日興新時代アジア株式ファンド・・高コストかつベンチマークもないアクティブファンド

日興新時代アジア株式ファンド は、インドネシア、ベトナム、マレーシアの株式および、中国小型株を中心に、アジア諸国の株式に投資するアジア新興国株式アクティブファンドです。
2010年1月29日より運用されています。

中国小型株とは、MSCIチャイナインデックス浮動株調整時価総額下位15%に位置する銘柄をさすとのこと。

運用方針は、「アジア諸国の中で今後高い成長が期待されるインドネシア、ベトナム、マレーシア及び中国の企業の株式に投資する。投資銘柄は、綿密な企業調査に基づき、成長性・財務の健全性・株価の割安性等を総合的に判断して決定する。」と、アクティブファンドとしてごく当たり前のことしか書かれていません。

一見、今後の成長に期待できそうな国々の株式に投資できるように思いますが、ベンチマークも参考指数もなく、アクティブファンドとしての運用手腕も測定できない、完全な欠陥ファンドです。

信託報酬も年1.76%(税抜)と今ではあり得ないほど高く、純資産総額も減少が続いています。2020年1月に償還が予定されており運用期間も短いため、資産形成にも不向きであり、わざわざ購入する必要はありません。


(2018年12月12日更新)・・・本ページの情報の更新を希望される方は、Q&Aページより管理人までお知らせください。すぐに対応したいと思います。



 

日興新時代アジア株式ファンドの基本的情報

このファンドの基本情報

購入単位:証券会社により異なりますが、楽天証券SBI証券では100円より購入可能。
信託報酬年率1.76%(税抜)
信託財産留保額:0.3%
決算:年1回(1月25日)。毎年、150円~200円の分配金を吐き出しています。
償還日:2020年1月27日
運用:アストマックス投信投資顧問株式会社
為替ヘッジ:なし

このファンドのポートフォリオなど

アジア新興国の株式計39銘柄に投資(2018年10月31日時点)

国別構成比率、通貨別構成比率はそれぞれ以下の通りです。

日興新時代アジア株式ファンド 国別構成比率、通貨別構成比率


組入上位10銘柄の構成比率は以下の通りです。

日興新時代アジア株式ファンド 組入上位10銘柄の構成比率



日興新時代アジア株式ファンド・管理人の感想

実質コストが年2.6%(税込)超の驚きの高コストファンド

新興国株式ファンドとして今どき、信託報酬が年1.76%(税抜)もかかるのは、あまりも高コストで資産形成には全く使えない水準です。

しかも、運用報告書記載の以下の「1万口当たりの費用の明細」を見ると、実質コストは年2.611%(税込)の驚きの超高コストファンドです。 コストは確実にリターンをその分だけ減らしますし、時代遅れの高コストな本ファンドは全く無視で良いでしょう。

日興新時代アジア株式ファンド 1万口当たりの費用の明細


また、そもそもアクティブファンドにも関わらず、ベンチマークも参考指数も設定されていないため、運用成績が妥当なのかどうか、判断しようががありません。

ベトナムなどMSCIエマージング・マーケット・インデックスに入っていない、新興国のさらに下のフロンティア株式に約17%投資している一方、同指数の組入上位1位の韓国には投資していません。

まあ、このような事をするからこそアクティブファンドなのでしょうが、リターンを比較する適当な新興国株式指数も存在しませんから、投資家としてこの投資信託が優れているのか劣っているのか、何ら判断基準が無いという事です。


純資産も右肩下がりに減少している不人気ファンド

さらに、2010年1月29日の設定直後に比べ、以下のように純資産総額(水色部分)が右肩下がりに減り続け、当初の200億円超から今では約1/20の12億円まで減少しているのが懸念点です。

日興新時代アジア株式ファンド 設定来の基準価額と純資産総額の推移


2020年1月に満期償還を予定していることから、今後も資産流出が続くことが予想されます。残り運用期間も短く、このまま純資産現象が続くと繰上償還の可能性もあり、購入に値しないファンドです。


アジアの株式に投資できるインデックスファンドに目を向けよう

アジア新興国各国に比較的低コストで分散投資できるファンドとしては、(本ファンドと投資対象国は異なりますが)以下があります。

eMAXIS 日経アジア300インベスタブル・インデックス(信託報酬0.30%)
SMT アジア新興国株式インデックス・オープン(信託報酬0.60%)


eMAXIS 日経アジア300インベスタブル・インデックスは2018年1月から運用が始まって間もないため、日興新時代アジア株式ファンドとSMT アジア新興国株式インデックス・オープンの過去3年のリターンを比較したものが以下です。




ご覧のように、(投資対象国は異なるのであくまで参考までの比較ですが)日興新時代アジア株式ファンドのリターンは、はるかに信託報酬の低いSMT アジア新興国株式インデックス・オープンに大負けしているのが分かります。

集中投資が当たりにくいという事実を、示唆しているかのようです。だったら普通に低コストのインデックスファンドで良いと言うことになります。

新興国全体とアジアの新興国を比較してみても本来は無意味で、アジアへの集中投資と言う「賭け」が当たれば結果オーライというだけであり、五分五分の賭けをするのはギャンブルに通じるので、だったら徹底的に分散投資しましょう、という事になります。

新興国株式は特に地政学リスクや紛争リスクもあり、できるだけ幅広く分散投資を行うことが必須です。その意味では、以下のような低コストインデックスシリーズの中の、超低コストの新興国株式ファンドをアセットアロケーション実現のために利用すべきです。

eMAXIS Slim 新興国株式インデックス(信託報酬0.189%)
<購入・換金手数料なし>ニッセイ新興国株式インデックスファンド(信託報酬0.189%)



日興新時代アジア株式ファンドの購入先

日興新時代アジア株式ファンドをノーロードで購入できる証券会社、銀行は以下の通りです。

SBI証券楽天証券マネックス証券SMBC日興証券(ダイレクトコース)

あわせて、 管理人神推しの証券口座のページ を証券会社選びにお役立て下さい。
管理人的には、ポイント利用でコストを徹底的に削減する効果のある、SBI証券楽天証券の利用がベストだと思います。(どちらでもお好みのところを利用ください。)


 

★この記事が参考になりましたら、ブックマークもしくはシェアをお願いいたします

ページトップへ戻る