野村新中国株投資の評価・問題点

野村新中国株投資は、上海証券取引所に上場する上海A株・上海B株、深セン証券取引所に上場する深センA株・深センB株および香港取引決済所に上場する株式に投資する中国株式アクティブファンドです。

公社債などで運用する「野村新中国株投資・マネープールファンド」が別に用意されていて、中国株が乱高下した時などに、資金を一時的に退避できるようになっています。

販売手数料が3.5%(税抜)、信託報酬1.9911%(税抜)の超高コストファンドという時点で投資価値は全くありません。

運用が開始された2009年3月27日直後になんと600億円以上の純資産総額を集め、2009年に最高1200億円程度の純資産総額に膨れましたが、その後資金流出が続き、いまでは約84億円まで純資産が減少しています。

野村アセットマネジメントにとって、高額の販売手数料を取った後のカモ投資家に用はありません。

(2014年9月18日更新)

野村新中国株投資の概要

・購入単位:1万口以上1万口単位 または1万円以上1円単位
・販売手数料:3.5% (ノーロードではありません)
・信託報酬:年率1.9911%(税込)
信託財産留保額:0.3%
・決算:年1回(10月25日)
・資産配分比率: 計104銘柄に投資(2014年8月29日時点)

市場別配分、業種別配分は以下の通りです。
野村新中国株投資の市場別配分、業種別配分比率

・償還日:2018年10月25日
・運用:野村アセットマネジメント株式会社
・為替ヘッジ:なし


 

野村新中国株投資・管理人の感想

中国株式アクティブファンドとして、無茶苦茶コストが高い事が大きな問題点です。

購入手数料で最初に3.5%(税抜)も取られるのは、日本国内で流通している投資信託の中で、最高値レベルです。こんなものを買わされる投資家が、可哀想すぎます。

信託報酬も年2%(税抜)と販売手数料と合わせて資金の5.5%(税抜)が吹き飛び、野村アセット様の懐に入ります。

今では中国株式に投資するノーロード(販売手数料無料)のインデックスファンドであるi-mizuho 中国株式インデックス(信託報酬0.63%)や香港ハンセン指数ファンド(信託報酬0.78%)があります。全くもって購入の価値はありません。

骨格となる中国株投信(マネープールファンドは除く)は、上海市場と香港市場に分散投資している格好ですが、基本は同じ中国市場ですから、分散の意味をなしません。

(むしろ香港市場の方がはるかに透明性が高く、上海市場を組み入れる意味が弱いとも言えます)

アクティブファンドにも関わらず、ベンチマークもなく、運用手腕を判断できない点で欠陥商品であると言えます。

コストと言う意味では、市場が乱高下した時の一時退避用に用意されている「マネープールファンド」も、かなりの曲者です。

マネープールファンドに一時的に切り替えて、嵐が通り過ぎるのを待つ間は手数料がかかりません。が、再度株式投資にスイッチングする際に、ファンドの購入手数料にほぼ匹敵する、高額の手数料を、またもや要求されます

そもそも、中国株などの新興国向け投資は、株価が乱高下するのが普通なのです。

そう言った市場に投資する時には、あらかじめ投資可能な金額以外は、乱高下が少ない先進国株式ファンドや、安全資産である国債、またはネット定期預金、MMFなどに一定の割合を確保しておき、仮に中国株が大きく下がる事があっても、資産全体のダメージは最小限にとどめる、と言う分散投資が常道です。

このファンドに投資する人は、中国株の乱高下、またはマネープールファンドへの出し入れのタイミングを、どのように図るつもりなのでしょうか?(もしかして、野村證券の営業マンに、電話で聞くのか?)

そのような芸当ができるのであれば、たとえば購入手数料が無料のi-mizuho 中国株式インデックスを、乱高下に合わせて売却したり購入したりすれば良いのであって、その方がスイッチング手数料などと言ったボッタクリ手数料、「行きは良い良い帰りは恐い」風な、妙な高額コストを支払わずに済みます。

ちょうどこのファンドの購入を検討されている方は、どうか、金融機関のよいカモにならないよう、考えてみてくださいませ。投資して資産を増やすべきは、あなたです。決して野村證券ではありません。

また、現在は中国株式に限らず、新興国株式全体にノーロードかつ低信託報酬で投資できる野村インデックスファンド・新興国株式等があります。

分散投資の観点からも、単一国株式への投資よりも、新興国株式全体に幅広く投資するべきでしょう。



野村新中国株投資の購入先

野村新中国株投資を購入できる証券会社・銀行は次の通りです。
(が、購入する必要はありません)

野村證券、岩手銀行、但馬銀行

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