ラサール・グローバルREITファンド・だいぶ酷すぎる毎月分配型投資信託

ラサール・グローバルREITファンド(毎月分配型)は、S&P先進国REIT指数参考指数とし、日本を含む先進国のREITに投資する先進国REITアクティブファンドです。

ラサール・グローバルREITファンド(毎月分配型)


信託報酬が年1.50%(税抜)と高い割に、オーソドックスな先進国REITインデックスファンドにもリターンが負けており、アクティブファンドとしての存在価値はありません。

ラサール インベストメント マネージメント(セキュリティーズ)に銘柄選定を委託している」とドヤ顔でアピールしているのが、情けない限りです。



★2018年4月17日更新:・・・本ページを最新の状態に更新して欲しいというご要望がありましたら、Q&Aページより管理人までご連絡ください。対応したいと思います。



 


ラサール・グローバルREITファンド(毎月分配型)の基本的情報

このファンドのコストなどの基本的な情報

購入単位:1万円以上1円単位
信託報酬年率1.50%(税抜)
信託財産留保額:なし
決算:毎月5日
償還日:無期限
運用:日興アセットマネジメント株式会社
為替ヘッジ:なし


このファンドのポートフォリオ

2018年3月30日時点で、日本を含む先進国REITの77銘柄に、かなり集中して投資しています。その7割近くがアメリカで占められていて、日本、イギリス、オーストラリアと続きます。

不動産の中身については、住宅だけでなく、小売り、オフィスなどからホテル&リゾートまで、まんべんなく分けられている様子です。

ラサール・グローバルREITファンド(毎月分配型)のポートフォリオ



ラサール・グローバルREITファンド(毎月分配型)、管理人の感想と評価

まずコストが高すぎるのが問題

まず指摘しておきたいのは、 海外REITファンドとして、ラサール・グローバルREITファンド(毎月分配型)の信託報酬1.50%(税抜)はあまりにも高すぎます。

本ファンドのようなアクティファンドは、そのほとんどが、ベンチマークや参考指数などの運用目標に負けています。これは、コストがあまりにも高すぎて「自滅」するのが理由です。

それは当然であり、例えばラサール・グローバルREITファンドは毎年1.5%の信託報酬がかかる訳で、これが仮に10年累積すると、ファンドの資産が15%も傷つけられることになります。

実際の運用でその15%を取り返して、更に指数に勝利しなくてはならないのですから、戦う前から負けが確定しているような、あまりにも不利な戦いになるのです。

基本的に、ファンドのコストが低ければ低いほど、投資家の受け取るリターンは確実に多くなります。ファンド選びの際にコスト情報を見て、ノーロードでないものはまず除外、そして信託報酬が1%を超えるものも、中身を検討せずに捨て去ってしまっても構わないほどです。


実際に、運用目標に大きく負けているダメなファンド

恐らく、コストが高すぎて自滅しているのだと思いますが、運用報告書を見ると、参考指数に対して、5年で10%程度の大きな敗北を喫しているようです

たった5年でこれだけ負けているのですから、設定来の15年近くで見た場合は、卒倒するほど大きく負けていると思われます。・・・が、ファンド側はそれを見られたくないからか、5年を遡る過去のデータを開示していません。

参考指数と基準価額の差異


本来ならば、同じ指数を運用目標とするインデックスファンドがあれば比較はスパッとできるのですが、あいにくインデックスファンドに同一の指数のものが無いので、以下の通り参考程度に、妥当と思われるファンドと比較します。

(米国の投資比率や、日本を含むところなどを考えると、EXE-i グローバルREITファンドが代替え対象としては最適だと判断します。)

ファンドの名称 信託報酬(税抜) ベンチマークまたは参考指数
EXE-i グローバルREITファンド 0.344% S&Pグローバルリート指数
eMAXIS 先進国リートインデックス 0.60% S&P先進国REIT指数(除く日本)

ラサール・グローバルREITファンド(毎月分配型)と、先進国リートインデックスファンドとのリターン比較


結果は上記のように、ラサール・グローバルREITファンド(毎月分配型)はアクティファンドとはとても思えないような成績であり、全く投資するに値しないことが分かります。素直にインデックスファンドに投資するほうが、あなたの懐に飛び込んでくるリターンが多い事になるのです。

こんなものは全く投資の検討対象外ですが、純資産残高が6000億円を超える巨大ファンドです。日本の全ファンドの中でもトップ10に入ることを考えると、個人投資家がいかに何も考えずに投資信託選びをしているのかが想像できますよね。

