購入・換金手数料なしシリーズ・信託報酬引の値下げ競争は限界に到達か

ニッセイ<購入・換金手数料なし>シリーズは、ニッセイアセットマネジメントが運用するノーロードのインデックスファンド群です。

当初から非常に信託報酬の低い事が売りのインデックスファンドシリーズであり、後発のたわらノーロードシリーズ三井住友インデックスファンドシリーズiFreeインデックスファンドシリーズにコスト面で追い越されても、順次値下げ対応を行い、コスト最安の座を数年間に渡って維持し続けてきました。

ニッセイ<購入・換金手数料なし>シリーズ


しかしながらここにきて、常に信託報酬最安である事を目指すと表明しているeMAXIS Slimインデックスシリーズの登場で、ニッセイ<購入・換金手数料なし>シリーズはかなり苦しい戦いを強いられるようになってきました。

現状では、信託報酬最安の座から転落したといっても過言ではありません。せめてeMAXIS Slimと同じ信託報酬にしていただいて、実質コストで事実上の最安の座を狙うような戦略もアリだと思うので、頑張っていただきたいです。

本ページでは、国際分散投資を実現するための優秀な道具としてのニッセイ「購入・換金手数料なし」シリーズ、計11ファンドのラインナップと信託報酬、ベンチマークをまとめます。

(2018年2月25日更新)



 


ニッセイ<購入・換金手数料なし>シリーズ全11ファンドのラインナップ

ニッセイ<購入・換金手数料なし>シリーズのラインナップと各ファンドのコスト一覧です。 いずれも信託財産留保額は無しとなっています。

ファンド 信託報酬
(税抜)
連動をめざすベンチマーク
<購入・換金手数料なし>ニッセイ国内債券インデックスファンド 0.139% NOMURA-BPI総合
<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド 0.169% 日経平均株価(日経225)
<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド 0.159% TOPIX(東証株価指数)(配当込み)
<購入・換金手数料なし>ニッセイJPX日経400インデックスファンド 0.195% JPX日経インデックス400(配当込み)
<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド 0.189% MSCI KOKUSAIインデックス(配当込み)
<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国債券インデックスファンド 0.17% FTSE世界国債インデックス(除く日本)
<購入・換金手数料なし> ニッセイJリートインデックスファンド 0.25% 東証REIT指数(配当込み)
<購入・換金手数料なし>ニッセイグローバルリートインデックスファンド 0.27% S&Pグローバルリートインデックス(除く日本、配当込み)
<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型) 0.219% 4資産の合成指数
<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(6資産均等型) 0.219% 6資産の合成指数
<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(8資産均等型) 0.209% 8資産の合成指数


<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドについては、日本で唯一、このアワードだったら許してもいいだろうという「投信ブロガーが選ぶファンドオブザイヤー」で3年連続の第一位を受賞しています。(2017年も入賞して4年連続です)




<購入・換金手数料なし>ニッセイグローバルリートインデックスファンドについては、先進国(除く日本)と新興国を包括した S&Pグローバルリートインデックス(除く日本、配当込み)をベンチマークとしているため、先進国REITだけでなく新興国REITにもこれ1本で分散投資できるのが魅力です。

バランス型のファンドの品ぞろえも3本あり、各資産クラスに均等配分で投資したい人にとっては利用価値の高い事になっていますね。



ニッセイ<購入・換金手数料なし>のコストは、もはや最安ではない状況に

信託報酬を順次引き下げてきているニッセイ<購入・換金手数料なし>シリーズではありますが、現状は以下の通り、信託報酬最安のファンドではなくなりつつあります。

主要4資産はeMAXIS Slimインデックスシリーズをセレクトすれば事足りますし、それに加えて日本リートと先進国リートに投資したい人はSmart-iインデックスシリーズという「伏兵」が現れており、それでも良いかもしれません。

