ピクテ・グローバル・インカム株式ファンドより評価の高い投資信託

ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)は、MSCI世界公益株価指数を参考指数とする(日本を含む)世界株式アクティブファンドです。

「世界の電力、ガス、通信などの高配当公益株に投資する」というコンセプトは良いのですが、販売手数料がネット証券でも3.0%かかり、信託報酬も年1.70%(税抜)という高コストファンドです。

それでも毎月分配型のため、分配金を利益だと勘違いしている多数の個人投資家のおかげで、2009年頃までは純資産総額が2兆円を超える人気ファンドでした。現在の純資産総額は9000億円まで下がっています。

ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)の概要を確認し、より評価の高いファンドを紹介します。

(2014年10月5日更新)



ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)の概要

・販売手数料:最低3.0%(税抜) (ノーロードではありません)
・購入単位:証券会社により異なりますが、SBI証券にて最低500円より積立購入可能。
・信託報酬:年1.7%程度(税抜) 
信託財産留保額:なし
・決算:毎月10日。毎月50円の分配金を出して資産を削っています。

・資産配分比率: 日本を含む世界21ヶ国の公益株計74銘柄に投資。(2014年8月29日時点)

ルクセンブルク籍の以下2つのファンドにファンドオブファンズ形式で投資しています。

    
投資対象ファンド 投資対象 比率 
グローバル・ユーティリティーズ・エクイティ・ファンド  高配当利回りの世界(新興国を含む)公益株  98.5%
ショートタームMMF EUR  ユーロ建てMMF  0.7%


国別構成比率は以下の通り。

ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型) 国別構成比率


業種別構成比率は以下の通りです。電力会社や電気通信、石油など公益企業を中心に投資していることがわかります。

ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型) 業種別構成比率


組入上位10銘柄は以下の通りです。(2014年2月末時点)

ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型) 組入上位10銘柄の構成比率


・償還日:無期限
・運用:ピクテ投信投資顧問株式会社
・為替ヘッジ:なし

 


ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)の問題点

なんといってもコストが高すぎます。ネット証券を選んでも、販売手数料3.0%、信託報酬1.7%(税抜)と年間で4.7%もの資産が削られます。

現在のピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)の投資対象銘柄の平均配当利回りは年4.0%ですから、配当以上にコストが大きいことがわかります。

しかも、毎月分配型のため、普通分配時は税金が20%もかかり非効率すぎます。

下記の動画にて「インフレ対応のために世界の公益株に分散投資」などと謳っていますが、これは低コストのファンドの場合にのみ有効です。きれいな言葉に騙されてはいけません。




また肝心のリターンも参考指数である(配当落ちしている)MSCI世界公益株価指数に負けています。

本来はMSCI世界公益株価指数(配当込み)を参考指数にすべきで、その場合リターン差はさらに広がります。

都合が悪いのか、設定来の基準価額と参考指数の推移は運用報告書にも記載がなく、アピールは毎月の分配金50円のみという、まあなんというか投資家のレベルに合わせて、レポートも人をバカにしたような内容となっています。投資価値は全くありませんね。



ピクテ・グローバル・インカム株式ファンドよりメリットの大きい投資信託

世界の高配当株式に投資するノーロードのファンドとしては、毎月分配型の三井住友・グローバル好配当株式オープン (愛称:世界の豆の木)があります。

こちらはノーロードですが信託報酬が1.30%もかかり、肝心のリターンも参考指数であるMSCI コクサイ インデックスに負けているというダメファンドです。

ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)が参考指数としているMSCI世界公益株価指数をベンチマークとするインデックスファンドはないため、 やはり世界の株式全体に低コストで投資できる、

 ★<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド(信託報酬0.39%)
 ★eMAXIS 全世界株式インデックス(信託報酬0.60%)


あたりがが有力な選択肢になります。(日本を除く先進国株式を投資対象とする場合と、新興国株式も投資対象にする場合の各1本です)

どうしても毎月の分配金がないと嫌だという方には、SBI証券の投資信託定期売却サービスを利用すればOKです。

毎月の分配金が欲しいからと言って毎月分配型ファンドを選ばなくても、低コストのインデックスファンドの投資信託定期売却サービスを利用すれば、解決する話です。

販売側のカモにならないよう十分な注意が必要です。



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