三井住友・DC新興国株式インデックスファンドの評価

三井住友・DC新興国株式インデックスファンドは、新興国株式市場の値動きを表す、MSCIエマージング・マーケット・インデックス(配当込み)をベンチマークとする新興国株式インデックスファンドです。

元は確定拠出年金(DC)専用ファンドである、三井住友インデックスシリーズの中の新興国株式ファンドとして、2015年9月18日より一般向けにネット証券でも購入できるようになりました。(ファンド名にDCが付いていて紛らわしいが、一般向けとして購入可能

三井住友・DC新興国株式インデックスファンド ファミリーファンド形式のしくみ


上の図のように、ファミリーファンド形式で「エマージング株式インデックス・マザーファンド」に投資しています。マザーファンドの規模が小さいため、現物株ではなく株価指数先物取引100%にて運用を行っています。

そのため、先物特有のコストがかかり、ファンドのリターンは指数よりもかなり下回っています。今後の一般向け販売拡充によるマザーファンドの規模拡大が望まれます。

(2015年9月21日)



三井住友・DC新興国株式インデックスファンドの基本的情報

・購入単位:楽天証券にて最低1000円より積立購入可能。
信託報酬年率0.56%(税抜)
信託財産留保額:なし
・決算:年1回(11月30日)。過去5年とも設定来一度も分配金を出さずに効率よく運用されています。

・資産配分比率:株価指数への連動をめざす米ドル建て国債1~2銘柄に投資することで、間接的にMSCIエマージング・マーケット・インデックス構成銘柄に投資しています。

保有銘柄は以下の通りです。(2015年6月30日時点)

三井住友・DC新興国株式インデックスファンド 投資対象資産構成


・償還日:無期限
・運用:三井住友アセットマネジメント株式会社
・為替ヘッジ:なし

 

三井住友・DC新興国株式インデックスファンド・管理人の感想

純資産が小さく、実質コストが高め

新興国株式インデックスファンドとして信託報酬0.56%は、インデックスファンド海外新興国(エマージング)株式(信託報酬0.55%)に次ぐ低さです。

ただ、実質コストはマザーファンドの規模が小さいこともあり高めです。以下が運用報告書記載の費用明細です。

三井住友・DC新興国株式インデックスファンド 1万口当たりの費用明細


これより実質コストは、信託報酬0.56%×(107円/67円)=約0.89%と計算できます。他と比べてみると、以下のようにライバルの他の低コスト新興国株式インデックスファンドより実質コストが高いです。

マザーファンドの規模が小さく、信託報酬以外にかかる売買費用や管理コストが多めにかかっていると考えられます。

ファンド名 信託報酬(税抜) 実質コスト(税抜)
インデックスファンド海外新興国(エマージング)株式  0.55%  0.87%
三井住友・DC新興国株式インデックスファンド  0.56%  0.89%
野村インデックスファンド・新興国株式(Funds-i新興国株式)  0.60%  0.81%
SMT 新興国株式インデックス・オープン  0.60%  0.87%
eMAXIS 新興国株式インデックス  0.60%  0.84%


先物取引の影響もあり、リターンはベンチマークより下方かい離大

次に、過去のリターンを確認します。以下が三井住友・DC新興国株式インデックスファンドと、インデックスファンド海外新興国(エマージング)株式野村インデックスファンド・新興国株式(Funds-i新興国株式)(信託報酬0.60%)の過去3年のリターンを比較したものです。


オレンジ色:三井住友・DC新興国株式インデックスファンド
赤色:インデックスファンド海外新興国(エマージング)株式
緑色:野村インデックスファンド・新興国株式(Funds-i新興国株式)
青色(参考):MSCIエマージング・マーケット・インデックス(配当込み)

三井住友・DC新興国株式インデックスファンドと各新興国株式インデックスファンドとの過去3年のリターン比較


(配当込みの)ベンチマークは青色のグラフであり、どのファンドもベンチマークを下回っています。そのため、「リターンが高い=トラッキングエラーが小さい」と判断することによって、各ファンドを比較することが可能です。

これを見ると、三井住友・DC新興国株式インデックスファンドのリターンがこの中で一番低い(=トラッキングエラーが大きい)です。(トラッキングエラーとは、ベンチマークにきちんと連動せずに、かい離が発生することと思ってください)

これは、マザーファンドの規模が小さく、やむなく先物取引で運用しているため、先物にかかるコンタンゴによるロールオーバーコストの影響もあり、指数よりずいぶん下方かい離していることが原因だと思われます。

運用報告書にも「純資産総額が増加すれば実物運用を検討している」と記載されており、今後の一般販売解禁によって取扱会社が増えて純資産が増加すれば、リターンも改善されるのではないでしょうか。

それまでは、アセットアロケーションの新興国株式部分は、実質コストの最も低い野村インデックスファンド・新興国株式(Funds-i新興国株式)が有力候補となります。

三井住友・DC新興国株式インデックスファンドの今後のネット証券での販売拡充に期待したいです。それまでは、敢えて急いでファンドを乗り換える必要はありません。


三井住友・DC新興国株式インデックスファンドの購入先

三井住友・DC新興国株式インデックスファンドをノーロードで購入できる銀行・証券会社は下記の通りです。

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