資産
クラス
最安コストのファンド ニッセイのファンド
ファンド名 信託報酬 ファンド名 信託報酬
国内債券 eMAXIS Slim 国内債券インデックス 0.139% <購入・換金手数料なし>ニッセイ国内債券インデックスファンド 0.139%
日本株式 eMAXIS Slim 国内株式(日経平均) 0.159% <購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド 0.169%
eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX) 0.159% <購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド 0.159%
ニッセイのファンドが最安 - <購入・換金手数料なし>ニッセイJPX日経400インデックスファンド 0.195%
先進国株式 eMAXIS Slim 先進国株式インデックス 0.1095% <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド 0.189%
先進国債券 eMAXIS Slim 先進国債券インデックス 0.17% <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国債券インデックスファンド 0.17%
日本リート Smart-i Jリートインデックス 0.17% <購入・換金手数料なし> ニッセイJリートインデックスファンド 0.25%
先進国
リート
Smart-i先進国リートインデックス 0.20% <購入・換金手数料なし>ニッセイグローバルリートインデックスファンド(新興国含む) 0.27%
バランス型 ニッセイのファンドが最安 - <購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(8資産均等型) 0.209%


上記のは、純資産が500億円以上1000億円未満部分は年0.05%、1000億円以上の部分は年0.10%分信託報酬が下がるので、実質的にニッセイは最安コストではないことになります。

今後、eMAXIS Slimインデックスシリーズの各ファンドの運用期間が1年経過して運用報告書が発行された時点で、信託報酬が同一のファンドについては、実質コストを比較してみたいと思います。

せめてニッセイアセットマネジメントさん、実質コストで1位の座になってくれると良いのですが・・・。



先進国ファンドについては、ややベンチマークとの乖離も気になる

ところで、インデックス投資の「マニアレベル」の投資家の場合は、<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドがベンチマークと完璧に連動せずに、コスト以外の要因で下方に乖離する問題が気になるようです。

下記のチャートは、ニッセイ以外に3年以上の運用実績のある、以下の3つのファンドでリターンを比較しているものです。

外国株式インデックスe(信託報酬0.50%)
SMT グローバル株式インデックス・オープン(信託報酬0.50%)
eMAXIS 先進国株式インデックス(信託報酬0.60%)




マニアックな投資かではない人が見ると虫眼鏡で見る程度の差ではありますが、確かにニッセイ<購入・換金手数料なし>のコストが0.2%を下回る水準なのに、その倍以上のコストの3つのファンドとのリターンの差が、そこまで付いていないのは変ではありますね。

また、最近登場した超低コストの、以下のインデックスファンドとの比較でも同様のことが言えます。

iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジなし)(信託報酬0.19%)
たわらノーロード 先進国株式(信託報酬0.20%)




同程度かそれ以下のコストにもかかわらず、1年少々でリターンが0.46%下回っています。本来、コストの分だけきっちりとベンチマークを下回るリターンである事が求められるインデックスファンドの世界では、けっこう大きなマイナスとなります。

あまりコストの事を気にしない人にはピンと来ないかもしれませんが、仮に1000万円の先進国株式の資産を保有していて、それが全て<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドだったとしたら、4万6000円分「損」した事になります。

この妙な現象はニッセイ<購入・換金手数料なし>シリーズの先進国株式クラスのファンドだけに見られており、もしもこれが必要以上に気になるという事であれば、コストが最安のeMAXIS Slim 先進国株式インデックスに切り替えても良いかもしれません。

(ちなみにこの現象は、理由が良く分かっていません。)

ただし、eMAXIS Slim 先進国株式インデックスも運用開始からまだ1年経過しておらず、慌てる必要はありません。運用報告書を見て実質コストを確認して、その上でリターンの比較などもしてみて、納得してから切り替えるスタンスで宜しいかと思います。

なお参考までに、管理人はSBI証券のiDeCo口座で、<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドの確定拠出年金版であるDCニッセイ外国株式インデックスを積み立てています。

DCニッセイ外国株式インデックスも全く同じような現象が発生しているので、困ったものです。代わりになるような低コストのファンドが無いので、放置していますが・・・。



ニッセイ<購入・換金手数料なし>シリーズの販売会社

以下にてノーロードで購入できます。代表的な販売会社については、下記、リンク設置。

SBI証券楽天証券マネックス証券フィデリティ証券カブドットコム証券




証券口座選びに迷った場合は、 管理人神推しの証券口座のページ を参考にして下さい。
管理人的には、ポイント利用でコストを徹底的に削減する効果のある、SBI証券楽天証券の利用がベストだと思います。(どちらでもお好みのところを利用ください。)


 


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