欧州新成長国株式ファンドの評価・解説

欧州新成長国株式ファンドは、中東欧諸国およびロシアの株式(欧州新成長国)を主要投資対象とする、中東欧・ロシア株式アクティブファンドです。

メッツラー・アセット・マネジメント GmbH社が運用するアイルランド籍の「メッツラー・イースタンヨーロッパ・オポチュニティファンド」に投資する、ファンド・オブ・ファンズ形式のファンドです。

欧州新成長国株式ファンド


そのため本ファンドの信託報酬1.20%に加えて、上記アイルランド籍のファンド自体の信託報酬0.70%が二重にかかり、計年1.90%も信託報酬がかかる高コストファンドです。

アムンディ・ロシア東欧株ファンドと同様、東欧やロシア株式へ投資するアクティブファンドですが、ベンチマークも参考指標も設定されていない欠陥ファンドです。

新興国株式インデックスファンドも自由に選べる現在では、すっかり時代遅れのファンドとなってしまいました。

(2015年7月23日更新)



欧州新成長国株式ファンドの特徴・評価

・購入単位:証券会社により異なりますが、SBI証券では最低500円より購入可能。
信託報酬年率1.90%(税抜)(= 信託報酬1.20% + 外国籍投信の信託報酬0.70%)
信託財産留保額:0.3%
・決算:年1回(11月10日):2006年は2100円、2007年は3500円の大量の分配金を出しており、極めて投資効率が悪いです。

・資産配分比率:以下の配分比率で計45銘柄に投資(2015年6月30日時点)

国別配分比率は以下の通りです。ロシア株式にはロシアルーブル建てでなく米ドル建てで投資しています。

欧州新成長国株式ファンド 国別構成比率


組入上位10銘柄の構成比率は以下の通りです。

欧州新成長国株式ファンド 組入上位10銘柄の構成比率


・償還日:2020年11月27日
・運用:T&Dアセットマネジメント
・為替ヘッジ:なし

 

欧州新成長国株式ファンド・管理人の感想

中東欧やロシア株式に投資する地域特化型の新興国株式アクティブファンドですが、なにしろ信託報酬が年1.90%(税抜)と高すぎます。

低コストインデックスシリーズ登場以前は、新興国株式インデックスファンドは存在しておらず、新興国株式に投資したい場合はこんなファンドでも泣きながら買うしか選択肢がありませんでした。

ファンドオブファンズ形式のため、信託報酬1.90%の高コストに加えて、アクティブファンドの成績を見るためのベンチマークや参考指標もなく、リターンの実績がいいのか悪いのかの判断ができません。

運用プロセスの柱として、「カントリーアロケーション」、「セクタースクリーニング」、「銘柄選択」をあげているファンドですが、国別、業種、銘柄選択をすると言っているだけで何も言っていないことと同じです。

基準価額が上昇しているときは1万口あたり3500円もの分配金を出し、多額の税金を支払うことにもなっています。しかも、2020年11月までの運用期限があり、長期投資には全く不向きなファンドです。

そもそも、投資対象である中東欧やロシアに高い経済成長が見込めるかどうかは、誰にもわかりません。(ついこないだ、ロシア・ルーブル暴落があったばかりですし、ロシアとウクライナの戦争状態など、何が有るか全く分からぬ地域でもあります)

現在は中東欧やロシアも含めて、新興国株式市場にもっと低コストで投資できる、Funds-i新興国株式インデックスや、SMT新興国株式インデックス・オープンeMAXIS新興国株式インデックス(いずれも信託報酬0.60%)等があります。

アセットアロケーションの新興国株式部分には、そちらのファンドを購入すべきです。新興国株式は値動きが激しく、徹底的な分散と低コストがなにより重要です。

販売側の銀行や証券会社に相談すると、欧州新成長国ファンドのようなぼったくりファンドを勧められることも多いです。正しい知識を身に着け、できるだけ合理的にファンド選択をすべきです。



欧州新成長国株式ファンドの購入先

欧州新成長国株式ファンドをノーロードで購入できる銀行・証券会社は以下の通りです。

フィデリティ証券SBI証券楽天証券カブドットコム証券
マネックス証券

あわせて、 管理人神推しの証券口座のページ を証券会社選びにお役立て下さい。
管理人的には、 SBI証券 の利用がコストを徹底的に抑えられるのでベストだと思います。



 


★この記事が参考になりましたら、ブックマークもしくはシェアをお願いいたします

ページトップへ戻る