人気の理由の一番は、なんといっても毎月分配型ファンドであることです。ラサール・グローバルREITファンドが、毎月分配型としてどうなのか、次の項に記します。


典型的なタコ足分配が行われている

では、分配金について見てみましょう。まず、本ファンドのポートフォリオの予想配当利回りを見てみましょう。4.34%になっていますよね。これが実力値であり、実態を表している数値です。

それに対して、本ファンドの分配金利回りは20.34%もあります。この数字は、配当利回りをはるかに超越して「数字を作っている」事を意味します。政治のモリカケ問題風に言うと、「改ざん」が行われているという事になりますね・笑。

ラサール・グローバルREITファンド(毎月分配型)の分配金利回りと予想配当利回り


この分配金利回りとか、ここには表示しませんが分配金の健全性だとか分配余力などと言った数字は、運用側がいくらでも「盛る」事ができます。つまり、全く信用してはならない数字であり、こんなところを見て投資信託を買う人間は、大馬鹿者だと断言できます。

別の数字を見てみます。下記は、分配原資の内訳です。青線の分配金40円(1万口当たり)に対して、毎月の収益はたったの数円しかない事が分かります。

つまり、数円しかないのに40円も分配するなどという事を平気で行っている訳で、いかに日本の毎月分配型投資信託が消費者をバカにした商品であるかが分かろうというものです。(ゼロなのに40円支払っている期もあるな・・・)

ラサール・グローバルREITファンド(毎月分配型)の分配原資の内訳


そして、当然のことながら「無いものを分配」する訳ですから、このファンドの保有者が受け取る分配金は、(投資タイミングにも左右されますが)、大半は元本払戻金になる筈です。

普通分配金だとしたら利益を分配していると判断できますが、元本払戻金は自分のお金を取り崩しているだけですから、こんなものは投資でもなんでもありません。

おまけに、分配金を出せば出すほどドンドンと基準価額の下落が起きますので、ラサール・グローバルREITファンド(毎月分配型)の基準価額は、今や何とたったの2100円程度です。

配当金を受け取る投資の場合、元本に手を付ける事は自殺行為です。それこそ一生涯、配当を受け取るつもりならば、全て普通分配金でなくてはなりません。

ひたすら元本に手を付けて(取り崩して)も強引に多額の分配を繰り返す事など、ぜったにやってはならないのです。(運用側に言わせると、消費者がそればっかり求めてくるからだ、との事。頭脳明晰な運用側が、馬鹿な消費者に上手に合わせてきています。)

何も知らない消費者諸君は、ひたすらこのようなファンドを買いまくっているのですから、金融機関からしたら笑いが止まらないほど美味しい「楽園」となっています。あなたは、楽園に咲く美しいお花なのです。・・・やがて萎れて、枯れてゆく運命の。


普通の投資信託でタコ足分配を避けたかったら、投資信託定期売却サービス

ただし、年金世代などで、毎月一定額を取り崩したいというニーズがある事は承知しています。この場合は、SBI証券の提供する、「投資信託・定期売却サービス」を使えば、タコ足にならずに、低コストのインデックスファンドで毎月分配することが可能です

先ほどのEXE-i グローバルREITファンドや、あるいは先進国リートで国内最低コストを誇るSmart-i先進国リートインデックス(信託報酬0.2%)などを購入して、上記の投資信託定期売却サービスを使って配当金の範囲内で分配金を受け取れば、元本を消滅させることなく、それこそ一生涯の分配金生活を送ることができます。

世の中には、調べればボッタクリではない良心的なサービスも存在しますから、そういったサービスをしっかりと利用したいところですね。


毎月分配型の他に、1年決算型もありますが

本ファンドは、ほとんどの人が毎月分配型を選ぶのですが、ごく一部の人は、1年決算型を買っているようです。しかしながら、1年決算型においても、タコ足分配をされる事は無いものの、インデックスファンドに大負けしているような運用成績は全くの同一です。

従って、分配金を再投資して効率よく資産を増やしたい人は、決してこのようなファンドを選ぶ事なく、マトモな投資信託をセレクトしましょう。



ラサール・グローバルREITファンド(毎月分配型)の購入先

ラサール・グローバルREITファンド(毎月分配型)をノーロードで購入できる銀行・証券会社は下記の通りです。

SBI証券楽天証券マネックス証券フィデリティ証券


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管理人的には、ポイント利用でコストを徹底的に削減する効果のある、SBI証券楽天証券の利用がベストだと思います。(どちらでもお好みのところを利用ください。)

 


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