グローバル・ボンド・オープンIM・・・高コストでリターンの悪し

グローバル・ボンド・オープンIMは、FTSE世界国債インデックス(除く日本)(25%為替オープン+75%為替ヘッジ)をベンチマークとする先進国債券アクティブファンドです。分かりにくいのですが、75%の部分が為替ヘッジとなっています。

2017年7月21日より、ファンド名が「モルガン・スタンレー・グローバル・ボンド・オープン」から、グローバル・ボンド・オープンIMに変更されました。

アクティブファンドとして、中長期的にベンチマークを上回るリターンを上げることを目標にしていますが、結局のところそれを大きく下回る残念なファンドです。

グローバル・ボンド・オープンIM


(2019年1月12日更新)・・・本ページの情報の更新を希望される方は、Q&Aページより管理人までお知らせください。すぐに対応したいと思います。



 


グローバル・ボンド・オープンIMの基本的特徴

このファンドの基本情報

購入単位楽天証券SBI証券にて100円より購入可能。
信託報酬年率1.15%(税抜)
信託財産留保額:0.3%
決算:年2回(5月、11月の23日)。半年ごとの決算で50円の分配金を吐き出しています。
償還日:無期限
運用:モルガン・スタンレー・インベストメント・マネジメント
為替ヘッジあり(75%為替ヘッジ)


このファンドのポートフォリオなど

日本を除く外国国債45銘柄に投資(2018年11月30日時点)。国別構成比率、通貨別構成比率はそれぞれ以下の通りです。75%為替ヘッジのため、通貨別としては約73%が日本円建てとなっています。

グローバル・ボンド・オープンIM 国別構成比率と通貨別構成比率


また、組入上位10銘柄の構成比率は以下の通りです。最終利回りは年2.03%、実効金利デュレーションは6.95年です。

グローバル・ボンド・オープンIM 組入上位10銘柄の構成比率


「グローバル・ボンド・マザーファンド」にファミリーファンド方式で投資しています。

グローバル・ボンド・オープンIM ファミリーファンド方式構造



グローバル・ボンド・オープンIM、管理人の感想と評価

リターンがベンチマークに大敗しているアクティブファンド

為替ヘッジ付の先進国債券ファンドで、75%を円ヘッジしているのは珍しいファンドです。アクティブファンドとしての運用方針は以下の通りです。

「日本を除く世界主要先進国の格付の高い公社債(原則としてA格以上)を中心に投資し、安定した収益の確保を目的に、投資信託財産の長期的な安定成長をめざします。」

・「世界各国の実質金利分析とイールドカーブ分析に基づいて国別投資配分および期間別投資配分を行います。さらに、ファンダメンタルズ分析とクレジット分析に基づいて最適投資銘柄の選定を行います。

・「実質外貨建資産については、世界各国のファンダメンタルズ分析による通貨価値に基づいた機動的な為替ヘッジを活用し、為替変動リスクの低減を図ります。ファンドの外貨建て部分の約75%を中心に為替ヘッジすることを基本とします。」


なんとなくもっともらしい運用方針ですが、こんな程度の内容はアクティブファンドであれば当然検討すべき内容ばかりです。

しかも残念なことに、アクティブファンドとして最も肝心のリターンは、設定来ベンチマークを大きく下回っており、アクティブファンドとしての存在価値は全くありません。

以下が、本ファンドの設定来(1998年11月24日~)のリターン(黒色)とベンチマーク(灰色)の比較です。

グローバル・ボンド・オープンIM 運用実績とベンチマークとの比較グラフ

グローバル・ボンド・オープンIM 運用実績とベンチマークとの比較(数値)


設定来のリターンはもちろん、過去5年、3年、過去1年、過去6ヵ月のどの期間も信じられないくらいベンチマークを大きく下回る成績しか残せていないことがわかります。

アクティブファンドの使命は、理屈や理念よりもまず、ベンチマークを上回るリターンを上げることが、ただただ大事です。それが長年できていないため、純資産総額も右肩下がりに減少しており、現時点でも6.5億円しかありません。購入検討に値しないダメファンドです。


魅力のない、高コストなアクティブファンド

本ファンドのリターンの悪さは、運用下手なせいもあるのでしょうが、最も影響しているのは、信託報酬が1.15%(税抜)と高いことです。リターンは、コストが上昇すればするほど、その分を削られるのです。

今では、為替ヘッジなしの場合は、同じFTSE世界国債インデックス(除く日本)をベンチマークとするはるかに低コストの、

eMAXIS Slim 先進国債券インデックス(信託報酬0.17%)
<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国債券インデックスファンド(信託報酬0.17%)
たわらノーロード 先進国債券(信託報酬0.17%)


を購入する方が、よほど低コストでベンチマークにほぼ追随できるリターンを上げることが出来ます。また、本ファンド同様に為替ヘッジ付にしたい人は、100%為替ヘッジの

Smart-i先進国債券インデックス(為替ヘッジあり)(信託報酬0.19%)
たわらノーロード 先進国債券<為替ヘッジあり>(信託報酬0.20%)


を購入したほうが、低コストで良いリターンが出せます。それらをミックスして買っても良いでしょう。高コストの本ファンドなど、買う事はありません。


為替ヘッジは変動は抑えられる代わりに期待リターンが下がることに注意

ただし、為替ヘッジには為替ヘッジコストがかかりますから、その分の期待リターンは下がります。基本的には為替ヘッジコストは2通貨の金利差分のコストですが、それに加えて需給要因でも変動するため、思わぬ高い為替ヘッジコストになる場合もあり、注意が必要です。

⇒参考:為替ヘッジ付きの海外債券クラスのリスクとリターンはどれくらい?


アセットアロケーション全体での値動きのブレ(リスク)の大きい株式クラスのリスクの抑え役として、先進国債券ファンドを組入れるのは分散投資として理に適っていますが、為替ヘッジありにするかどうかは微妙なところです。



グローバル・ボンド・オープンIMの購入先

グローバル・ボンド・オープンIMをノーロードで購入できる銀行・証券会社は、以下の通りです。

SBI証券楽天証券

あわせて、 管理人神推しの証券口座のページ を証券会社選びにお役立て下さい。
管理人的には、ポイント利用でコストを徹底的に削減する効果のある、SBI証券楽天証券の利用がベストだと思います。(どちらでもお好みのところを利用ください。)


 


★この記事が参考になりましたら、ブックマークもしくはシェアをお願いいたします

ページトップへ戻る