ということで、毎年の各資産クラスの実績リターンとリスクから、今後のリスクを推測し、資産配分比率を決めています。

結果的に、これが完全に裏目に出ています。これでは、車の運転に例えると「バックミラーを見ながら運転している」ことと同じです。

リスクを恐れるあまり、資産運用の基本である安い時に購入し、高い時に売る(あるいはリバランスのため売却する)ことができず、割高な資産を購入し、割安の時に売る結果となっています。

バランスファンドは固定の配分比率にすることで、上記の安い時にたくさん購入、高い時には購入を少な目にしておくとが自然に行えることが利点の1つです。

リスク水準を一定に保ちたい方は、マネックス資産設計ファンドを購入する資金の一部をキャッシュや日本債券ファンドに投入し、それ以外でバランスファンドを購入すればよいだけです。

マネックス資産設計ファンドのように、日本債券比率の高いバランスファンドを購入する必要性はありません。ただ、逆指標としての利用法はあるので、購入せずとも基本資産配分比率の変化をチェックしておく意味はあります。

本ファンドの投資対象に新興国株式、新興国債券を加えた8資産に投資するマネックス資産設計ファンド エボリューションもありますが、こちらも信託報酬が年1.00%(税抜)とコストが高いです。

1本のファンドだけで国際分散投資を行うことでアセットアロケーションを完結したい場合、時価総額比で世界の株式、債券に投資できるセゾン・バンガード・グローバルバランスファンド、またはGDP比率を元に配分比率を固定した世界経済インデックスファンドSMT インデックスバランス・オープンを中心に、ご自分の好みの資産配分比率に合わせたバランスファンドを選べば十分でしょう。

⇒関連記事:セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドとマネックス資産設計ファンドを比較



マネックス資産設計ファンドの購入先

マネックス資産設計ファンド(育成型、隔月分配型)は、以下より購入が出来ます。

 マネックス証券

なお、マネックス証券自体の詳細を確認される方は、こちらをご覧下さい。



 


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