三井住友・げんきシニアライフオープンはファンドマネージャーが交代

三井住友・げんきシニアライフ・オープンは、TOPIXを参考指数とする日本株式アクティブファンドです。

高齢化社会が生み出す新ビジネス、新技術、あるいは様々なニーズ等をシルバービジネスとしてとらえ、こうした分野に注目して事業を展開していく企業の株式を中心に投資して、財産の成長をめざす」とのことで、「介護関連ビジネス」と、「元気で健康な高齢者関連ビジネス」に投資するテーマ型のファンドです。

三井住友・げんきシニアライフオープン


コストが高く、設定来のリターンもTOPIXと変わらない成績しか上げていなかったダメアクティブファンドでしたが、ここ2年ほどで基準価額が猛烈に上昇してTOPIXを大幅に上回る成績を上げており、それに伴って人気を博しているようです。



(2018年6月1日更新)・・・本ページの情報の更新を希望される方は、Q&Aページより管理人までお知らせください。すぐに対応したいと思います。



 


三井住友・げんきシニアライフ・オープンの概要

このファンドの基本情報

購入単位:証券会社により異なりますが、SBI証券楽天証券では最低100円で購入可能。
信託報酬年率1.50%(税抜)
信託財産留保額:なし
決算:年2回(5月25日、11月25日)、盛大に分配金を出し始めました
償還日:無期限
運用:三井住友アセットマネジメント
為替ヘッジ:なし(投資対象の日本株式に為替リスクはありません。)


このファンドのポートフォリオなど

2018年4月27日時点で、東証一部を中心にした98銘柄に投資しています。4年前にはその半分くらいの銘柄への集中投資でしたから、ファンドの運営者が変わったのでしょうか?

三井住友・げんきシニアライフオープンのポートフォリオ



三井住友・げんきシニアライフ・オープン、管理人の感想と評価

2015年前後から突如として運用成績が向上

三井住友・げんきシニアライフ・オープンは、シニアとやや「関連」がありそうな日本企業に投資しているファンドです。

参考指数のTOPIXに対して、長年「どっこいどっこい」の大したことのない成績しか挙げられなかったファンドでしたが、2015年くらいから、まるで別人にでも変わったかのように成績が急上昇して、今では参考指数をはるか下に見下ろすくらいになっています。

この2年余りの成績の良さによって、過去の成績の悪さを全て覆い隠して、設定来でも、極めて優秀な成果を上げているファンドと言う事になっています。

三井住友・げんきシニアライフ・オープン 設定来の基準価額と参考指数の推移


当然、低コストのインデックスファンド(ここではSMT TOPIXインデックス・オープン)とのリターン比較でも、圧倒的にそれに勝利しています。これだけ見ると、アクティブファンドに投資してみたいという気持ちになるかもしれませんね。

三井住友・げんきシニアライフオープンとインデックスファンドとのリターン比較


しかし、よく考えてみてください。今まで10年以上もヘボかったアクティブファンドの成績が、どうして突如として「大噴火」を起こしたのか。途中で、もしかしたらファンドマネージャーが変わったのかもしれません。あるいは、たまたまのまぐれ当たりかもしれません。

確実なのは、事前にアクティブファンドの成績が急上昇するかしないか、判定する方法は皆無なのです。皆無に近いのではなく、「皆無」だというのがポイントです。アクティブファンドも火山の噴火も、事前の予知などできないのです(火山予知は進歩する可能性はあり)。

その証拠に、下記の矢印のところ、純資産総額をご覧ください。三井住友・げんきシニアライフ・オープンの成績が良いと分かった辺りから、猛烈に資金が集まっています。今までは繰上償還されるのも時間の問題だったのに、凄い豹変です。

ほとんどの投資家は、このように目に見えて運用成績が良いファンドに群がりますので、極めて分かりやすい事になっていますね。今後、利益を手にした投資家が、どのように利益確定してゆくのか、若干の興味があるところです。

三井住友・げんきシニアライフオープンの純資産総額の増加


ところで、このチャートを見ると、本ファンドが今までと違って、最近は分配金を出しまくっているのが分かります(図の中の「D」の文字の部分が分配した記録)。突然の運用成績の向上と共に、ファンドの運用方針が明確に変わったと言えるでしょう。


三井住友・げんきシニアライフ・オープンの分配金が凄い事に

もう少々、分配金を見てみます。赤枠のところ、2014年の後半から、いきなり凄い額の分配金を出し始めているのが分かります。文字通りの「豹変」ですね。仮に本ファンドの初期のころからの投資家がいるとしたら、あまりのやり方の変化に眩暈を覚えるくらいでしょう。

青線の部分を見ると、上の項で書いたのと重複しますが、分配金を多額に出すと投資家が群がるという事も言えそうで、本当に分かりやすい事になっています。

三井住友・げんきシニアライフオープンの分配金


今まで、年2回分配金を出すようなファンドの分配金利回りをチェックした事が無かったので、念のため確認してみました。そうしたところ、なんと、驚きの分配金利回り31%です。ボッタクリ毎月分配型投資信託も真っ青の、凄まじい分配ぶりです。

