みのりの投信の評価・解説

「剛・柔・善」企業への規律ある集中投資により“ 階段型” に基準価額が上昇する絶対収益を目標とする」日本株式アクティブファンドです。

ひふみ投信ファンドマネージャーの立田博司氏が起業した、株式会社ポートフォリアの唯一の運用ファンドです。 現在は日本株式25銘柄に集中投資するファンドとなっています。

基準価額の下落を異常なほど抑えた運用をめざそうとしていることが月報や運用報告書から見て取れますが、そもそも「株式に投資しながら、市場変化に関わらず絶対収益をめざす」という目標自体に無理がある点で、意味がわからないファンドです

信託報酬も、日本株に投資するだけのファンドなのに年1.75%(税抜)と恐ろしく高く、とても長期的な資産形成に向いているとは言い難い投資信託です。

(2015年7月19日更新)



みのりの投信の特徴・評価

・購入単位:証券会社により異なりますがSBI証券では最低500円より購入可能。
信託報酬年率1.75%(税抜)
信託財産留保額:なし
・決算:年1回(3月31日)
・資産配分比率: 日本株式25銘柄に投資 (2015年6月30日時点)

日本株式比率は60.8%、現金比率は39.2%です。

みのりの投信 日本株式と現金比率


組入上位10銘柄の構成比率は以下の通りです。

みのりの投信 組入上位10銘柄(計25銘柄)


・償還日:無期限
・運用:株式会社ポートフォリア
・為替ヘッジ:なし(投資対象に為替リスクはありません)

 


みのりの投信・管理人の感想

株式ファンドでありながら、基準価額の下落を異常なほど恐れている不思議なファンドです。

冒頭に記したとおり、「世界から選び抜いた「剛・柔・善」に表される長期成長企業の株式に、規律を持って集中的に投資をし、環境変化に合わせて柔軟に適応していく」方針と書かれていますが、「剛・柔・善」自体明確な定義がなく、意味がわかりません。

現時点で日本株25銘柄の集中投資になっており、分散の甘いファンドです。というか、アクティブファンドらしく集中に集中を重ねて銘柄を厳選しているようですが、ベンチマーク参考指数も無い時点でアウトです。

現在は日本株式にしか投資していないため、本来はベンチマークをTOPIX(配当込み)とし、それを上回ることを目標にすべきです。

アクティブファンドの使命は、ベンチマークを上回ることただ1点のみです。「剛・柔・善」への株式に投資するのは自由ですが、運用成績がヘタレであっては何の役にも立ちません。


因縁のひふみ投信、そしてTOPIXインデックスファンドと成績を比べてみる

より良い銘柄の選択、より良い売買のタイミングを目指します」と運用報告書に書かれていますが、そんなことができれば苦労しないし、実際に出来ていないことは運用結果が示しています。

ひふみ投信から勘当されて?飛び出していった割には、勝たねばならないひふみ投信に遠く及ばず、アクティブファンドなら最低でも上回って頂かないと話にならないTOPIXインデックスファンドにも、完全に負けているのが非常に残念です。

みのりの投信とひふみ投信、SMT TOPIXインデックス・オープンの過去3年のリターン比較


インデックスファンドにも大きくリターンが負けているファンドにも関わらず、月報も運用報告書もそのことについて反省も改善内容も全く記載はなく、話になりません。

そもそも市場動向に左右されずに絶対収益が欲しいのなら、株式に投資せず、定期預金や個人向け国債(変動10年)にした方が確実に絶対収益が実現できます。(絶対収益とかいうから、ヘッジファンドでも念頭に置いているのか?その割に成績がダメだが)




何となく雰囲気が似ている鎌倉投信と、運用成績を比べてみた

そう言えば、現金比率が4割にも達しているのを見て、「これはどこかで見た事あるな」と感じました。ホームページを見て、書いてある内容の雰囲気もそっくりだと思いましたが。

その名は、鎌倉投信が運用するファンド、結い2101です。現金比率が同じような状況ならば、運用成績が同じくらいになっているに違いないと思って調べたのが、下記。

参考までに、鎌倉投信を解約してETFに代替えできてしまう現実で記載した、MAXISトピックスリスクコントロール(10%)上場投信もついでに加えて、比較してみましょう。

みのりの投信と鎌倉投信の基準価額の比較


いやいや、鎌倉投信とみのりの投信がピッタリと仲良く連動しているかのようです。「ローリスクでリア充」しているような雰囲気ですね。ETFが彼らに負けてしまっているのが、私としては妙に悔しいです・苦笑。

(もうちょっと長いスパンだと、ETFと鎌倉投信はほぼ同一の運用成績なのですが、みのりの投信の運用期間がまだ短く、2年間で比較すると、上のような結果となります)


結局、「みのらない投信」となるのか?

ところで、信託報酬です。何度も書きますけれど、年1.75%は高すぎます。運用実績記載の実質コスト(トータルコストは)約2.29%もかかります。日本株式ファンドとして、あまりも高コスト過ぎて、この時点で投資価値は全くありません。

みのりの投信の実質コスト


株式への投資は大きなリスク(基準価額のブレ)があるからこそ、高めの期待リターンがあります。ただでさえリスクを鎌倉投信のように抑えているのに、そこで得られる低いリターンをこんなにも高いコストで持っていかれたら、シャレになりません。

(鎌倉投信は目標リターンの5%のうち、2割にあたる1%をコストとして差し引いて、残りの4%をお返ししますと明示しているので、そういう意味では良心的ですね)

株式クラスに投資した時のリスクについては、個々人のリスク許容度に合わせ、債券クラスやキャッシュまで含めたアセットアロケーションを組むことで、低くしてやる事ができます。

日本株式クラス単体で無理にリスクを抑え込まず、TOPIXをベンチマークとする低コストインデックスファンドで、シンプルかつ低コストで運用することが投資の基本です。

SMT TOPIXインデックス・オープンや、日本株式インデックスe(信託報酬0.37%)あるいは、新たに運用が始まった<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド(信託報酬0.29%)に投資すれば十分でしょう。


みのりの投信の購入先

みのりの投信は、以下の証券会社にてノーロードで購入できます。どうしてもみのりの投信で「収穫」したい場合は、下記の金融機関を使うと良いでしょう。

SBI証券楽天証券 、北國銀行



 


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