イーストスプリング韓国株式オープン・・・特に必要なしなファンド

イーストスプリング韓国株式オープンは、「市場支配力、強いブランド力、国際競争力を備えた、韓国の産業をけん引する「インダストリー・リーダー企業」」に投資する韓国株式アクティブファンドです。(キムチのような会社に投資するってことですね)

イーストスプリング韓国株式オープン


2006年1月31日に設定され、2012年2月14日には、「PCA韓国株式オープン」からファンド名が変更されました。

イーストスプリング韓国株式オープン ファンドオブファンズ形式構成図


上の図のように、

・「イーストスプリング・インベストメンツ・インダストリー・リーダース・セキュリティーズ・インベストメント・トラスト[エクイティ]」韓国ウォン建てクラスF受益証券
・イーストスプリング国内債券ファンド(国債)追加型 I (適格機関投資家向け)

の2ファンドにファンドオブファンズ形式で投資しています(何だかムズカシイ)。そのため、信託報酬は運用管理費用1.025%(税抜)と、投資対象ファンドの信託報酬0.325%が二重にかかり、結果としてトータルの信託報酬は年1.35%(税抜)と高くなっています。

ベンチマークも参考指数もなく、リターン実績の判断のしようがない欠陥アクティブファンドです。

(2016年5月2日更新)


 


イーストスプリング韓国株式オープンの基本的情報

・購入単位:証券会社により異なりますが、SBI証券では最低500円より積立購入可能。
・信託報酬:年率1.35%(税抜)(=運用管理費用1.025%+投資対象ファンド0.325%)
信託財産留保額:0.3%
・決算:年1回(10月31日)。2014年10月31日に1万口あたり1000円もの分配金を吐き出しています。超税金の無駄です。
・資産配分比率:韓国株式計39銘柄に投資(2016年3月31日時点)

韓国株式は90%以上、日本債券は10%未満で配分が調整されます。
投資対象ファンドの構成比率は以下の通りです。

組入対象のアクティブファンド 資産クラス  信託報酬 ベンチマーク 比率
イーストスプリング・インベストメンツ・インダストリー・リーダース・セキュリティーズ・インベストメント・トラスト[エクイティ] 韓国ウォン建てクラスF受益証券 韓国株式  0.35% 韓国総合株価指数(KOSPI) 93.8%
イーストスプリング国内債券ファンド(国債)追加型 I (適格機関投資家向け) 日本債券  0.20% BofAメリルリンチ国債インデックス(1-10年債) 0.2%
現金 キャッシュ  - - 6.0%
  

組入上位10銘柄の構成比率は以下の通りです。
サムソン電子に10%の集中投資であり、わずか39銘柄への投資と分散も甘いです。

イーストスプリング韓国株式オープン 組入上位10銘柄の構成比率"

・償還日:無期限
・運用:イーストスプリング・インベストメンツ
・為替ヘッジ:なし


イーストスプリング韓国株式オープン、管理人の感想と評価

数少ない韓国株式ファンドですが、下記の3拍子が揃ったダメファンドです。

① 高コスト
② ベンチマークなし
③ 多額の分配金

① 高コストのアクティブファンド

ファンドオブファンズ形式のため信託報酬が二重にかかり、年1.35%(税抜)(=運用管理費用1.025%+投資対象ファンド0.325%)の高コスト新興国株式ファンドです。この段階で信託報酬が高すぎ、投資対象から外すべきです。

また、最新の運用報告書記載の費用明細は下記になります。

イーストスプリング韓国株式オープン 運用報告書記載の費用明細


ここからこのファンドの実質コストは、年1.335%+年0.35%=約1.69%(税込) と驚愕の高コストです。ここまでのコストをかけて韓国単一国の株式に投資する合理的な理由は全く思いつきません。


② ベンチマークのない欠陥アクティブファンド

また、本ファンドにはベンチマークも参考指数も設定されていないため、運用報告書にも単にファンドの基準価額の推移が淡々と掲載されているだけです。

本ファンドが約94%投資している「イーストスプリング・インベストメンツ・インダストリー・リーダース・セキュリティーズ・インベストメント・トラスト[エクイティ]」は、韓国総合株価指数(KOSPI)をベンチマークとしているアクティブファンドです。

であるならば、本ファンドも韓国総合株価指数(KOSPI)の配当込み指数をベンチマークとすべきですが、ベンチマークが設定されない事には、運用手腕を判断しようがありません。構造的に欠陥のあるアクティブファンドです。決して手を出してはいけません。


③ 多額の分配金を吐き出す非効率なファンド

また、多額の分配金を無意味に吐き出すことも疑問符が付きます。世界の株式市場ががサブプライム問題で動揺している間、韓国株式も当然大いに下げましたが、その最中、2007年10月に1万口当たり1500円もの多額の分配金を実施しています。直近でも2014年10月に1万口あたり1000円もの分配金を出しています。

分配金は利益ではなくて、単純に元本からの払い出しです。利益が出ている場合はもれなく税金がかかります。これは当ファンドを保有している投資家が分配金をたくさん出せば喜ぶ程度のレベルだと、運用側が思っている証拠です。

純資産総額も減少が続いており、2016年3月末時点で3.2億円まで小ぶりなファンドに落ちています。いつ運用が中止されるのか、分からない状況と言えます。

「もっとコストの安い韓国向け投資を考えたい」と言う方であれば、KOSPI200(韓国200種株価指数)をベンチマークとする東証上場の国内ETFであるサムスンKODEX200証券上場指数投資信託[株式](1313)(信託報酬0.26%)を購入する手もあります。

売買高は低くそれほど活発に取引されていないことが欠点ですが、本ファンドのようなぼったくりファンドを購入するよりはよほどましです。

ただ、投資という視点では、韓国株式単独に投資するよりも、新興国株式全体に低コストで幅広く投資する方が合理的です。

新興国株式の代表的な指数であるMSCIエマージング・マーケット・インデックスにも、韓国は約16%含まれていますので、アセットアロケーションの新興国株式部分には、同指数をベンチマークとする

Funds-i 新興国株式インデックス(信託報酬0.60%)
たわらノーロード 新興国株式(信託報酬0.495%)


のような、より分散の効いた低コストインデックスファンドへの投資を、先に検討したほうがよいでしょう。


イーストスプリング韓国株式オープンの購入先

イーストスプリング韓国株式オープンをノーロードで購入できる証券会社・銀行は以下の通りです。

フィデリティ証券SBI証券カブドットコム証券マネックス証券楽天証券、岡三オンライン証券

証券口座選びに迷った場合は、 管理人神推しの証券口座のページ を参考にして下さい。
管理人的には、ポイント利用でコストを徹底的に削減する効果のある、SBI証券楽天証券の利用がベストだと思います。(どちらでもお好みのところを利用ください。)


 


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