三井住友・げんきシニアライフオープンの分配金利回り


本ファンドのように突如として純資産総額が急上昇するファンドは、大概は特定の証券会社や地方銀行などが売りまくっているのですが、今回もどこかの金融機関が分配金利回りの凄さを前面に押し出して、何も知らない投資家を上手い具合に誘導したのでしょうか。

分配金の出し方の実態はどうなのか、2017年5月26日から2017年11月27日の半年間を運用報告書からチェックします。配当等の「当期の収益(赤枠)」が1463円なのに対して、分配金(青線)は2450円になります。

これは、普通に考えるとその差額分がタコ足分配になります。本ファンドの場合は値上がり益も凄いでしょうから、タコ足分配とは言えない部分もあると思いますので、本ファンドの保有者は、分配金の内訳を見て、元本払戻金の割合などを確認すると良いでしょう。

元本払戻金がコンスタントに発生しているようならばタコ足分配と言う事ですから、そのようなファンドに投資する価値はありません。(投資家の投資時期によって、タコ足分配になっているかどうかは人それぞれ違いがあります)

三井住友・げんきシニアライフオープンの分配原資の内訳


上記の期間における損益状況を見ると、有価証券売買損益も大幅にプラスとなっていますので、現状はタコ足分配ではない可能性の方が強いですね。

三井住友・げんきシニアライフオープンの損益計算書



本ファンドの実質コストは非常に高いので注意

三井住友・げんきシニアライフ・オープンのコストについても見ておきます。本ファンドの信託報酬は年1.50%(税抜)と高く、長期の運用になるほど真綿で首を絞める様にリターンを削ります。

念のために運用報告書を2期分閲覧し、直近の1年間でどの程度のコストがかかっているのか、それも見ておきました。期間は、2016年11月26日からから2017年11月27日です。

三井住友・げんきシニアライフオープンの実質コスト


これによると実質コストは税込みで2.188%であり、仮にこのようなファンドに10年間の投資を行った場合、金融機関に支払うコストだけで元本の20%を失う勘定になります。

もちろん今のように運用成績が絶好調なのであれば良いのですが、アクティブファンドの成績が長期的に常にインデックスファンド以上だという事には、ほぼほぼ確実にならないので、いずれ高いコストを支払うのに見合わなくなる時期が来ることでしょう。


ファンドマネージャーは、やはり変わっていた

ところで、本ファンドの運用方針が途中からあまりにも変わっているので、ファンドマネージャーの変更があったのかもしれないなど書きましたが、運用報告書を見ていたら、やはりそのようでした。

本ファンドは途中から、葛原健吾さんというファンドマネージャーに変更になっています。

三井住友・げんきシニアライフオープンのファンドマネージャー


今までのダメファンドから、ここまで成績優秀なファンドに代わって、しかも純資産がかつての2億円ほどから768億円まで急成長させたのですから、さぞ高い給料をもらっているのではないでしょうか・笑。

しかし、ファンドマネージャーが変更になって、投資先の企業なども大きく変わったはずですから、参考指数も今まで通りTOPIXで良いのかどうか、多少の疑問はありますね。

なお、モーニングスターの分類によると、本ファンドは「中小型グロース株」のカテゴリーに入ります。このカテゴリーに分類されたファンドで比較した場合は、その平均的な数字よりは劣りますので、意地悪なようですがそれも載せておきます・笑。

三井住友・げんきシニアライフオープンと、分類平均とのリターン比較


ついでに、超絶大人気のひふみ投信も載せておきますが、中小型で運用を行う方針ならば、きちんと中小型の指数をベンチマークなり参考指数にして頂きたいなと思います。

さて、今後も三井住友・げんきシニアライフ・オープンが超高コストをものともせずに、良好なリターンを維持できるのか、あるいは優秀なファンドマネージャーがいつの間にかいなくなって、ヘボい人に代わる事など無いのか、今後の運用を見守りたいと思います。

・・・と、いつになく?ファンドをけなしているように感じるかもしれませんが、葛原健吾さんの手腕は、素直に評価したいと思います。この人については、日経新聞にインタビューが掲載されていましたので、ご興味ある人はご覧ください。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO22463170Z11C17A0000000/



三井住友・げんきシニアライフ・オープンの購入先

三井住友・げんきシニアライフ・オープンをノーロードで購入できる銀行・証券会社は以下の通りです。

SBI証券カブドットコム証券楽天証券フィデリティ証券

あわせて、 管理人神推しの証券口座のページ を証券会社選びにお役立て下さい。
管理人的には、ポイント利用でコストを徹底的に削減する効果のある、SBI証券楽天証券の利用がベストだと思います。(どちらでもお好みのところを利用ください。)


 


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